(P[わ]1-1)プラスマイナスゼロ (ポプラ文庫ピュアフル)

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著者 : 若竹七海
制作 : 杉田比呂美 
  • ポプラ社 (2010年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121368

(P[わ]1-1)プラスマイナスゼロ (ポプラ文庫ピュアフル)の感想・レビュー・書評

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  • 架空の市・葉崎市を舞台にしたコージーミステリ「葉崎シリーズ」の本著。このシリーズ大好きですv 同シリーズのほか作品「ヴィラ・マグノリアの殺人」「古書店アゼリアの死体」「猫島ハウスの騒動」は既読です…が「クール・キャンディー」だけ未読なんですよね…。古本屋さんで探してみようかしらん。

    『プラスとマイナスとゼロが歩いてる』 そんなことを言われたりしている葉崎山高校の3人組―美少女でお嬢様なのに凄まじい不運の持ち主なテンコこと天知百合子、大好きな赤色で全身を固め口が悪く手も早い極悪腕力娘なユーリこと黒岩有理、成績容姿身長体重すべてにおいて標準の歩く全国平均値なミサキこと崎谷美咲―だが、そんなミスマッチなトリオの学園生活はなんだか色々トラブルながらも楽しい日々だ。
    廃屋の庭先で裸の女性の死体を見つけちゃった後の騒動とか(「そして彼女は言った」)台風直後の海岸でのゴミ掃除の休憩中の騒動とか(「青ひげのクリームソーダ」)葉崎山高校収穫祭でのクラス出品物の大活躍とか(「悪い予感はよくあたる」)3人でクリスマスのバイトで訪れた病院でのこととか(「クリスマスの幽霊」)卒業生を送る会の演目の準備中の騒動とか(「たぶん、天使は負けない」)そもそもの3人の馴れ初めとなった生徒会がらみの騒動とか(「なれそめは道の上」)。そして最後を飾るのは、「卒業旅行」…。
    楽しくも切ない学園青春ミステリ短編集です。

    やはりコージーは良い…v 軽さと皮肉が同居しているこの雰囲気がとても好きな私です。
    とはいえ、今までのコージーの中では一番皮肉が少なめでしょうか。(皮肉と後味の悪さは若竹作品の隠し味だと思ってる) 物足りない人もいるかもしれないけれど、若竹作品初心者に薦めるのも良いかもしれません。きっとじわじわクるはず(笑) 
    不運まみれでも「また神様が試練を与えてくださった」とめげない天然で前向きな性格のテンコがとても好き。
    品行も知力も最低レベルなのに性根がまっすぐで妙なところ律儀で硬派なユーリがとても好き。
    標準で普通なコとかいいながら個性が強すぎる2人をフォローしつつ楽しくつきあえちゃうなんて案外普通じゃないんじゃない?と見えてくるミサキがとても好き。
    学生時代はきらきらしてるっていうけれど、本当にミサキに、いや3人にとってキラキラしてた日々だったんだろうなと思うと最終話はすごくしんみりです…。(あと、ミサキの進路を読んで妙に納得したのは私だけですか?)(多分テンコとの付き合いで傷薬から飲み薬までやたら詳しくなったせいじゃないかと思うんだよね)

  • 問題児のユーリとお嬢様のテンコ、そして身長も体重も何もかも平均値のミサキの3人の女子高生のお話。そして、舞台は例の葉崎市。


    お嬢様のテンコが災難に巻き込まれ、死体を見つけちゃったりしたり、ユーリが憎まれ口叩いたりとなかなかの面白さ。不良のユーリが意外に純粋なかんじが可愛かったな。


    あと、3人が仲良くなったキッカケの話が良かった。ミサキは、クラスメイトの中に入って、嫌われないように息を止めて、イエスマンのようになってたところに、ユーリとテンコのフリーダムな2人と出会って変わった。
    あのとき、あの事件がなかったらミサキは高校生活はつまらなかっただろうな。


    2015.6.17 読了

  • 品行方正なお嬢様テンコと、不良娘ユーリ、歩く全国平均値のミサキの繰り広げる、少しミステリな日常。
    「なれそめは道の上」で顕著だが、平均値とはいえ心を強く持っているミサキが魅力的。
    最初の部分が文中で繰り返される手法が特徴的で、それぞれのキャラ立ちがしっかりしている。最後の「卒業旅行」ではミサキらしい締めかな、という感じ。
    勢いよく読める感じ。

    それにしても、テンコ運悪すぎでしょ。

  • 若竹七海らしい小説で、この人の書く女子がやっぱ好きです。
    軽めの短編集で女子高生三人組が主役、読みやすいし若竹七海らしい意地悪さもあるし、暇な人は読もう。

  • 高校生女子3人組が主人公。3人のキャラクターも、3人を取り巻く環境も浮世離れしすぎていることを気にしなければ楽しく読める。

  • 全てが平均的な子と貧乏で不良とお金持ちで頭脳明晰で美人だけど災難に取りつかれたお嬢様と、まるでプラスとマイナスとゼロの組み合わせのような女子高生3人組が事件を解決する短編集。
    次から次へと死体を発見していっては解決する。短編なのに、呪われた町のように事件が起こる。いや、短編だから事件が多いのか。
    でも、ところどころ、チクリとしたセリフ回しがあったり、スピード感がよく読める。続編ないのかな?

  •  久しぶりに若竹読んだけど、やっぱり面白い。人に勧めやすいミステリでした。

     このひとの作品をよく「コージー・ミステリ」って称してて、そもそもその「コージー・ミステリ」ってなんだよ、若竹みたいなのって認識でいいのか、って思ってたら、表紙の折り返しのところに日本におけるコージー・ミステリ第一人者みたいなことが書いてあって、間違ってなかったのかと思いましたまる。(文庫の解説にコージー・ミステリの定義っぽいものが書かれてましたね。今気づいた。)
     プラスとマイナスとゼロな三人が巻き込まれる日常ミステリ短編集。これね、ほんと、普通に面白い。本格じゃないんだけどね、ロジック詰めのミステリじゃないけど、ちゃんと謎があって、オチがあってと、ひとつひとつの話がきれいにまとまってる感じ。笑いどころも多分に入っててね。好きです。
     文章もくせがなくて、一人称で適度に砕けてて読みやすい。小説を読みなれていないひととかにも好まれそう。かといって、がっつり口語でぐだぐだしてるわけでもなくて、きちんと読むことのできる文章なんだね。あれだ、型破りってのは型を知っててこそできるものだ、みたいな。誰だっけ、歌舞伎役者のひとがゆってたんだっけね。
     キャラクタもね、魅力的っていうか、ユーリが可愛くて。高校卒業してもずっと友人関係が続けばいいね、この子ら。
     さっくり手軽に楽しめる、素敵な本でした。
     舞台は葉崎市で、ヴィラ・マグノリアとか猫島とかと同じ架空の町らしい。話をほとんど忘れてるので、機会をみつけて読み返したいところ。
     抜粋。「なれそめは道の上」、ユーリとテンコの掛け合いより。

    「るせーな、おめーなんかテンコでじゅうぶんなんだよ。ひとにメーワクかけときながらわびも入れねー女はみんな、ブスってんだ、よく覚えとけ」
    「なるほど、そうなんですか。勉強になります。で、わびを言わない男はどう呼ぶんですか」
    「決まってんだろ。クズだ」

  • ジャケ買いでもありです。
    3人の個性を上手く絡ませてて面白い。

  • 3人娘のバランスがいい。とくにおばあちゃん子のユーリがかわいいです。1冊で終わるのもったいないなあ。

  • 表紙のきょとんとした顔が可愛い3人。

    お嬢様と(+)
    不良娘と(-)
    平均娘が(0)

    山のてっぺんにある高校で
    過ごす
    面白おかしな
    少しだけミステリーなお話。

    全員あわせて、
    「プラスマイナスゼロ」。



    お嬢様のテンコは、
    とっても綺麗で頭がいいのに
    トコトンついてない。

    不良娘のユーリは、
    ケンカがめっぽう強くて
    義理堅い。

    平均娘のミサキは、
    大事なところで
    鋭い目を持ってる。

    蛇が落ちてきたり、
    死体が転がってたり、
    クマにおそわれたり。笑

    くすくすと笑わせてくれて、
    3人がいいバランスを持ってます。

    「平凡なわたしが言いたくても言えず、
     やりたくてもできないことをやれるカッコイイ女と
     知り合えたことにくらべれば、
     どうでもいい。
     とてつもなく不運なのに前向きで、
     ちゃんと他人をかばったり思いやったりできる女と
     仲良くなれたことにくらべたら、
     どうでもいい。」

    そうだ、笑っちゃおう!

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