(080)冥 (百年文庫)

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制作 : Herman Melville  Henry James  Georg Trakl 
  • ポプラ社 (2011年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121689

(080)冥 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • 百年文庫80「冥」というテーマ、想像と違っていた。そもそも「冥」って難しい言葉だと読んでから思った。

    【冥】①くらい。光がない。くらやみ。②道理に暗い。おろか。③人の心の奥。目を閉じて向かう場所。④目に見えない神仏の働き。⑤死者の行く世界。

    私としては「冥」というと…一番強いイメージが⑤で冥界が浮かぶ。そういうものだと思って借りてみましたが、③が多かったような気がする。ifの人生、夢、薄暮の時のような影、自分自身の中の気づきたくない闇。分身。

    海外の作品が3編でチャレンジ精神で読んでみましたが難解でした。。。

    「白鯨」で有名なメルヴィル 「バイオリン弾き」☆2…む、難しい…何を読んでいるのか分からなかった…(汗)何度も読み返したけど意味不明のまま終了…。

     トラークル 「夢の国」☆4 若さあふれる。そして死が影を落とす。“花園の思想”みたいで好き。

     H・ジェイムズ 「にぎやかな街角」微妙な☆3 タイトルに反して不穏でした。全然違うんだけど…アメリカの“増築され続けた家”を思い出してしまった…。こわいといか不気味…というか。まさに③の世界でした。

    心の中にも、人生の中にも「冥」は存在するんだなぁ…。死んだら「冥」かと思っていた。(←だから、それは冥界)

    全体的にかなり理解不能でした。ゆっくり読むとわかるけど…海外作品ってやはり苦手だ。名前からして覚えられない…という…。
      

  • ・メルヴィル「バイオリン弾き」
    やっぱりメルヴィルかっこいい。何言ってんのかさっぱりわからん。
    なんだろうなぁ、小難しいこと言ってそうで何も言ってないようなユーモアとか、フックの効いた語り口というか。なんかツボ。渋い。
    他人の評価に絶望していた詩人が、無名のバイオリン弾きに参っちゃう話。

    ・トラークル「夢の国」
    オーストリア・ザルツブルク。
    詩だったのか? よく噛まないで飲んじゃった。

    ・ヘンリー・ジェイムス「にぎやかな街角」
    ニューヨーク。
    「ねじの回転」の人か…読んでないけど。ジョイスやプルーストに影響を与えた心理小説の祖…。うーん、苦手くさい。
    ずっとヨーロッパ住んでたけどン十年ぶりにアメリカに戻ってきて、いまは廃墟となったむかしの家を徘徊する老人。老人の悲願は、「もしアメリカで暮らしていたとしたら?」という問いの答え、すなわちその家に住まう亡霊をその目で確かめることなのだ。
    ヨクワカラン!

  • どうも忙しくてなかなか本を読む時間がとれない。
    そんな時は短編がいいのかもしれないと本屋をふらりと訪問した際に、このシリーズが並んでいるのを見て思った。自分は長編が好きなのだけれど、やはり読むにはそれなりにまとまった時間も集中力も欲しいところなのである。それにしてもデザインもシンプルでいいし、集めたくなるなあ・・・これ。

    1冊に3編入っていると決まっているらしい。1から読もうかなと思ったけれど売ってなかったので何番でもいいやと思い、何か翻訳ものを読みたい気分だったので、メルヴィルなどが収められている80巻「冥」を選ぶ。全くの直感。

    収録されているのは
    メルヴィル「バイオリン弾き」
    トラークル「夢の国」
    ヘンリー・ジェイムズ「にぎやかな街角」

    読んでみて、これは百年文庫を通しての感想になると思うが、字が大きくてかなり読みやすい。なんとも贅沢な紙の使い方だと思う。しかし、これがいい。読むほうも何か焦って読まなくてもいいような気になる。なかなかいい企画じゃないかポプラ社さん、と思ってしまう。昔は、複数の出版社から同じものが出ている作家の短編を読もうと思ったら、なるべく多く入っているやつを選んで買おうとしていたこともあったな、と何気に思い出した。あと、一つの出版社でなるべくその作家の作品を広範囲にカバーできるよう揃えたい、というのもあったなと。

    忙しくて疲れて頭が回っていないせいなのか何なのか、最初のメルヴィルの文章を読み進めるうちからつっかかりまくった。急に誰視点の会話なのかわからなくなったり。じっくり読むと何てことない文章なのだが、次にこう来るだろう、という文章がなかなか来てくれないような感覚が少しだけあった。
    しかし、そのつっかかりについて本を読む合間に考えてみたりしたのだけれども、つっかからずに読めることのほうがむしろ奇跡なんではないかとも思ったりした。明治ごろの日本の作家は頑張って海外の小説を輸入して、新しい日本語を作っていったという私なりの理解があるのだが、その新しい日本語が違和感なく受け入れられ普通に読まれるのはなかなか時間がかかったのであろうと、誰かが言ってたような言葉を借りて思いをはせるのもまた面白い。

    久しぶりにヘンリー・ジェイムズを読んだ。昔「鳩の翼」とか読んで、小難しい文章を組み立てる人だが、全体の構成はわりとシンプル、という印象だったが、今回もそんな感じを受けた。メルヴィルやヘンリー・ジェイムズあたりなら原文にもあたってみたいもんだ。

  • メルヴィル『バイオリン弾き』
    トラークル『夢の国』
    H・シェイムズ『にぎやかな街角』

  • 13/01/06 面白味がよくわからない。

  • H・ジェイムズの「にぎやかな街角」は、「ねじの回転」に近い感じ? エンディングはすっきりしてていいですね。

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