- Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591122051
感想・レビュー・書評
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ほっこりした。小中学生によんでほしい
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不登校の小学生 理沙と戦時下を生きる雪子。
理沙がお母さんへの反抗で、神社で見つけた穴に携帯を隠したことで物語は動き始める。
文明が全く異なる時代を越えて友情で結ばれる二人。
とても心が温まる作品でした♪ -
不登校だった少女が、戦時中の女の子とコンタクトを取れるようになる。それから彼女の生き方が少しづつ好転していく…
読みやすく、主人公の女の子がどんどん輝いていく様がとても好きだった -
さくっと読了。
損得勘定なく、心から誰かの役に立ちたいと願い、それが叶えられてありがとうって言われることって、ほんとうれしいことですね。
図書館では一般の文芸書のコーナーに置いてありましたが、子どもに読んでほしい本ではないかな、と思いました。 -
(No.12-66) 児童書です。少女の成長物語。
『小学6年生の理沙は、前の学校で不登校だった。少し前に両親が離婚したためお母さんと二人暮らしだったが、5年生の頃からどんどん太ってしまい、そのことをからかわれ意地悪されて学校に行く気がしなくなったから。環境を変えれば学校に行くのではないかと、お母さんは田舎の実家に帰る事を決めた。
新しい学校に登校したとたんデブと言われ、やっぱり学校に行かない理沙。おじいちゃん、おばあちゃんは優しいけど少しうざい。お母さんと喧嘩した理沙は家を飛び出した。寂れているので気に入っていた神社に隠れた理沙は、偶然小さな穴を見つける。その穴は昭和19年と繋がっていた・・・。』
私は林真理子さんの小説はほとんど読んだことがありませんでした。源氏物語が好きなので「六条御息所 源氏がたり」は読みましたが、現代ものは好みから外れてるかなって感じだったので・・・。
林さんが書いた児童書があると知り、ちょっと驚いて興味がわきました。私が読んだのはハードカバー版ですが、より表紙が子供向きの版もありました。
児童書ですが、さすがいつも大人向きのものを書いている林さん。大人の言動が自然です。
子供の言動に困惑しつつ何とかしたいと思って頑張っているお母さんは、そこらにいそうなリアル感が漂っています。
主人公の理沙は、本人は気付いていないけれどこれは過食症でしょう。両親の離婚なんか関係ないと思っているけれど、やっぱり関係はある感じ。そういうところの書き方がとても上手い!
時間を飛び越える話は今までたくさん書かれています。私はその理屈なんかはどうだっていいので、ここで全然追求してないところはOK。その穴がとても小さいことは、このストーリーでは重要です。ケータイが入るほどの小ささというのがミソ!直接会えない相手と、話が出来ちゃうんだから。
その小さな穴を通して、相手に一生懸命お菓子を届ける理沙です。おそらく初めて誰かのための行動を、自発的に行ったのでしょう。限られたお小遣いを使い何とかたくさん届けたいと頑張り、不登校なんかしてる場合じゃありません。
学校から渡されたプリントに書いてあった「祈りの日」。小学校でも中学校でもみんなが黙祷する日のことを知ってからの理沙のあせりに、私もどきどきしました。
読後感がとても良かったです。林真理子さん初めての児童書らしいのですが、これからも書いてもらいたいと思いました。 -
肥満気味の女の子と戦時中の女の子が携帯で交信する。
娘にむけたメッセージとのこと。表紙が印象的。 -
現代に生きる小学生と第二次世界大戦中時代の小学生が携帯電話を通じて交流を始める。不登校であった主人公の少女がある日、母親の携帯電話をこっそり神社のある場所に隠すと・・・携帯電話だけがタイムスリップ。自分だけの秘密を持つと、学校や家でのつらいことが、気にならなくなり・・・・そうすると、周りの人達と上手く付き合っていくこともできるようになる・・・子どもには秘密が必要なんだな~と感じさせられた1冊でした。
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さすがたくさん小説を書いてる作家だけあって、きっちり書いてあるなあと思いました。キャラクターの作り方、ストーリー、携帯電話やお菓子作りなど、この年頃の女の子にウケそうな題材です。YAというより児童文学。いくえみ綾の表紙も手に取りやすいです。
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好きな林真理子さんの本。
林さんが娘さんのために書いたお話だとか。
なるほど、ハートフルでした。
小学校高学年から。