- Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591122136
感想・レビュー・書評
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主人公ふたりが時々ごっちゃになるけど、意気込みにちょっとワクワクする。何かを得、何かを失いながら時を重ねるものとは解かっているけど、嬉しいようでいてそのフィナーレを覆うのはあまりにも大きな寂しさ。ふたりとも無理に納得しているようで、無性に切なくなる。
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東京バンドワゴンシリーズの小路幸也さんの名作長編。
現代と小学生時代とを交互にタイムスリップする話だが、ふたり揃ってタイムスリップするというのが珍しい。
小学生時代の描写、自分が生まれる前だし、実際に経験したわけでは決してないのに、どこか懐かしさを感じた。
後半の”事件”のくだりがやや急展開な印象だったり、いくつか伏線が残った感はあるものの、ラストの”オチ”も含めて、間違いなく名作と思う。 -
カレンダーボーイ
ちょっと変わった題名
なるほど タイムスリップか
小学生の時代を思い返しての 無念の思いを
どうにかしようと 奮闘する様子を描いている。
その内容がホロっとさせられたり なるほどと感心したり 私の琴線に触れたりで
楽しく涙しながら 読み切りました。
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ユーモア感たっぷりのタイムトラベルものだが、なかなか計算され尽くした話であると、読み終わって感じる。
ある女の子の命を救うため、得たモノと失ったモノ。
また、そこに至るまでのちょっとした謎や伏線。
タイムパラドックスをどうするのか、ということを考えた時に、この結末は切なく哀しいけれど、こういう結果で収束するのも一つの方法なのかもしれない。 -
46才の大学教授が、ある日目覚めると小学生に戻っていた。
体は小学生なのに、頭脳は中年。
さらには、同級生の1人も同じ状態。
だが夜寝ると、46歳の現在に戻っている。
二人の二重生活が始まる。
そしてある目的のためにこの生活が始まったと意識し、
計画を練り始める。同級生の少女を救うために。
途中まで非常に面白かったです。
ですが、まさか最後の最後で、テンポもかわりますし、
展開もかわります。
なんだか連載が途中で終わるので急いでまとめた感じが。
残念でした。 -
昔の自分に会ってみたくなった…