([し]4-1)カレンダーボーイ (ポプラ文庫 し 4-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122136

感想・レビュー・書評

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  • 主人公ふたりが時々ごっちゃになるけど、意気込みにちょっとワクワクする。何かを得、何かを失いながら時を重ねるものとは解かっているけど、嬉しいようでいてそのフィナーレを覆うのはあまりにも大きな寂しさ。ふたりとも無理に納得しているようで、無性に切なくなる。

  • 三都充
    イッチ。大学の国文科教授。新富小学校五年二組。タイムリープする。

    安斎武
    小中学校は一緒で高校と大学は別々だった。同じ職場で働く同僚。事務局長。タイムリープする。

    権藤健
    ゴンド。クラスで一番身長が大きかった男。

    安斎奈美枝
    安斎の妻。

    安斎未歩
    安斎の娘。

    小田部和臣
    未歩の彼氏。大手の建設会社勤務。建築設計士を目指している。

    穂波
    三都の妻。

    三都雄一
    三都の父親。高校の数学教師。

    三都潤子
    三都の姉。漫画家。

    真吾
    三都の息子。


    安斎の姉。大学卒業してアナウンサーになった。

    古内里美
    クラスのアイドル。

    笹原家
    三都たちが働く大学の創立者一族。

    古内健次郎
    里美の父親。三億円事件の銀行の担当者。

    高杉
    テレビ局KBSの報道局長。

    吉永幸一
    瞳の旦那。小さな商店街で八百屋をやっている。

    大樹
    吉永家の長男。

    凌子
    吉永家の長女。

    真琴
    学務部。三十二歳。安斎と浮気した。

    原島藤子
    安斎の父と浮気した。

    大橋緑
    三都たちと同じクラスの女の子。

    相川
    大学事務局の副部長。

    ガンガン
    リヤカーに一斗缶をたくさん積んで町を歩いている。

    幸正
    安斎の父親の弟。新聞社で記者をやっている。

    佐久間
    潤子の担当編集。

    三都雪子
    三都の母親。

  • 東京バンドワゴンシリーズの小路幸也さんの名作長編。
    現代と小学生時代とを交互にタイムスリップする話だが、ふたり揃ってタイムスリップするというのが珍しい。
    小学生時代の描写、自分が生まれる前だし、実際に経験したわけでは決してないのに、どこか懐かしさを感じた。
    後半の”事件”のくだりがやや急展開な印象だったり、いくつか伏線が残った感はあるものの、ラストの”オチ”も含めて、間違いなく名作と思う。

  • カレンダーボーイ
    ちょっと変わった題名
    なるほど タイムスリップか
    小学生の時代を思い返しての 無念の思いを
    どうにかしようと 奮闘する様子を描いている。
    その内容がホロっとさせられたり なるほどと感心したり 私の琴線に触れたりで
    楽しく涙しながら 読み切りました。

  • ワクワクして読んでいた。
    でも自分の中で不倫や浮気は気分が悪くなるものなので、その描写を読んでからイヤになってしまった。
    最後、失うものが大きすぎて辛くなっちゃったな。

  • ユーモア感たっぷりのタイムトラベルものだが、なかなか計算され尽くした話であると、読み終わって感じる。
    ある女の子の命を救うため、得たモノと失ったモノ。
    また、そこに至るまでのちょっとした謎や伏線。
    タイムパラドックスをどうするのか、ということを考えた時に、この結末は切なく哀しいけれど、こういう結果で収束するのも一つの方法なのかもしれない。

  • 2つの時代の歪み
    計画は実行出来るのか、成功するのか
    どきどきしながら読み進めた。

    やさしく、切ない話。

    結末は切なく悲しかった。
    成功したけど、望んでいたことは叶ったけれど、大切なものを失った。泣ける。

  • 46才の大学教授が、ある日目覚めると小学生に戻っていた。
    体は小学生なのに、頭脳は中年。
    さらには、同級生の1人も同じ状態。
    だが夜寝ると、46歳の現在に戻っている。

    二人の二重生活が始まる。
    そしてある目的のためにこの生活が始まったと意識し、
    計画を練り始める。同級生の少女を救うために。

    途中まで非常に面白かったです。
    ですが、まさか最後の最後で、テンポもかわりますし、
    展開もかわります。
    なんだか連載が途中で終わるので急いでまとめた感じが。

    残念でした。

  • 【あらすじ】
    ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!?社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を行き来するようになってしまう。二人は過去を変えることで、ある人を救うことができると気づく。あたたかな切なさに満ちた物語。

    【感想】

  • 昔の自分に会ってみたくなった…

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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