(P[あ]4-1)よろず占い処 陰陽屋へようこそ (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122372

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  • キツネくん可愛い
    いつの間にか孫扱いされて良いんだか悪いんだか
    結局は孫じゃ無いけど顧客ゲットだぜ

  • 狐と人間のハーフの主人公が、陰陽屋という占いの店でバイトすることから始まる(生ぬるい)日常を描く物語。

    主人公は捨て子で妖狐。
    それがアイデンティティとして書かれるかと思いきや、そうならなかっった。
    自らの出生を「知らなくても生きていける」とポジティブに切って捨て、妖狐であることも同級生に知れ渡ってしまっている。
    主人公は妖狐であることを隠しているつもりだが、同級生たちは優しさからあえで気づかないふりをされている。
    ゆえに、周りに気づかれるか!気づかれないか!っていうありがちなシチュエーションも無い。
    普通なら気持ち悪いとハブられてしまうかもしれないのに、狐と関わりのある土地柄のせいか暖かく許容されている。
    全体的に主人公に都合が良い世界であり、ネガティブなものは一切現れない。
    それが心地よくもあり、かったるいような感じもする。
    陰陽屋の仕事も謎解き・ミステリという程のものでもなく、本当に日常にありそうな謎を解決していく。
    主人公の成長もさして描かれないので、この世界(日常)浸れる人には良いかも。

    個人的には主人公の馬鹿さ加減がキツい。
    それに出てくるキャラクターたちが薄っぺらい。

  • “「おれの目をよーく見な、イカサマ野郎」
    「目?」
    陰陽師はけげんそうな顔で、瞬太の目をのぞきこんだ。トパーズ色の虹彩がじわじわと金色に光りはじめる。同時に、黒い瞳孔が細い縦長にとがっていく。耳が上の方に移動し、短い茶褐色の毛におおわれ、三角形になる。犬歯が鋭く大きな牙となり、目尻が切り上がる。
    陰陽師は、信じられない、といった表情で息をのんだ。
    「き、君……!?君は……まさか……」
    声がうわずり、かすれている。身体がすくんで、動くこともできないようだ。
    「驚いたか」
    瞬太は満足げに耳をぴんと立て、ニヤリと笑った。
    「あ、ああ……。その耳……」
    小刻みに震える指を瞬太の頭に近づけると、突然、茶褐色の耳をぎゅっとつかんだ。
    「その若さで猫耳プレイですか?まだ中学生なのにマニアックな」
    「違うー!キツネだキツネ!内側にも長い毛ががえてるし、裏側が黒いだろ!?よく見ろ、猫耳とは形や厚さが違うんだよ!それに尻尾だってあるんだからな!」”

    toi8さんの表紙に惹かれて。
    もちろん中身もよかったよー。
    狐妖の瞬太君とか可愛すぎる。
    祥明の性格も面白かったし、何より瞬太の友人たちがすごい。

    “(四月六日)
    今日から三年生だ。
    前々から僕の取材レーダーにひかかっていた沢崎瞬太と同じクラスになった。しかも「こうさか」と「さわざき」なので、出席番号が続いており、席も僕の後ろである。まったくラッキーとしか言いようがない。例の疑惑について、一年かけてじっくりさぐっていこうと思う。
    ちなみに今日の沢崎は、始業式からホームルームにかけて、ずっと気持ちよさそうな寝息をたてて眠っていた。かわいい顔をしているが、案外大物である。”

  • 祥明も瞬太も可愛い

  • 妖狐?
    捨て子は狐の子だったので驚いたり
    興奮すると狐の耳・シッポが出てきます
    ひょんなことから陰陽屋のアシスタント

  • 読書録「よろず占い処陰陽屋へようこそ」3

    著者 天野頌子
    出版 ポプラ文庫

    p47より引用
    “ 恋占の結果を聞いて、美希はぱあっと明
    るい表情になった。どうやらこれが、彼女が
    求めていた言葉だったらしい。きっと、その
    パティシエのことが気にはなっていたけれど、
    一歩を踏み出せなくて迷っていたのだろ
    う。祥明は霊感ゼロのニセ陰陽師のくせに、
    お客さんを満足させる回答をみつけだすのは
    本当にうまい。”

    目次より抜粋引用
    “陰陽屋はじめました
     狐憑き疑惑
     失せ物探し
     家出人捜し
     キツネ取材日記”

     イケメンニセ陰陽師と妖狐の少年を主人公
    とした、短編連作ミステリ小説。同社刊行作、
    加筆・訂正文庫版。
     不幸が立て続けに起こり、重い気持ちで家
    路に向かっていた主人公・沢崎瞬太とその
    母・みどり。諦めようかという瞬太に対し、
    前向きな母は通りすがりにお稲荷様に神頼み
    をしたところ、初めて見る看板を見つけた…。

     上記の引用は、占いに来た女性への対応に
    ついての一節。
    人が占いを求める時、その人の中にはすでに
    答えはあるものらしいですね。その答えに向
    かって動けるように、うまく背中を押すこと
    が、占い師の腕の見せどころだとすれば、主
    人公の一人・祥明は一流なのではないでしょ
    うか。
     穏やかな雰囲気で、日常の困りごとが解決
    される温かい作品ではないでしょうか。

    ーーーーー

  • 元ホストのイケメン陰陽師の店でアルバイトをする事になった実は拾われ妖狐な中三の瞬太と、相続争いや瞬太を孫と思い込んだ家出娘探しの相談。瞬太や両親間のDVを相談する小五少女が妙に幼い気もしたけれど過保護な義両親をはじめ安心感のあるほのぼのさ。瞬太の狐体質を見守るに徹している周囲がおかしくもほっこりする。

  • 読みやすいです。
    ライトノベルというジャンルになるのかなぁ。
    ライトノベルの中にはウケだけを狙ってるような「流行り」の物をやたら引用したり、逆にへーんに難しい言葉を並べて描写が上手い風を気取る物も多いので選ぶ時気を付けようと思ってますが、そんな類の不快感はほぼ無いです。
    ちょっと頭をリラックスさせたい時にいい小説だと思います。

  • うーん。こんなもん、と割りきって読めば楽しい。

  • かわいらしい妖狐の男の子と、口の悪いイケメン陰陽師に胸がキュンとなるお話でした。

著者プロフィール

らいとすたっふ小説塾をへて、2005年に『警視庁幽霊係』でデビュー。テレビドラマ化もされた『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』や、『タマの猫又相談所 花の道は嵐の道』など、数多くの人気シリーズを刊行している。

「2017年 『僕と死神の赤い罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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