KAGEROU

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著者 : 齋藤智裕
  • ポプラ社 (2010年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591122457

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KAGEROUの感想・レビュー・書評

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  • 思ったより良かったし、おもしろかったです。文章の拙さや賞について色々言われているようですが 未熟だろうと何だろうと新たな分野にチャレンジする。挑戦しようとする。その精神に 心からの拍手を送りたいです。人は わかっていてもズルズルやらずに過ごしてしまう人の方が大半です。夢をもつ事は誰にでもできるけど、夢を叶えられる人はほんの一握り。やりたい事 挑戦したい事に真っ向から取り組み それを一つの形にした。それはそれでやっぱり誰にも出来る事ではないから、やっぱりスゴイ事なんだなぁとあらためて感じました。酷評も応援も糧にして2作目も頑張って欲しいな。。今後の活躍も期待しています。

  • 母が購入したので読ませてもらいました。

    命がテーマらしいですが、ちゃんちゃらおかしいです。初めて小説に評価1を付けます。こういった行為は本来は爆笑問題太田さんが言うように、人が一生懸命作ったものを足で踏みつけるような行為なので、小説などには絶対にしてはいけないと思いますが、一連の流れを抜きにしても評価2以下、ポプラ社の行為を考えれば小説の評価を付けるなら1以外はありえません。

    前半は中高生が作文の文字数を増やすために多用するレベルの比喩が多すぎて、幼稚で薄っぺらい自己中心的な登場人物(これで41歳設定はいくらなんでも異常で10代の思考と言葉遣い)、直前まで自殺を考えた人間の思考とは程遠い思考(水嶋さんは自殺を考えたことがあると聞いたが嘘のようだ)、命に対する浅い考え方(ストーリーのギミックとして一つの命がいとも簡単に失われてます)などなど、批判しろというなら小一時間語り続ける自信があるほど自分からみたら駄作です。話題作でなかったらchapter2で100%読むの止めてます。新人のコメディーとしてはまあ妥当なのかもしれませんが、2000万の大賞受賞と聞いていたのでどうしてもそれなりの期待はするため、読後感としては小説としては過去最低のものとなりました。ライトノベルや携帯小説として出してたら恋空も売れたしね、、、と言った感じで特に感想はなかったでしょうが、大賞受賞作でメディアでも褒めてる人が結構いた作品ですからね、、、

    もちろんこれらは趣向の問題です。自分は合わなかっただけです。よい社会勉強になりました。若い頃ズッコケ三人組が大好きだったのですが、今後はポプラ社さんの「商品」は読まないでしょう、しっかり謝罪してまたしっかりした「本」を出してくれたら今回の件は水に流します。名作も多い出版社でしたからね、、、

  • ネタばれ。
    プロの作家が書いた作品だと思って感想。
    読める。素人の作品は飽きて読めないわけで、次のページをめくりたくなる力があるのは凄いことですが、プロなら読めるのはあたりまえなので、これを褒めるのはかえって失礼だと思います。
    表面上はさらさら読めて、ああこういうことね、と思うけど、本を読む喜び、文章を味わい、キャラに感情移入する喜びがないのがつらいです。
    彼が自殺に至るまでの苦しみがまるで伝わってこない。
    借金で自殺は少なくないと思うけど、みんな同じ気持ちということはありえないはずです。傍目にはどう見えても。
    キョウヤ君には彼なりの苦しみや割り切りがあったはずです。謎の男に徹さず、あんなふうな終わり方をするなら、彼の生というものを考えてもよかったはず。
    ヤスオくん、何の努力もせず、若い体を手にいれて借金もチャラになり、彼女もできてよかったね。
    私はひねくれものなので、ついついそんな意地の悪い感想を抱いてしまいました。

    斎藤智裕氏は悪くないです。
    ただ、芸能人の書いた小説として出ていればよかったのに、と思います。


    1月27日追記。
    ライトノベルとは違うと思います。
    ライトノベルの軽い読み口は計算されたもので、文章やキャラや物語はプロの仕事を果たしていると思うので。
    一般小説や漫画にいい悪いがあるように、ライトノベルにもいい悪いはあると思いますけれども。
    ひとくくりにするのは乱暴だと思いました。

  • 編集者の才を疑いたくなる文章力。稚拙な表現力が苛立ちを助長させる。
    荒削り、ではなく、軽く薄い。まるでタイトルのかげろうの翅、そのままに。

    それでも、確かに命があった。
    翅の先には、肉体があった。

    技巧をこらすのが、登場人物の奥底までを暴きだすのが、小説ではない、と。
    畳みかけるように、引き摺りこまれていく。

    「つまり、私たちが取り扱っているのは命の抜け殻なのです。」

    自分をころす。
    これほど真正面に突き付けた言葉をほかに知らない。



    脳は売り物にならないという。それはどこにいくのだろう。キョウヤとはナニモノなのだろう。もしかしたら、キョウヤは取引相手の脳を移植され続けているのではないのだろうか。大東もいっていた。移植された脳は肉体と馴染み徐々に「その人」になっていくかもしれない、と。そうしてキョウヤは永遠にキョウヤであり続ける。キョウヤ自身が命のリサイクルそのもので、回し続けなければ生きていけない象徴なのでは、なんてね。

    答えはきっと、読んだ人の分だけある。

  • 話題性たっぷりだったので買って読んだ!

    この私が、仕事行き帰りのバス&電車、家でちょっと読んだら2時間で読めた笑

    本の感想は…


    読みやすかった!笑

    本当最初の感想はこれかも。実際2時間で読めたしね。

    でもこれは良いことの一つでもあるよね!

    まわりくどいことがなかったってことで。

    でも逆に言っちゃえば読んでいる時に何かを思うとか、そういうのがなかったってことかも。

    というか、説明?が長い!というか、話し言葉がくどい?笑

    ヒロさんが思ってることを全部文字にしてて、私たちはそれを読んでる、というか読まされてる感じ。

    うだうだ説明してる感じ。あ、私もどっちかといえばそっちだけど笑

    あの水嶋ヒロの完璧な人具合とか口調とか見てたから少し期待はしてたけど、何も余韻は残らなかった。

    こんなに余韻が残らない本初めてかもってぐらい。

    内容に対して何かを思うことが難しい。

    というか、あの水嶋ヒロの感じから全く想像できない内容で、がっかりした。ぺらいよ〜って。


    命の話ですって言ってた。

    確かに命の話だった、むしろストレートに。

    それになんとなく言いたいこともわからなくもないような気もするんだけど、それでも何かを思うことが難しい。

    ある意味すごい。

    題材としては悪くはない気もするんだけど…なんかよくわかんない感じ。本読んで、こんな感想がよくわかんない感じ初めてだよ。

    …ってことは結局何を言いたかったのかわからなかったんだな。うん。わかりません笑


    この本に対してテレビに出てる人が言ってるコメントの意味、本当にそうだと思った。

    ヒロインが絢香だとか、そうかも〜って思った。

    一つ確信をもって言えることは、次また本だしたとしてももう買うことはないでしょう。

    一度でも客観的に自分が書いた本を読んでみることをお薦めしたいと思った。


    今、色々評価でて、今後どんなアクションを起こすんだろう。それがきになる〜。


    さっ!また違う本読もう!!!

  • TVやなんやで興味を持って、読んでみたいと思ったら、本屋で目にしてすぐにレジへ持って行かず、先ずは立ち読みしてみたらどうでしょう?
    15分もあれば読めます。
    1ページ開いただけで判るとおり、無駄に文字を大きくして行間と余白をたくさんとって…そこまでして紙の無駄遣いしなくてもいいと思った。

    内容についても、全くの駄作と言う訳ではないけれども、よくある話。
    文章は無駄が多くて読んでてだれてくる。
    特に目に新しい展開や表現があるわけでなく、ナナメ読みで十分内容は把握できるかと。

    いくら話題性目当てに出版するにしたって、担当と作家で相談してもっと推敲したり、話膨らませたりくらいはできるでしょ?
    個人的には、世にも奇○な物語なんかで設定の甘さに散々ツッコミ入れた挙句、「…で?」っていう感想を抱くお話でした。
    文学作品にしちゃうよりは、ラノベでもっと面白く書いた方がよかったような。

  • いちいちあげ足取りをするのも、どうかという話。
    というより、そこまでのひどさを私は特に感じなかった。
    この本の内容よりもアマゾンの書評の数々の方が私はどうかとおもう。


    内容としては、名前は忘れたが死神のポジションにいた男に最後になって途端に比重が増えたのには、正直唐突感が否めなかったが、映画とかにするのなら悪くはないのだろうかとも思う。
    おもしろい・おもしろくないで判断するのならば普通。凝ったところもなかなかあったと思う。文章もフランクで、言うなれば漫画のような小説だ。
    ただ、ギャグなタッチが私の好みではない。
    辻人成が好きなようだけど、目指すなら町田康の方が無難だろうと思う。
    あこがれるならばタダ、というのを前提としてね。


    あくまで個人的な意見だと前置きさせてもらうが、やらせだかできれーすだか知らないが、斎藤君を叩くのはお門違いだと私は思う。
    彼は書いた。それは誰がなんと言おうが彼の自由だし、そのできもおそらく彼が現状できうる限りの力を尽くされているのだろうから、それはそれでいい。
    しかし、だ。出版社はそうはいかない。
    彼らはプロだ。それも新興でなく長年本に携わってきたような出版社だ。
    なのに、この本に自分たちがもうけた賞の大賞を取らせた。
    私は正直最近の本をあまり読まないので比較基準が古いやもしれないが、素人の私から見ても違和感はぬぐえない。もう、此処でくどくど難癖付けるのも煩わしいというものだ。
    百歩譲って、せめてもう少し手直しをさせることもできただろう。いやしなければいけなかった。
    はっきり言ってプロとしてはあまりにも残念な仕事をしたといえる。
    そう思わない方がどうかしているってものだ。
    しかし、先に言った様な出来レースとしての可能性を考えた時、つまり商業ベースで金のために行った仕事と仮定した場合。
    それはそれであまりにもこのシナリオは陳腐だ。
    バレバレだろう。そりゃぼこぼこに叩かれる。
    とは言っても、結局私も含めてみなが興味本位でこれにのっかってしまっている。
    そうして結局、一番残念なはずのポプラ社が勝ったのだからおかしな話。
    名誉よりも金を取ったとしか思えない。
    残念だ、あまりにも残念。
    恥を知れ、と言ってやりたいぐらいだ。
    だからこそ、私は斎藤君を気の毒だと思う。
    私に同情されるなんて本人は望んじゃいないだろうが、そう思ってしまう。
    彼はもっと良い出版社とともに”ただ”本を出すべきだった。同時期に出したから名前を挙げるが、太田光のように。そうなればどんな作品であろうとも、こんな状況にさらされることはなかっただろう。今だけの問題では終わらない話だから私は言うのだ。ちゃんとした作家としてこれからもありたいのならば、断ってでも彼はそうすべきだった。
    長々と説得したが、ここまでしても仮に「無理だ」なんて言うのならば、汚い言葉だが、あんたも含めてクソくらいだ。


    あーあ、冷静に書きたかったのに結局熱くなっちゃったよ。
    結局、私も含めてみんな踊らされているんだ。世話ないってはなし。
    そういう意味でこの本はカゲロウのようにはならず、記録に残る一冊となったのだろう。
    さて、ポプラ社と斎藤さんはこの本をこの先どういう位置付けで扱って行くのか。
    いや、ポプラ社にはがっかりしたのでどうでもいい。
    しかし、もし斎藤さんが本気ならば、私は彼にぜひとも追々はこの本をカゲロウのように幻だったと一蹴してほしい。
    うむ、イマイチうまいこと言えないな。


    ところで陽炎と蜻蛉どっちのことさしてんの?

  • 鳴り物入りで発売された齋藤智裕氏のデビュー作。
    本を開いた時にまず受ける印象は、文字が大きく行間がスカスカであるという事。文体も荒削りで語彙もそんなに多くはない。
    それも手伝ってか一時間で読了した。
    が、幾ら文字が大きかろうが面白くなければそんなに読み進める事は出来ないので、一気にラストまで読ませてしまう力のある作品だと思う。

    自殺を間違いなく執行しようとするヤスオと、そこに現れたキョウヤ。
    最初に「ドナー」という文字が見えた時、なるほどそこを終着点にするのか、と息を呑んだ。
    色々と非現実的な流れを汲みながらも、話は淡々と進んでいく。
    物語の冒頭から死に急ごうとするヤスオは、その癖、飄々とした性格をしており、彼が自殺志願者なのだという悲壮感を感じさせない。
    対してキョウヤは、初登場時は何を考えているのか良く分からない怪しげな男という印象だが、話が進むにつれて仕事と割り切る彼の中に潜む苦悩や、疲労など人間臭い所が垣間見え、寧ろ彼の方が死んでしまうのではないかという気持ちにさせられる。(結果としてそれに近い状態になってしまったのだろうが)(キョウヤの「脳」は志半ばで逝ってしまったのだろうか、と考えると多少複雑な気持ちになる)

    何よりも本編最終ページの誤植修正シール。事前にその修正の事は知っており、ミスをシールで修正など今時珍しい、と思っていた。
    ラスト数ページの展開にぎょっとして、最後まで読み終え、その後にまさかと思ってシールを剥がしてみると、そこには予想通りの文字が……。
    成る程、あれは実に心憎い演出だ。てっきり本当に急いで修正したのかと思っていたが、計算の内だという事は明白だ。
    あの演出を思いついた編集者(か誰かは分からないし、もしかすると著者本人かも知れないが)には純粋に感嘆する。
    と言う訳で、本編自体には文章力の向上など今後の期待を込めて★三つ、このシールの演出でオマケに一つ付け足したい。

    【追記】手書きノンブルについて、29ページと30ページを強調する意味合いであのページだけ手書きなのが、これまた憎い演出だ。

  • 話題だったので読んでみた。
    「命」がテーマと聞いていたけど、読んでみると意外と軽いノリだと思う。メッセージ性の強いテーマなわりに、あっさりとした内容だった。
    若干ファンタジーとかSFっぽい。
    思ったよりよかったけど、文章が合わなかったのかどうも読むのがかったるいと感じてしまった。
    大賞作品となると?と思う。必要以上に見る目が厳しくなってたかもしれない。次の作品がどんな感じかは気になる。

  • 出版後の評判があまりに悪かったせいか、それなりに面白く読めた。

    絶対的な完成度で言ったら確かに批判の通りだとは思う。文章は稚拙だし、人物の表現も一貫していない。最後のオチもわかりやすすぎるし。あらを探せば悪いところはいくらでも出てくる。まともなリライトもさせないで出版したポプラ社の姿勢も責められてしかるべき。

    でも、独特の雰囲気というのは1作目からそれなりにあって、それがひとつの味になってる。後半の「手回しハンドル」なんかは、アイデアとしてはかなり秀逸なんじゃないか。話の展開としても、画的な面白さとしてもなかなかのものだと思う。そういうアイデアの面白さと、全体的な軽さ、ちょっとしたファンタジーは、しいて言えば「世にも奇妙な物語」に近い。例年のスペシャル番組の一編で映像化してくれれば、ぜひ見てみたい。

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第5回ポプラ社小説大賞受賞作。『KAGEROU』-儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。

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