- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591122679
感想・レビュー・書評
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① この本を選んだ理由
筆者の本を読んだことはなかったが、イラストとタイトルに惹かれて手にとり、評価を確認したらよかったので借りた。
②あらすじ
エミーリアが45歳時点の話しからスタートして過去に遡る。そしてエミーリアが老人になるまで時間が流れていく。捨て子を受け入れる慈善院であるピエタ慈善院が物語の中心になっている。
③感想
エミーリアの会話や、考えていることが、文書のほとんどを占めている。話の間がつかみにくく、洋書を翻訳したような感覚になることが多く、スラスラ読むことができなかった。
④登場人物
エミーリア
・語りはほとんどエミーリア
アンナ・マリーア
・幼なじみ、音楽の才能がある
ヴィヴァルディ先生
・ピエタで音楽を教えていた
ヴェロニカ
・幼なじみ、裕福な貴族の娘
・ピエタの有力な後継者の娘
クラウディア
・娼婦
ロドヴィーゴ
・運び屋
ジーナ
・ピエタをでて薬屋に嫁ぐ
カルロ
・ヴェロニカの兄
フランチェスカ
・カルロの娘
アンナ・ジロー
・一流の音楽家
・ヴィヴァルディ先生に教育をうける
パオリーナ
・ジローの姉、20歳歳が離れている -
長年クラシック音楽ファンを称していながら、アントニオ・ヴィヴァルディがヴェネツィアのピエタ養育院で女性だけの楽団を指導していた史実を最近まで知らず、この楽団「合奏・合唱の娘たち」や所属の天才ヴァイオリニストのアンナ・マリーアについて気になり調べようとしたが、行きつけの図書館には、ヴィヴァルディに関する文献が古いハンドブックくらいしかなく、代替としてピエタ養育院を舞台とする歴史小説たる本書を手にとった次第。
18世紀の衰退期ヴェネツィアの「黄昏」感はよく表現できているが、「音楽の描写」が皆無(演奏場面はあるがどういう音楽なのか描写がない)なのは題材を考えると致命傷。また登場人物がどれも似通ったモノローグで書き分けが十分ではなく、すべて作者の一人語りに思えるのもマイナス。プロット自体は面白いので惜しまれる。 -
ヴィヴァルディの死後、ヴェネチアを舞台にしたお話。
彼の無くなった楽譜を探してほしいと頼まれた事から、彼の生き様をなぞっていくこととなり、そして彼に関わり愛した人たちとの出逢いと人生の物語。
キレイではあったけど、淡々としていて、せっかくのヴェネチアの風景もあまり感じられなかったし、ヴィヴァルディの音楽も通り過ぎていく感じでした。もう少し、豊かさと、盛り上がりがあったらなぁと思ってしまいました。 -
特に印象に残っていないかな。
クラッシク好きな人には面白いのかもしれないけど。 -
ピエタで育てられた子ども。そこでヴィバルディ先生に音楽を習う。やがて少女たちは成長し、ヴィバルディ先生は亡くなる。そこから始まる先生を通じて語られる物語。
最初はなかなか読むのに苦労した。ベネチアの雰囲気がよくわかっていなかったから。
また、登場人物がカタカナでごちゃごちゃに…。
全部読むのは苦痛かと思っていたが、途中から登場人物がヴィバルディ先生を通じてつながりあっていき、それぞれの負の思いなどがときほぐされていくあたり、心が落ち着くような印象を覚えた。 -
談話室かどこかの紹介に惹かれて読んでみた本。自分のみでは手に取らなかった本なので、新鮮に思いました。異国の本当にあったことのような、それでいて夢のようなお話だと思いました。
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歴史の背景とヴェネチアを知らないといまいち楽しめない感じでした。映像で見たいです。
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透明感のある上品な文章だけど、ストーリーまで透明すぎて読み終わった時に残るものがなかった。
エミーリアはよりよく生きたのか疑問を感じた。 -
本屋さん大賞ノミネートはなんでかな?