おかえり。5ねんぶりの生協の白石さん

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591123966

感想・レビュー・書評

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  • 『おかえり。5年ぶりの…』とあるけれど、この本の発行年は2011年だから、17年ぶりに読んだことになるのかな?そう言えば、最近『帰ってきた…』という本が出たとか出ないとか…?それにしても"白石さん"、選択する言葉のセンスがすごい。中立の立場でのアドバイスって、本当に難しいものだと思った。

  • 遠方の大きめ図書館にて「生協の白石さん お徳用エディション」の隣にあった本が、こちらの「おかえり。5ねんぶりの生協の白石さん」でした。

    前著「生協の白石さん お徳用エディション」では、とある大学キャンパス内にある生協実店舗で働く白石さんが、寄せられたひとことカードに回答したものをまとめた本でした。

    それから5年…白石さんは生協実店舗を離れ、生協は生協でも、実店舗のないインターカレッジコープ(略してインカレコープ)で働かれているそうです(2011年出版当時の時点)。

    インカレコープという存在を、わたしも本書を読んで知ったのですが、「キャンパス内に『生協が無い』大学や専門学校に通われる学生さんや教職員の方々が、個人単位で加入しご利用いただく生協です。」(45ページ)だそうです。

    つまりは、一般家庭で利用する生協のようなもの、と捉えればいいのでしょう。

    しかし実店舗がないインカレコープの性質上、本書は実店舗によせられたひとことカードへの回答をまとめた前著「生協の白石さん」と、おもむきが違います。
    今回集められた質問は、出版元のポプラ社さんが集約されたものや、白石さんが業務で使用しているTwitterによせられたものを元にしています。

    そのため、生協商品の案内を兼ねたものがとても少なく、人生に悩む人へのオヤジギャグおよび大喜利満載の回答集、となっています。

    わたし個人の好みを言えば、前著「生協の白石さん お徳用エディション」の方が好きですが、だからといって本書はダメ、ということでもありません。
    これは完全に、人それぞれの好みの問題です。

    ただ、今現在、人生に悩まれている方には「おかえり。5ねんぶりの生協の白石さん」の方が、しっくりくると思います。

    ちなみに本書でわたしが好きな回答は、70ページの「CとDの間にある大きな隔たり」についてと、118ページの「働くライセンスを得ている」という考え方です。

    特に「働くライセンスを得ている」という考え方は、現在求職中の身であるわたしの心を、とても軽やかにしてくれました。
    ありがとうございました。

  • オヤジギャグ。
    頭脳明晰。
    二匹目のどじょう。
    様々な見方がありそうだが、よく出来ていると思った。以前のひたむきさが健在であると思った。顔の見えない質問者に対して、これだけ親身になって回答する、出来るのは、素晴らしいと思える。コラムでも少し語られているが、時代は流れる、その時々で使われるツールは、どんどん新しいものが出てくる。現代であれば、インターネット、携帯電話。しかし、「今時の若い者は」という気持ちは変わらない。そして、便利になったように見えても、人間の関係は大差ないと思える。白石さんの想いが伝わってくると感じた。

  • 地元の図書館でウロウロしていたのに、あれ続き出てたんだ。と言う出会いでした。2011年に出版なので白石さん、ウィットに富んだ回答ができるのが変わらずで。ほっとしました。時代を反映したような、回答もありますが、この頃中、大学生協もなかなか大変かなぁと勝手な想像めぐらし、白石さんは今どんな対応されているんだろうと気になりました。ちゃんと2020年にネットにも、ブームから15年と言うことで記事が上がっていました。『世代間ギャップはいつの時代も語られるけれど若者の本質は変わらない』とありました。納得。
    生活の章、新人の章、お仕事の章、いろいろの章とありますが、もし自分がこんな質問をされたらどう答えるかなーって想像巡らして読みますが、めっちゃ難い真面目な回答しか、思いつかず。
    思いついた時にその上の、タイトルを見て、読んでクスッと笑い、共感できる。
    今のTwitterの世代にぴったりかなぁって思いました。

  • 大昔に前作を読んでいて、図書館で見つけて久々に読みました。相変わらずのウイットの効いたコメントにちょっと笑いを貰いました。どのコメントにも言葉使いの上手さが出ていて、短い文章なのに温かさと仕事に対する真摯な姿勢と言葉遊びが伝わって感心しました。

  • 前作とは異なり、大学生以外が書いたひとことカードも多く、悩みや質問も、仕事や生活に関わる悩みなどが増えています。

    だじゃれやギャグを交えつつ、でも真面目に回答している白石さんが素敵です。前作より、洒落が利いている感じがして、楽しめました。

    今年2023年には、久々に新作が出たそうで驚きました...→https://booklog.jp/item/1/406529035X

  • もーすごいな、白石さんは。neetになる前にひと山越えて人とmeetとか、ブルー霊とか(笑)耳タブーとか(笑)オロナミンCとリポビタンDのCとDの間には・・・とか(笑)スリムの逆は無理っすとか遺恨残さず毛根残すも(^^)言葉のセンスがよくて、単なるダジャレじゃないですね♪( ´▽`)

  •  生協に寄せられるどんなコメントでもユーモラスに、そして真摯に返答する白石さん。
     そんな彼の返答集の続編です。


     ただのコメントへの返事と言ってしまえばそうなんだけど、それが本になってしまうほどおもしろい。ユーモアを入れて返答するって、生協の仕事内容としては含まれてないはずなのに、自分なりの仕事のスタイルを白石さんは作った。自分しかできない仕事っていいですね。

     こんな人のいる生協なら自分も1回行ってコメントを書いてみたい。


     そして、また白石さんはうれしいんだろうなと思う。就職のときに出版社志望であった彼が、こういう形で世に自分の仕事の成果が伝わってるんですから。
     また続編が出てほしいです。

  • 白石さんが帰ってきたー!

    生協の白石さん。前作は大学の生協に寄せられたひとことカードでしたが、今回は出版社の用意した質問と、twitterに寄せられた投稿に回答したもの。

    ただ今回のは、白石さん頭いいなーとは思うんだけど、掛けた言葉の遊びというか、単語をもじったというか、韻を踏んだよみたいな表現というか、そういう回答がパターン化して目立ってしまってる感があって、前回の天然のユーモアたっぷりって感じの方が、個人的には好き。今回のは本を作るためっていうのが前提だから、たぶんしょうがないんだろうけど。。


    いいな思ったのをいくつか。

    「営業と称して昼間から漫喫通いの日々です。美味しんぼ全巻読んだんだけど、次は何読めばいい?-山岡-」
    「ご自身のため、職場の空気を読んで下されば幸いです。だからと言って、エア出勤などもってのほかですよ。-白石-」

    「上司こわい。仕事きらい。俺帰りたい。-もう限界-」
    「帰りたい、帰りたいと嘆いても、必ずしもあったかハイムが待ってくれているわけではないかと存じます。実際に帰ってからでも良いので、上司や仕事との接し方を、いま一度振り返って下されば幸いです。-白石-」

    「おはようございます。朝からオロナミンCを飲む自分に、おやじっぽさを感じます。-Honda-」
    「おはようございます。現役おやじの自分は一歩先を行き、朝からリポビタンDです。CとDの間には、橋の架かっていない川一つ分の隔たりがあります。いずれ、泳いでこちら側にお越し下さい。-白石-」

    この辺のクスっと笑えるものの他、社会人に必要なのは「本音と建前の使い分け」とか、人に会うのが怖いという人に「働くという字は、人が動くと書きます。ゆえに、人と会わずして働くのは難しいことです。」など本質をついてドキッとすることも書かれていて、やっぱり白石さんすごいなと。

    手軽に読めて、癒しや教訓を与えてくれる本としては、とてもいいです。

  • 深刻な悩みからとるに足らない疑問まで。
    人の雑多な思いは
    いつでもぐるぐる渦を巻き、
    出口を探し続けてる。

    「生協のご質問、要望をお書き下さい。
    (何故そう思う、をお書き頂けると検討しやすいです。)」

    このひとことカードに
    その思いを書き込むと
    くすっと笑えて、ふむふむ、そーか♪と納得してしまう答えが返ってくる。

    (自分の声をこんなに真剣に聞いてくれてる人が、この世のどこか(生協)にいるんだなぁ!)

    その嬉しさはきっと計りきれない事でしょう(^^♪

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