(P[ふ]2-2)船に乗れ! I (ポプラ文庫ピュアフル)

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著者 : 藤谷治
  • ポプラ社 (2011年3月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591123997

(P[ふ]2-2)船に乗れ! I (ポプラ文庫ピュアフル)の感想・レビュー・書評

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  • 学生時代に音楽に関わったことがある人は特に楽しめると思う。
    演奏中の描写や、音楽の描写が素敵。

    音高に通ったわけではないけれど、自分も当時、部活として音楽をやっていて、苦く思い出したくない過去があるので、読んでいてなんとも言えない気分になった。

    当時の自分を思い出すと同時に、音楽にどっぷりはまって将来に希望が描ける青春時代をおくっていた自分や主人公が羨ましく思った。

    1巻では筆者の苦い部分について詳しくは明らかにされていない。
    純粋に話の続きが気になるし、自分の蓋をしたままの当時の思い出と向き合うきっかけにもなりそうなので、2、3巻も読みたい。

  • 読んで良かった。

  • ああ楽しかった。チェリストのサトルが高校で出会った魅力的な人たち。ピアノトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会、極め付けはホームコンサート。2巻3巻は確か楽しいばっかりじゃないけど、この1巻はキラキラして愛おしい。単純なわたしはいま猛烈に音楽をやりたい。

  • 芸高受験に失敗した主人公が、不本意ながら進んだ私立高校で音楽と真摯に向き合っていく姿が描かれる青春小説。その三部作の序章。
    うん、面白い!
    主人公たちがこの後どのような高校生活を過ごしていくのか気になって仕方ない(笑)
    さあ、続けて第二部へ。楽しみだ!

  • この本の主人公は音楽高校に通う高校1年生です。
    私自身、音楽で大学を目指しているので、高校から専門的に音楽を学べることがうらやましかったです。一巻は、とにかく楽しそうでした。
    ここから、二巻、三巻への展開が一巻では予想できません。意表をつかれる感じで、物語の展開を予想してしまう私にとっては、すごく新鮮でした。

  • チェロを弾く高校生の話。音楽のシーンはやっぱりどきどきする。そうそれ!それのせいでやめられないんですよねー。

  • 若きチェリスト・津島サトルは芸高受験に失敗し不本意ながら新生学園大学附属高校音楽科に進む。
    そこでフルート専攻の伊藤慧やヴァイオリン専攻の南枝里子と出会った津島は夏休みのオーケストラ合宿、初舞台、ピアノの北島先生と南とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、慌しい一年を過ごし……

  • 読み始めて30ページくらいして一度中断。
    大人になった語り手が、自分の高校時代を思い出して若者に語りかける自意識の過剰や、若気の至り。
    それをもってまわったような言い回しで語る。
    恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
    よほどリタイヤしようと思ったが、読み進めるうちに青春のあんなこんなよりも、目に見えないはずの音楽の描写に惹かれてぐいぐいと読み進める。

    芸大付属高校の音楽科。
    クラシック音楽について情緒的に語る、または本で得た知識の焼き直しでは伝わらない、曲が持つ力強さや流れのようなものを、楽譜を読み解き分析することによって目に見えるように伝える力が圧倒的に強い作品。

    私なんかよりも音楽をよく知っている人の方がより理解できる作りになっているのではないだろうか。
    正直、人物の造詣についてはまだまだ足りないと思えるところも多いし、語り手の未来がある程度透けて見える部分も多いのだけれど、若い頃の自意識と守られていることの安心。
    相反する二つの心のベクトルのバランスが、身につまされるほどに緊張を伴って迫ってくる。

    “アンサンブルには二種類ある。「合奏」と「協奏」だ。全員がひとつの音楽を奏でるために、気持ちをひとつにして、大きなハーモニーを作り上げていくのが、合奏。自分が全体の部分であることをわきまえて、一人ではできない音楽を全員でめざす。(中略)反対に、一人ひとりがせり合って、隙あらば自分が前に出ようとする、ときにはそのために共演者の音を食っていこうとさえする、それが僕のいう「協奏」だ。そこでは人を引き立てるために自分は我慢するとか、相手の腕前に合わせるとか、そんなことはしない。誰もが自分こそ主役だと主張して音を出す。たとえば、協奏曲とはそういう音楽だと思う。”

    「合奏」のようなことを強要されることは、割とよくある。
    けれど、「協奏」することによってたがいに成長したり、ただ単純に自己を表現することの快感だったりは、あまり世間では言われないことだけど、人生に必要だと思う。

    音楽だけではなく、スポーツでもなんでも。
    自分を主張して、主張している相手を尊重して、思いもかけない一面を発見しながら人は成長していくのだから。
    そして、こういう経験を通して、人は他人を全否定しないことを学んでいくのだから。

    作中、倫社の授業風景に結構なページを割いている。
    クラシック音楽と哲学の親和性はわかるけど、ソクラテスと弟子の対話のような倫社の授業は、実際には無理だと思うので、クラシック音楽を勉強している学生は、ここの部分だけでも読んでおくとよいと思う。

  • 若い子特有の、そのときならではの真剣さがすごく好き。帯に「2009年の話題の本」とあるので、物語の中心が音楽だとしても何かにのめり込んだことのある人、のめり込みたかった人にとって共感できるところが多いんだろう。もちろん音楽をかじった人は言わずもがな。
    なんで今まで読んでいなかったんだろう?もったいないことをした。

  • 早熟だった高校生が恋に落ち、恋に破れ、
    自分の才能の限界を思い知らされ、
    と青春のほろ苦さや痛々しさを
    自伝的な味わいで飾らずに描いた作品。

    甘さも苦さも両方をきちんと書こうとしているので
    リアルで心に響いてくるものがあって、
    引き込まれる読み応えがあった。

    小説的な魅力というよりも、
    身近であり特異でもある体験談の魅力に溢れていた。

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若きチェリスト・津島サトルは、芸高受験に失敗し、不本意ながら新生学園大学附属高校音楽科に進む。そこで、フルート専攻の伊藤慧やヴァイオリン専攻の南枝里子と出会った津島は、夏休みのオーケストラ合宿、初舞台、ピアノの北島先生と南とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、慌しい一年を過ごし…。本屋大賞にノミネートされるなど、単行本刊行時に称賛を浴びた青春音楽小説三部作、待望の文庫化。

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