快晴フライング

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著者 : 古内一絵
  • ポプラ社 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591124178

快晴フライングの感想・レビュー・書評

  • 自分のことしか考えられなかった主人公が、なりゆきで、超個性的で、能力もバラバラな部員をまとめるはめに。そのうちに、他の部員のことも考えられるようになり、部員も成長していく…
    ありがちな筋なのですが、久々にすっきりとしたお話に出会いました。キーパーソンの性同一性障害の少女だけでなく、周りの部員達もそれぞれ抱えているものがあり、それがきちんと最後には納得できるかたちで語られる。
    うまく話が進みすぎやろ!と思う人もいるかもですが、YAには、人を信じられる話を私は求めているので、大好きな本になりました。

  • シャールさん脇役なのに主役食っちゃってる(´⊙ω⊙`)

  • 青春ど真ん中。龍一はあまり好きじゃないキャラだなぁ…と思った中盤まで。こんなメンバーで大会とか無理だし、そもそも水泳部としても成り立たない、と思うのにそこは何とかなるお話の中♪シャール登場で一気にテンションあがって、物語も面白くなるわけで。マカンマラン読まれてからをお勧めしたい☆苛める子って…親は、家庭はどんなんなんだろう。と素朴な疑問。親友の死を乗り越えて、どうしようもなかった柳田先生も龍一も、個性豊かな水泳部のそれぞれも。みんなみんながハッピーな終わりに大満足です。

  • 『マカン・マラン』のレビューで紹介されていたので出会えた一冊。sateさんありがとう!

    水泳部の部長で、部員たちの精神的支柱だったタケルが、交通事故で亡くなった。
    タケルの幼馴染で共に水泳部員の龍一と敦子には、退部していく後輩たちを留めることが出来ず、水泳部は廃部の危機に。
    徹底して個人主義だった龍一。そして、タケルを喪って以来、常に喪章をつけていた敦子。そして残った、ろくに泳げない後輩たち。
    水泳部存続のために奔走するうちに、謎のスイマーと出会う。その正体は、龍一のクラスで孤立している美少女・襟香だったのだが…


    ありのままでいたい、ありのままの自分を受け入れてもらいたいという、人としての欲求と、思春期…とひとくくりにしたくはないけどそうとしか言いようがない…のエネルギーが、綺麗で、眩しい。

    『マカン・マラン』より、少し前のシャール、ジャダ、柳田が登場。
    完璧に見えるシャールも、やっぱり子供だった時もあったということが、しみじみ嬉しい。

  • この手のものではもう心が揺さぶられない自分...

  • 同じ登場人物が活躍する『マカン・マラン』を先に読んでいたので
    もう一度会いたいなと思っていた人たちの再登場に心躍らせながら読みました。
    少しでも異質なモノは、容赦なく弾き飛ばす今の世の中で
    救いとなる人や場所を求めている人はたくさんいるのだろう。
    そんな人たちに向けられる作者の暖かい眼差し。。。
    なるほど、マカン・マランのあの癒しの源流は
    ここにあったのか。
    思慮深さよりも熱い思いが先走ってしまうがための、
    青春のフライング。
    前のめりに生きることなど、もうほとんどなくなってしまった私には
    懐かしくて少しうらやましい物語でした。

  • 自己中心的な主人公が自分が大会に出場したさで、大半が泳げない少数の部員の水泳部の主将となり、個性的な部員たちと接しながら成長してしく青春ストーリー。そこに、「友人の死」「アフリカからの留学生」「性同一性障害」「ドラァグクイーン」などの深いエピソードを絡めつつ、読み応えのある青春モノとなっています。中学生が自分自身と戦い、苦悩しながらともに水泳に打ち込み、喜びを見出す姿はとても清々しかったです。この少年少女達の支えとなるドラァグクイーンのシャールを主人公にした作品もあるということなので、こちらもぜひ読んでみたいです。

  • 読んで良かった。とっても読んで良かった。泣きすぎて喉が渇く。

  • 夏にぴったり。久しぶりに泳ぎたくなった。

  • トランス・ジェンダーが身近に感じられる作品
    青春!青春!!仲間っていいね
    泳ぎたくなった

  • タイトルに惹かれて借りた。水泳部存続の為ほぼ素人同然の部員たちとメドレーリレー優勝を目指すという青春スポーツものの定番。ご都合主義な展開ではあるけどそれ以上に中学生たちの真っ直ぐさ、瑞々しさが読ませる。それぞれに事情を抱えた若者たちの成長が眩しい!いろいろ詰め込みすぎた感はあるけど爽やかな読後感。これ去年話題をさらったP社小説大賞の特別賞受賞作のようで。某大賞作品よりこちらの出来映えの方が上かと。2011/573

  • 廃部の危機に陥った水泳部。

    少しずつ部員たちが成長していく青春モノ。

  • 水泳部の部長だってタケルが
    交通事故で亡くなり
    部員も大勢辞めてしまった水泳部

    残ったのはタケルと幼馴染だった
    3年生の龍一と敦子
    素人同然の後輩部員ばかりで
    水泳部存続も危うい状態

    今までは、自分が早く泳ぐことだけ
    考えていた龍一が部長になり
    水泳部の存続を掛けて
    部員とともに成長していく物語

    キーマンとなる雪村襟香の存在
    超美人で泳ぎも完璧、だけど、
    心に抱える思いがある

    学園ならではの
    女の子達のイジメや
    責任逃ればかりの先生もいたり
    いろいろあるなぁ学校には

    でも、
    みんな、一歩を踏み出したよね!と
    応援したくなるよな青春ストーリー

    キラキラしてていいな、青春

  • 10/7読了。先代の主将を事故で亡くし、廃部勧告を出された水泳部。その水泳部を立て直すのは個人種目しか興味がなく、水泳部の他の面子の顔も名前も良く知らない主人公。それがある人物の泳ぐ姿を見たのをきっかけに・・・。
    こういう爽快な青春ものの小説には弱いよな~。いじめや性同一障害の悩み・主人公の友人(ヒロインにとっては好きだった人)の死・学校の裏サイトなど重めのテーマもありますが、一つの目標に対し向かう皆の様を見れば重さも吹き飛んでしまう。主人公よりも周りの大人がいい味を出している。

  • 中学3年生の龍一を中心とした。個性派水泳部員たちの成長物語。
    社会的なマイノリティの抱える問題などが織り込まれつつ,テンポよく進む。
    図書カードで名前を見つけるシーンにぐっときました。
    読後も爽やかで,夏の終わりの今の気分にピッタリな1冊でした。

  • 2012/8/10
    図書館から

  • 主将を亡くし、廃部を迫られた水泳部の奮闘を描く青春物語。

    全体に漂う漫画的な軽いノリは気になるけど、見せ所をよく心得ていて、ここぞという時に盛り上げてくれる。
    ドラァグクイーンのシャールさんも、なかなかいい味を出していて◎

    余談。表紙のスーツ水着を着ているのが雪村だとしたら、はて扉絵の少女は一体誰だ?

    「俺は、お前の“バトン”をちゃんと運べているだろうか。

    歯痒くて煙たくて、自分とは気が合わない奴だと思っていたよ。
    でも、そんなふうに思える相手って、実はお前しかいなかった。今ならもっと、違う話ができたろうに。そう考えると残念だ。
    だから戻ってこい。
    お前が始めた水泳部だ。」

  • 弓ヶ丘一中の水泳部の主将、タケルが交通事故で亡くなった。
    そんな折、タケルの力で愛好会から部に昇格した水泳部が、
    新学期から再び愛好会へ格下げされるという危機が迫った。
    龍一は3年生最後の大会に出場したかったため、絶対に部を存続させたかった。

    龍一は渋る顧問に、市民大会のリレーで優勝したら部を存続させてもらう
    との約束を取り付ける。

    龍一は部員を説得するが、タケルあっての水泳部員だったメンバーたちは、
    今まで一人で行動していた龍一の話など誰も聞いてくれなかった。
    結局部に残ったのは、3年生は龍一と幼なじみの敦子、2年生は
    チビでお調子者の有人と、アニメ漫画研究部と兼部している
    デブの弘樹と麗美だけだった。

    新たなメンバー確保のために、部員たちは奔走する。
    しかし確保した新入部員はわずかに三人。
    しかもなんだか怪しげなキャラクターばかりだ。

    即戦力の部員確保のために、弘樹が市民プールで見つけたという人物を
    スカウトしに行ったら、それは龍一と同じクラスの襟香という美少女だった。

    龍一が密かに惹かれていた襟香は、クラスの誰とも馴染もうとせず
    孤立していた。
    それが実は襟香の抱える重大な悩み、性同一性障害からだということは
    誰も知らなかった。

    襟香の水泳の実力が欲しい龍一は、襟香の男子として扱われたいという
    望みをかなえるべく、彼女を男子リレーの選手に組み込んだ。
    果たして、バレずに出場できるのか?

  • ■高校の水泳部を舞台にした青春?小説なんだけど、読後感がとても爽やかで「あー、読んでよかった」ってつぶやいてしまうような作品。

  • 水泳部を存続させるためには

    リレーで優勝しなければならない・・

    とある部員の死後、存続が危うくなった水泳部が舞台。




    友人の死を乗り越えられない敦子。

    性同一性障害で悩む女生徒や

    様々な問題を抱えている生徒たち。

    水泳がダメダメな後輩たちの成長・・

    三浦しおんさんの「風がつよく吹いている」と似ているかな。

  • 廃部の危機にある水泳部を立て直していく青春小説。
    エースだが自分が泳げればいい、という考えだった龍一が成長していく。性同一性障害や友達の死など、抱えている問題はヘビーだけど、軽やかな文体でさくさく読める。
    部活っていいなーと改めて思う。

  • 同好会から、水泳部と昇格するために頑張ってきた主将「タケル」の交通事故死によって、水泳部の存続が、危ぶまれることに。
    タケルの幼馴染、龍一は、ただ、自分が都大会、その先の全国大会に出たいがために、水泳部を存続しようと、最初は考えた。でも、どんどん部員が辞めていく中、残った部員は、とても水泳をしそうにない個性派揃いのメンバーだった。
    メンバーが足りないので、部員集めからの活動。部として認めたくない、同好会に降格させたい顧問の柳田先生。そういったいろんなしがらみの中で、自分が忘れていたもの、全く見落としてきてしまったものに最後、気付かせてくれた、仲間。
    周りに、絶対認めてもらえなかった雪村を受け入れた水泳部のメンバー。本当の自分を唯一出せる居場所を見つけた雪村。
    これは、中盤まで、ほとんど水泳をしない水泳部の話である。そういう世界もあるんだ、とか、ボケ、突っ込み満載だけれど、最後は、涙流しながら、爆笑してしまう部分もあり。
    龍一とその母とのやりとりは、電車の中で読んでいて、思わず声に出して笑いそうになったくらい。この夏一番のお勧めの本でした!

  •  龍一と敦子の幼馴染で、水泳部の主将だったタケルが交通事故で死んだ。部員は次々と辞め、顧問からは同好会への降格の話も…。1年生2人とケニア人留学生のマトマイニが入部するが、前途多難。日曜の朝の市営プールで部員の弘樹が見つけた人魚のようなスイマーを勧誘。それは、龍一と同じクラスの美少女・雪村襟香。水泳部への勧誘は失敗。彼女には、秘密が…。
     性同一性障害の話のインパクトが強いが、他の子たちもそれぞれに問題を抱えている。敦子は、ずっと喪章(泳いでいるときも黒のリストバンド)をつけたまま。後輩の指導なんてタケルまかせだった龍一が、指導のために図書室の水泳の本を見ていて、カードにタケルの名前を見つけ涙するシーンがあった。恋、友情…親しい人の死は簡単に乗り越えられない…。重いテーマを扱いながらも、暗くなりすぎず、さわやかな感じ。

  • 表紙とタイトルだけを見て爽やかなイメージで読んだら
    テーマが重い。まさに悩める少年少女たちという感じでした。
    ただ結果がすっきしない。ある意味では「解決」なんでしょうけど。
    せめて最後くらいハッピーに終わりましょうよ。
    救いようがないみたいで読んでいて辛かったです。
    やはり私には青春小説は向いていないようです。

  • 青春部活小説かと思ったら、それだけではない手ごたえのある話だった。
    優れたスイマーであり後輩の指導にたけた主将タケルの不慮の死の後、部員の数は激減し水泳部の存続が危うくなる。
    それぞれの理由でやめなかったダメダメな部員を率いて、主人公龍一は大会で優勝にこぎつけられるのか?
    それだけではなく個性豊かな部員それぞれが抱える問題や水泳部部活を通しての成長を描いていて、明るいけれど読み応えがあった。

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快晴フライングの作品紹介

主将を交通事故で亡くし、勢いを失った弓が丘第一中学水泳部。やる気のない顧問の教師から廃部を詰め寄られた代表選手の龍一は、「水泳部を再建して、メドレーリレーで大会優勝してみせる」とタンカを切ってしまう。けれど残っていたのは、飛び込みも息継ぎもできないような、ダメダメ部員ばかり。メンバー集めに奔走する中、人魚のように泳ぐ謎の美少女が彼らに希望をもたらすが…。大人と子供、ジェンダーの壁にぶつかりながら、痛みとともに成長していく新たな青春小説の傑作。第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。

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