([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

  • 7691人登録
  • 4.02評価
    • (828)
    • (965)
    • (541)
    • (88)
    • (21)
  • 816レビュー
著者 : 森見登美彦
  • ポプラ社 (2011年4月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591124215

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
森見 登美彦
東野 圭吾
有川 浩
伊坂 幸太郎
森見 登美彦
有効な右矢印 無効な右矢印

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 拝啓
    守田一郎様
    あなたが書いた色々な方との手紙のやりとり拝見いたしました。
    どんだけオッパイが好きな方なんでしょ
    どんだけの人を千尋の谷に落としたんでしょ
    あなたの有り余る文才に目が点になりデジタル化が進みすぎている社会に反発し手書きの手紙を書いてみたくなりました。
    あなた本人は笑わせるつもりはないと思いますが大笑いです。
    自分を客観的に見て本を片手にニヤニヤ笑っているおっさんが不気味でしょうがありません。
    本当にあなたと文通がしてみたくてたまらなくなりました。
    一言助言を
    守田さん、あなたは研究者には向いていません。
    いますぐやめて物書きになりなさい。それでは。

    と、オッパイ大好き守田一郎氏が
    同僚、恐ろしい先輩、妹、以前家庭教師をしていた生徒、森見登美彦氏とのやりとりの手紙の内容を載せた書簡集。
    嫌味のない人を小馬鹿にした内容がとにかく面白い。
    「静の笑い」が堪能できます。
    森見さんの本は初めてでしたが人気の高さがよくわかります。
    早くも次読む本を探しています。

  • 書簡体の面白いところは書き手の心情が分からないところだな、と思った。
    森見さんはなんとも愛らしい作品を書く。受け取った手紙に相手の温もりを感じるような感覚だった。

    私もなんでもない手紙を書こう。

  • 読後のえも言われぬ満足感、充足感。昨今の手紙離れ確かにある。でもそれが普通でなんとも思わなくなってきている。メール、ショートメッセージ、好いている相手に送る時はそれなりの昂揚感は感じられるかもしれないが、そこまでだ。幼い時、手紙の書き方を学校で習った。それから親戚、知人、たしかに手紙を書いてきた。もう届いたかな、返事くるかな。その楽しみは電子ツールでは味わえない。一番純粋な手紙とは、なんでもないことを書いて、風船で飛ばす手紙だと筆者は語る。忘れていた気持ちが赤い風船に運ばれたやってきた。文通、始めたいな。

  • 主人公が出した手紙だけで構成されている。
    それなのに、どんな返事がきたのか、
    わざとらしく感じさせないのは
    さすがだなぁと思う。
    思わずにやりと笑ってしまうのは、
    作者ならでは。

  • 京都から能登鹿島臨海実験所へ送り込まれた大学院生が文通武者修行に励み、“どのような乙女をも、たちどころに惚れさせる「恋文の技術」を開発(p103)”しようとする、書簡体小説です。
    今日、手紙を書くことはほとんどありませんが、文通がしたくなる物語でした。

    “相手に話しかけるように手紙を書いていく楽しさであるとか、相手の返事を待っている間の楽しさであるとか、いざ返事が届いて封筒を開けるときの楽しさとか、手紙を何度も読み返す楽しさとか(p333)”、とにかく文通の楽しさが主人公の手紙から伝わってきました。

    “どういう手紙が良い手紙か。(p337)”主人公がたくさん手紙を書き、考察を重ねた結果、“伝えなければいけない用件なんか何も書いてない。ただなんとなく、相手とつながりたがってる言葉だけが、ポツンと空に浮かんでいる。”、“風船に結ばれて空に浮かぶ手紙こそ、究極の手紙だと思うようになりました。(p337)”
    私も、どうでもいい、なんでもない手紙で、世界平和に貢献したくなりました。

    また、主人公守田一郎流「恋文の技術」について、“コツは恋文を書こうとしないことです。僕の場合、わざわざ腕まくりしなくても、どうせ恋心は忍べません。(p339)”と書いている主人公を、可愛らしく思いました。伊吹夏子さんへ、想いが届いてほしいです。

  • 森見登美彦の書く阿呆学生はすばらしいな。
    森見作品の中でもトップクラスに良かったぞ

  • スラスラ読めた。ビックリする展開が何度かあってとても面白かった。電車の中でひとり本を読みながらビックリした顔になってしまった。

  • 至極恋文を書きたくもなり、ともすれば森見調に引きずられてしまう。氏の本の中では一等軽妙で、幾度でも読み返したい本である。

  • 文庫版にて再読。
    単行本を読んだのがかなり前なので加筆・修正されているのかすら判別できませんでしたが、何度読んでも秀逸です。
    無益な行為に全力を尽くすことができた学生時代が懐かしい。
    研究所の先輩 谷口さんのリアリティは、きっとモデルがいるに違いない。自分の経験でも海辺の研究所には確かにあんな人がいましたからね。

  • なんか、ちょっとよくわからない本だった。
    日記なのかなんなのか???

  • 森見作品はアニメでしか知らなかったので初。思わず笑っちゃうような内容が、書簡形式で綴られる構成も面白く、娯楽小説として大満足だった。構成を活かしたトリックや伏線の妙は期待してたほど何もなかったけど、人物も魅力的で心温まる作品だった

  • 書簡体小説。能登半島にある研究施設に飛ばされた大学院生の守田一郎が、文通武者修行と称して今時古風な文通を始めた。磨くのはどんな女でも落とす恋文か、阿呆の技術か。一郎が送った手紙だけ、返信は載せないで読者の想像を誘う。相手のことに思いを馳せしたため、ポストまで持って行き投函する。ちゃんと届いたのか、破り捨てずに読んでくれたのか、怒ったのか笑ったのか、返信がくるのだろうか、そわそわと郵便受けを覗く日々。携帯なんてなかった時代、玉砕覚悟で告白するか、付け文しかなかったな。

  • 今時ハガキですら全然なのに、手紙なんて出すのも貰うのも無い。そんな現実に逆行するこの小説。
    守田が出す手紙の内容のみ。のはずなのに、守田が貰った手紙が想像できる。また、相手によって守田の真面目度が違うのもおかしい。
    伊吹さんへの失敗書簡集では、笑いすぎてお腹が痛かった。
    最後では、守田の技術向上が感じられて、少し感動する。
    文通がしたくなるお話。

  • 何度も笑ってしまった。片側だけの手紙しか読んでいないのに、何が起こったか鮮明に見えてくる

  • 本書『恋文の技術』は、実用書や文例集ではない。
    よって、本気で恋文をしたためようと思い悩み、購入を迷っている若人諸君にはお勧めしない。
    それでも本書でバラ色の未来を切り開こうと願う向こう見ずな輩は、第5話を手本にして書きなされ。そして砕け散れ!だが「インドへ逃げるのはよせ」

    ▼守田一郎の手紙を読み、意味もなく、どうでもいい手紙を書きたくなりました。何でもない手紙を送れる相手がいるのは、とても幸せなことですね。

    最初は1ページ目から順に読んで笑って。2回目は守田が書いて送った順にと、ひつまぶしのように味わいながら読める作品です。

  • 男性って…!!笑 となるのが森見小説の魅力。男性にイライラしたときに読んだら、悩んでたことがバカバカしくなるのでオススメ。

  • 素敵なタイトルでありながら、中身はいつも通り森見ワールド全開。電車で読んでる時に、何回か笑い顔を堪え切れなくて、こんな顔→(՞ਊ ՞)になっていたと思う。私の前に座ってる人はそれは不気味だったでしょう。
    文通なんて今のご時世でやってる人なんて、そうはいないでしょうけど、文通の魅力はどんなに技術が発達しても色褪せる事はないんじゃないかな。そう思えるような素晴らしい本である。

  • 森見登美彦氏の本を読むのは、「謎解きはディナーの後に」に続いて2作目。軽~いタッチで青年の悶々とした悩みをあぶりだす。
    書簡集という形式ではあるが、特徴的なのは、主人公の大学院生の男性ひとりから、いろいろな人に宛てて書いた手紙によってストーリーを浮かび上がらせるという手法だ。つまり、相手からの返事はあっても本には出てこない。主人公は京都の大学院に所属するが、へき地にこもって実験をすることになり、ホームシックから手紙を書きまくる。手紙のあて先は、妹や、著者の森見登美彦氏本人や、悪友や、家庭教師先の子どもまで様々である。
    肝心の恋文だが、彼自身はいろいろな人にアドバイスするにも関わらず、自分の恋文を書くのは苦手である。主人公のしょうもない男子学生に、誰でもある程度は感情移入できるのではないだろうか。自分も若い頃はどうでもいいことでくよくよ悩んだものだな…なんて思い出しながら読んだ。

  • 京都の大学から能登半島の研究所に島流しにされた守田一郎が友人たちに手紙お送り、文通武者修行して意中の伊吹さんに恋文を書く話。

    ほとんどが守田君の書いた手紙を読む形式なのだが、溢れ出る文才によって相手の人柄や日常の光景がありありと伝わってくる。

    相変わらずの森見節に笑いっぱなしだった。

    ガラにもなく文通したくなった。

  • グサリ、グサリ。
    おもしろかった。

  • 初めて読んだ大学1回の頃は「ほう研究データを盗まれるのは大変だろうな」程度だったけれど、卒論真っ只中となった今「なんて恐ろしい、悪魔だ、悪魔の所業だ」とよりスリリングに読むことができました。

  • 恋人との手紙のやり取りは楽しいが、そこに想いをのせるのは難しく、上手く想いを伝えるために即効性ある技術を得ることを期待して読んだ。しかし、手紙とは、ただなんとなく相手とつながりたがってる言葉だけがポツンと空に浮かんでいるものが世界で一番美しい手紙であると記されており、なんだか拍子抜けだった。本当にそういうものなのだろうか?守田氏ほどの境地に至っていないだけなのかもしれない。とりあえず、たくさん書いて、自分なりの手紙の在り方を模索していきたい。

  • 2016年8月30日読了。
    森見さんらしい、愚かで可愛い男性が描かれている。書官式は憧れだよね。

  • 九月二一日
     拝啓。
     秋色も次第に濃くなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
     読書の秋ということで、私は仕事の合間に積み本を消化する毎日を送っています。今日は恋文の技術という森見登美彦という作家が書いた本を読み終わりました。主人公の守田くんの出す手紙で物語が進行し、斬新な形式だなぁと感心したものです。
     それにしても守田くんの書く手紙は上手ですね。軽妙かつ軽快なテンポで非常に読みやすく、何度もクスッとさせられました。文通武者修行と言っていますが、すでに素晴らしいポテンシャル。こんな人と文通をしてみたいと切実に思います。まぁ、そうそう居るわけないですが。何て言ったって、つまりは森見登美彦の文ですからね。
     影響を受けやすい私としては、今すぐにでも誰かと文通をしたい気分になりました。頭の中で相手の候補を出そうとしますが、1人も出てこない現実にげんなりです。今やメール、ラインの時代ですからね。仕方がない。でもやりきれない。こんな時代に不服だ。
     まだまだ書いていたいが、長い文というのは好まれない。読まれない文というのは意味が無いのだ。よって、欲求をぐっと堪え、ここに私の強い意思を証明することにする。褒めたまえ。
    匆々頓首
    itie

  • 「私史上最高にやっかいなお姉さま」と
    「マシマロ野郎」に心つかまれました。
    高等遊民になりたいなぁ

全816件中 1 - 25件を表示

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)に関連するまとめ

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)を本棚に登録しているひと

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)の作品紹介

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)の単行本

ツイートする