- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591124765
感想・レビュー・書評
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<閲覧スタッフより>
著者はある日難病に罹患します。そしてそこから自身で様々な問題に立ち向かっていきます。治療の辛さだけでなく様々な「制度」にもです。難病で苦しんでいる人にこんなに複雑な手続きを取らせるのか・・・と驚きます。そして今現在も困ってるひとなのです!!
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所在記号:916||O
資料番号:30043625
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2011年刊。少なくとも執筆された時点で国内に事例記録が無いレベルの超難病の発症~闘病・無理くり社会生活を送り始めるまでを書いたもの。言葉・表現のノリが軽妙洒脱で深刻さを感じさせないが、描かれているのは壮絶な現実。元々の精神的エネルギーが高いのか?鬱になっても回復(?)まで進むのは凄い…。「全部書いたら電話帳10冊を超える」と書いているから、やはり壮絶な経緯が有るのだろう。潰瘍性大腸炎の方の手記を過去に読んだが、比較するのは不謹慎だけと、こちらの方が「難」度は上だ。
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かなり前に読んだことを思い出したので、メモ程度に感想。
突然難病に。起きていることを想像すると大変ヘビーで難しくキツい状況ながら、知性とユーモアで軽やかに書かれている。知性の大切さを再認識させられる。知性って強さだなー。 -
「困ってるひと」である作者の、あまりに壮絶な人生を、ほんの一部まとめた本書。福島の山奥に育ち、フランス文学に憧れ上京、ふとしたきっかけからビルマ難民について様々な活動に携わるなか、希代の難病に見舞われる。その内容は、想像するに余りあるものなのだけど、当の本人は、極めてライトにそれらを書き綴っている。未だ先が見えない状況にも関わらず、だ。その姿に、これからの日本を生き抜く強さを感じた気がした。厳しい未来でも、なんとかなるさと思って生きる。今、日本に生きる人全てに読んでほしい。
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突然「難病」になってしまった大学院生のエッセイ。
独特でユーモラスに書かれており、多少物語チックで大袈裟な表現が多いイメージだった。(自分が入院や難病と近いところにいるからそう見えたのだと思うが)
制度の問題や支援についてなどは改めて考えさせられたし、健康だった人が病気になるという過程(著者はかなり特殊だ)を垣間見た。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/4318 -
難病と闘う女子の過酷な状況と社会問題をユーモラスに伝えてくれました。制度のことなど、考えさせられました。
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大変な人生
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この人はきっととても強い人なのだ。状況は「困っている」なんてレベルじゃない。病状や検査は文章で読んでいるだけでも、ぞっとする程辛そう。頼れる肉親は近くに居らず、複雑な役所手続きや日用品調達にすら難儀している。 絶望的な状況で鬱になったりもするけど、その後の行動力やらなんやら・・・やっぱりこの人は強い人なんだ。 なかなか診断名がつかず、検査検査、病院ジプシーのくだりから、社会福祉やらの不十分さは、自分に置き換えて考えるとぞっとする。 そうゆうことも伝えたかったのかな・・・ その後の話も書いて欲しいです