誰もが書かなかった日本の戦争

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591125182

感想・レビュー・書評

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  • どうして日本は、負けるとわかっている戦争に乗り出したのか? 1941年12月8日にアメリカの真珠湾を攻撃して太平洋戦争が始まった。 その間際の駆け引きを見ているとアメリカに翻弄され、アメリカの挑発に乗った感がある。 アメリカ側に全ての外交交渉の手の内を読まれており、開戦に踏み切れざる負えない状況に誘導されたと言う他ない。

  • やっぱりアメリカの正義はわが身かわいさのチキン理論。
    ---
    P296
    「もし原子爆弾を投下せず、日本が本土決戦を行っていたら、これの100倍以上の死者が出たはずで、あなたも生きていなかったのではないでしょうか」byキッシンジャー
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    いやいや、本当に人道が大切なら、アメリカが本土まで攻めてこずに停戦すれば、そもそも決戦とかにならないし。

  • 「戦争」それは一度、きちんと考えてみたい問題でした。なかなかこれは!と思うものがない中、目にしたのが本書です。著者である田原氏の原点と解釈。初めてその思いを知りました。

    日本の近代史に残る戦争を、順を追って、関連性を持って書いて下さっているため、家庭における歴史の副読本としてもよいと思います。

    折にふれ、読み返したいと思います。

  • 田原総一郎が、侵略戦争ではなかったとの見方なのは、朝生などの発言から見ると意外ではあった。
    それぞれのいきさつや裏事情などは、かなり真実味のある印象で、戦争体験世代の重要なまとめだったと思う、

  • こうして戦争が始まったという過程がよく分かった。

  • 田原総一郎の本を初めて読みました。

    日本の近現代戦争史をどのように捉えて、解説するのかがとても興味深かったので、じっくりと読みました。

    きっちりした資料に基づき考えて書かれただけに、説得力はありました。

    もう二度と戦争を起こしてはいけませんね。日本は。

  • 註釈も多くかなり分かりやすく書かれてあり、事実を事実として淡々と語る語り口が好感を持てる。ここにははっきり書かれていないが、マスコミの責任というのは大きいと思った。

  • 終戦記念日前後に第2次世界大戦について本を読むことは、民族の過去の過ちを知り、過ちを繰り返さないために必要な行為ではないかと思う。
    この本は、ポプラ社から出版されている。ポプラ社は昔、子供向けの本でお世話になったが最近は読んだことがなかった。この本の後に読んだ「困っている人」もポプラ社だったが・・
     この本の趣旨としては、若い世代にも読んでほしいという意図があり、現代国語の教科書風の編集になっている。人物や事件の注も多く理解しやすい。
     さて、内容についてであるが、NHKスペシャルの「日本人は何故戦争に向かったのか」という番組とはまた別の切り口で戦争をとらえていて非常に興味深い。当時の指導者のリーダーシップがしかっりしていれば、望まなかった戦争は回避できたのか、どうか・・・NHKは回避できたというスタンスで、この本を読むと回避できなかったように思える。リーダーシップよりも国際情勢を分析する能力がより根本的な問題だったのかもしれない。
     どちらの本を読んでも、マスコミの責任は非常に重い。このことは深く記憶に焼き付けておくべきだ。
     

著者プロフィール

ジャーナリスト/1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年からフリー。テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、放送批評懇談会35周年記念城戸又一賞を受賞。現在も「激論!クロスファイア」(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ、ラジオの出演多数。著書に『日本の戦争』(小学館)、『創価学会』(毎日文庫)、『さらば総理』(朝日新聞出版)など多数。

「2023年 『会社が変わる!日本が変わる!! 日本再生「最終提言」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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