([な]6-1)嘘と少年 (ポプラ文庫)

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著者 : 永瀬隼介
  • ポプラ社 (2011年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591125465

([な]6-1)嘘と少年 (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • これまで読んだ永瀬隼介とは別の一面を見た。
    ラスト章の展開はすごい。

  • 病室で二人の中年男が小学校6年時の話をしている。

  • ある二人の昔話がメインとなった物語。かつて少年だった二人とその友人が、行方不明の少女に会いに山を登る。途中、少しずつ得られた違和感に気になりながらも読み進めていたが、終盤になってその違和感がすべて噛み合い、できれば当たっていてほしくない予想が正解となってしまった。嬉しくはない結果に終わるが、そこまで読者の想像力を引っ張っていく書き方が非常におもしろい作品だった。

  • 「ある目的のために森へ入っていく少年」という帯の言葉にひかれて手にとった。少年の、冒険譚なのかと思ったのだ。
    しかしそれは冒頭の部分で違うとわかった。最初から違和感のある描写だった。「わたし」のあり方がなんとなくおかしいのだ。
    読み進むと、森へ行ったのは子供の頃の話だったとわかる。

    この、少年時代の回想部分はある意味とても懐かしかった。おそらく時代背景が私の子ども時代と同じであるだろうということがわかったからだ。
    そして、山へ入っていった後の描写には圧倒された。ここだけサバイバル小説のような趣がある。
    山で育った少年と街から来た少年の差。そこに生まれる密かな劣等感。
    しかし、3人ともそれぞれ固有の劣等感を持っているということがわかってくる。子どもは哀しい。親の事情に左右されざるをえない状況にある子どもはみな哀れだ。
    違和感は読み進めるうちに大きくなる。チュウの異様さはなんだろう。いろいろと暗示するような言葉が散りばめられているので、なんとなく見当がついてしまうのだが。
    220ページでほのめかされる事実を、最初私は読み過ごしてしまった。他の人のレビューを読んで慌てて読み直し、ようやく得心がいった。そういうことだったのかと。
    和也のある行動からラストは予想できていた。まあそうだよな、と思う。
    いつか、和也とも再会できるのだろうか。理屈から言ったらそうなるはずなんだけど。この手のストーリーではなぜか、会える人と会えない人に分かれるのだが、どういう基準なんだろうな、とちょっと疑問。野暮な疑問ではあるが。
    なんとなく座りの悪い物語なので、いろいろ考えてしまう。
    山での冒険がやけにいきいきと描写されているので、チグハグな感じになってしまっているせいかもしれない。

  • 死を前にした友人と、少年の日の冒険を懐かしんでいく、昔は良かった的な話ではないことがうっすら最初から示されている。
    暗さ、悲しさだけではない空気がどこから漂っているのかはラストで明かされる。
    あまり明るくない話だが、真のラストのみ少し救い。

  • ふと手に取った本です。

    読んでる途中、何だか不思議な感じがして
    そわそわしながら読んでいました。

    成程。そう言う事か。

    悲しい事実があるのだけれど、何故だか私の中には
    キレイな印象が残っています。

  • 面白かったけど、ラストが何となくなあ。
    病院での回想とラスト、一緒の作品じゃなくてひとつの単品としてありそう。
    ありそうというか、片方がなく一つの作品として読んでもあぁ、となりそう。
    回想のところは読むのが止まらなかった。

  • 題名の「嘘」はそぐわない気がした。
    前置き(冒険シーン)が長すぎたわりに、ラストへのもって行き方がもう少し何とか出来たのではと思った。
    登場人物すべてに救いがなく読み終わって落ち込んでしまった。トホホ

  • 途中から、あれ?何かおかしいな?という感覚にとらわれて、段々その正体が解ってきた。ミステリーとは違うけど、不思議ながらも読みやすかった。ラストは、ちょっと予測できて残念だったけど、全体的には面白かった。

  • 行方不明になった同級生の女の子を探しに山の中を冒険する小学生時代の回想と、入院中の当時の親友を見舞いに来ているシーンが交互に出てくる。しかし、現在のシーンはラストのためだけにあるようなもので、この演出は読んでいるときに混乱するだけであまり効果的に用いられていると感じなかった。
    また、山の中の冒険が物語のほとんどを構成しているけれども、クライマックスのシーンで登山道にたどり着いてしまう。わざわざ危険を冒す必要がなかったのではないかと思ってしまって興ざめだった。ただ、冒険の描写は引き込まれるものがあってすらすら読むことができた。

    タイトルと違って、ひとつも言葉としての「嘘」はなかったように感じた。ミステリ的な要素を期待して読むと肩すかしだと思う。少年の冒険の小説として読めばそこそこ面白い。
    また、全体の印象として、物語の核と大部分を占める冒険の描写が噛み合ってないように感じた。短編小説のアイディア(物語の核)を引き伸ばして長編に仕上げたイメージ。衝撃のラストが読めてしまって、そこまで衝撃でもなかったのも個人的には痛い

  • ひとつひとつの嘘の真相が解かれるたびに、切なさと哀しさが広がってきます。

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