花咲小路四丁目の聖人

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 916
感想 : 143
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126585

作品紹介・あらすじ

その昔、イギリス中の美術品や金品を上流階級から盗み、現場には"saint"と刺繍された手袋を片方残すのみで決して捕まらなかった世紀の大泥棒。そんな「泥棒紳士」が実は日本に帰化して、ここ花咲小路商店街に隠居中なのです-ダンディなご隠居が、手腕を活かして商店街の事件を解決。じんわり心温まるエンターテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • 四丁目だけど、これがシリーズ第1弾。イギリスの伝説の泥棒<Last Gentleman-Thief "SAINT">は実は?!街のちょっとしたお困りごとを元・泥棒とその仲間たちが解決する、くらいに思って読んでいたら、なんのなんの町の乗っ取り計画まで浮上した!廃れ始めた花咲小路商店街に何やら不穏な空気が?!それをあぶり出すためにセイさんが仕掛けたことは?!

  • ほんわか。
    そしてロマンがある。
    登場人物たちを忘れない内に続編を読まなくては。

  • このシリーズは四丁目が一巻だったらしい…。

    知らずに一丁目から読んでしまったが、多少の謎はあったものの話は通じた。

    昭和な人付き合いが残る、寂れた商店街を復興させた聖人とは?
    読みやすく、人と人との繋がりの温かさを感じられる本だった。

  • ご隠居は、元『伝説の大泥棒』
    得意技を活かし、商店街の事件を解決するー。


    さびれつつある商店街『花咲小路商店街』
    主人公の矢車亜弥は、両親が始めた小さな英語塾を継いで講師をしている。
    隠居している父は、日本に帰化したイギリス人。
    プロモデラーの英国紳士・聖人70歳。通称セイさん。
    だが実は、その昔イギリス中の美術品や金品を誰も傷付けず、脅さず上流階級から盗み
    現場には〝saint〟と刺繍された手袋を片方残すのみで決して捕まらなかった世紀の大泥棒。
    商店街で起こる事件をその手腕で解決していくのだか゛、亜弥は気が気ではなくて…。

    最初、イギリスの泥棒紳士〝セイント〟って…。
    英国紳士らしさを描くためか?セイントのルーティンの紅茶とか…。
    克己をキャツミ・北斗をホキュトって…。
    亜弥の問いかけに全て聞いてはいけませんと秘密にする所とか…。
    物語に入り込めなかったー(〃ρ∩°`)ウゥ…

    町内のちょっとした怪しい行動から商店街を揺るがす大きな事件へと発展し、
    亜弥と克己と北斗の友情にほっこり
    大企業の買収をどう撃退するんだろうと、ドキドキ。

    小路さんの作品は東京バンドワゴンシリーズが大好きです(❁´ `❁) ♡
    その他にも、下町の人々の人情を描くのがとっても上手で心が温かくなります。
    この作品も、古き良き下町の商店街を愛する人達の姿とっても優しかった。
    読了感は、決して悪くはないのです。
    ほっこりしました…でも、ちょっと残念かなー(´⌒`。)
    亜弥と克己のこれからは、気になります(*´˘`*)♡

  • 花咲小路シリーズ第一弾。
    花咲小路商店街に住む矢車亜弥の父親は有名な英国紳士・聖人。彼は元・大泥棒で美術関係の盗みを働き、悪いヤツから元の持ち主に返すという世界的にも有名ないわゆる義賊であった。
    商店街でおこる様々な事件をこの親子が中心に解決していく。
    ほのぼのしてあったかいお話。

  • お父さんの立ち居振る舞いがカッコいい

  • 楽しく読みました。次作も楽しみ。

  • 四丁目とあるが、シリーズ第1作。
    一丁目は2冊目という、ややこしい設定。

    雰囲気やストーリーの持って行き方はバンドワゴンと似ているので、好きな方は読みやすいかもしれない。
    個人的には2冊目の方が好きだ。

  • 気持ちよく読めまいた。

    余裕のあるおじさんになりたい。

  • 続編の花咲小路一丁目の刑事を先に読んでしまいました。
    ちょっと戻るような形にはなってしまいましたが、とてもおもしろい本です。最後はすっきりと明るい気持ちで読める本です。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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