([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)

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著者 : 伊吹有喜
  • ポプラ社 (2011年11月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126653

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([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人生の岐路に立った時に死んでしまった継母。
    その母親の遺言どおり四十九日に大宴会を開こうとする。

    手伝いに来てくれたイモちゃんやハルミ君。
    互助施設のリボンハウスの皆。思い返せば苦労ばかりかけたけれど幸せだったかもしれない人生。

    継母だけれど、乙母は本当に百合子の母親だったのだと思う。家族に恵まれず、境遇にも容姿にも恵まれなかった乙美だけれど、父親に会って、そして娘の百合子に会って報われた。

    別れはいつも唐突で寂しいものだから、後悔のない生き方をしたい。そんな風に強く思った。

    しかし彼女の残した「あしあと帳」読んでみたいですね。
    ユーモラスな文章と可愛らしいイラストで綴られた物語はさぞ楽しく心躍るものでしょう。

    最後に笑って去って行ったみんな。
    また笑って出会えますように。

  • NHKのドラマを見て、やられた。
    こんなに心温まるドラマなら原作も是非読みたいと思って、一気に読み切った。

    ドラマで泣き、本でも泣き。
    心に沁みる言葉が多すぎて収まりきれない。

    電話があっても面倒くさいと思ってほったらかしにしたり全然連絡を取っていない家族に、
    「ごめんなさい」と「ありがとう」を言わなきゃな。
    たったの5文字。
    素直な気持ちを伝えよう。

  • 妻の乙美を亡くし気力を失った熱田のもとに、謎の金髪娘イモトがやってきた。嫁いでいった娘の百合子も心に傷を抱えて帰ってきて。。。

    外見や言動から当初警戒されたイモトだが彼女にはある使命があった。乙美が残した四十九日のレシピの実践、、、
    台風娘のようなイモトに翻弄されながら熱田も百合子も乙美の人生を見つめなおして。。百合子の傷についても明らかになっていく。

    心にじわっとくるお話でした。後半の展開は少し無理やりな気もするけど、ハッピーエンドでなにより。

  • いい本だった。
    読後感もすてき。
    人が人を思う気持ち。
    正しい道を教えてくれるひと。
    困って、迷ってしまったときには、誰かが教えてくれる

  • 初めて読む作家さんだけど、好きな感じ(*´ω`)

    私も乙母が書いた暮らしのレシピが欲しいなぁ。
    井本とハルミの異質(いい意味で)な空気感が和む。

    出てくる食べ物がめちゃめちゃおいしそうだよー!
    今の季節なら豚まんかな。あー食べたい!

    乙母の希望通り、四十九日の法要はお経もお坊さんもなくして、大宴会を開くことに。
    そこで乙母の一生を年表にして壁にぐるっと貼ってあるんだけど、空白部分に写真を貼ったり、メッセージを書いていくところがとてもいい!
    私の人生も空白がないくらい、みんなが覚えていてくれるかなぁ?

    最後の方は泣きっぱなし。
    井本とハルミの存在……乙母が起こした奇跡かな?


    四十九日のレシピ…四十九日の暮らしの処方箋(レシピ)。

  • なんとなしに読み始めたものの途中からは引き込まれるかのように一気に読みました。
    河を境にあの世とこの世が近付き時に交差もしていて何だか不思議。
    私もコロッケパン、豚まん食べたいな。

  • 何気なく選んだ本なのですが、読後感が素晴らしかった。じわっと胸の奥が熱くなって、ハラッと涙が落ちてきそうになりました。
    父の後妻・乙美母さんを亡くした百合子。
    子供のできない百合子は夫にふりんされ、よそに子供をつくられて、実家に帰ってくる。
    父の了以もまた、妻の乙美を亡くし気力を失ってしまっていた。そこにやってきたのは、ガングロ金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、荒れた家をきれいにし、料理を作り始める。
    乙美は自分の四十九日の法要を、パーティーのように明るくしてほしいこと、そして生活の知恵の数々を書き残し、井本に預けていた。
    最初は戸惑う百合子・良平親子だったが、奇抜な見た目とは裏腹に面倒見がよく明るい井本や、彼女の友達の外国人男性・ハルミと関わるうちに、次第に心の傷を癒し、乙美の最後の願いをかなえようと思いはじめる。

    百合子の夫や不倫相手のシーンは読んでいて胸に詰まった。
    結局不倫相手の子は夫の子ではなく、元サヤに収まるんだけど、私としては分かれても良かったような気もしなくもない。

    それから「テイクオフ・ボード」という言葉を初めて知った。
    テイクオフ・ボードとはロイター版のことで、踏み切って飛び越えたら後は忘れてしまっていいもののこと。児童養護施設やシェルターなどのセュリティネットはその典型で、ひとたびそこから出て自立したら、お世話になった人のことも忘れて構わない。嫌なことは全部忘れて自由に生きるための施設であるということ。
    そういう施設でお世話をする側の人は、世話した人に忘れられることも承知のうえで働いている。感謝されることもなく、見返りも何もないけど、それが助けになる。
    乙美はこういう施設の出身で、井本もそうだった。

    ラスト。四十九日の法要はうまく行く。しかし法要の前に、親しくなったハルミは親子の前から去り、最後は井本も去る。
    二人がいなくても、乙美のレシピを引き継いだ親子はしっかり自分の道を歩けるようになっていた。

  • 過去、現在、未来。
    サヨナラは、それを大きく意識する瞬間。
    前向きで、ほっこりするサヨウナラは
    取り戻せない過去を受け入れ、不安定な現在に根を張り、見えない未来への1歩を踏み出すきっかけになる。

    悲しく、切ない、でも最後も涙。

    「四九日のレシピ」はそんな気持ちにさせてくれました。

  • 乙美さんが、初めて熱田さんに会いに来るシーンがとても切なく、純粋で素直で、じわじわっと来た。
    人を思い、明るくまっすぐに生きた乙美さんの生き方がとても素敵。その周りの家族や生徒にも優しさや思いやりと暖かな心が伝染してる。

    素直に生きたい。

  • 読み終わったらなんとなく、掃除とかしっかりやりたくなってしまう。その上、
    カツサンド、食べたくなります。

  • 継母の乙美が亡くなり、生きる気力をなくした父・良平と、浮気をしていた夫を持つ娘の百合子。そんな時、ガングロに金髪の女の子・イモが家に現れる。イモは乙美が教えていた絵手紙教室の生徒で、自分亡き後は四十九日の大宴会と、それまでの作業を依頼されてきたのだと言う。
    最初は乗り気じゃなかった良平と百合子だが、乙美の残していったレシピに沿って家を片付けていくうちに、段々と生きる気力を取り戻していくのだが・・・・

    乙美の包容力の大きさ、亡くなった後も慕われている人柄の良さ、そして明るさ。こんなお母さんがいるんだなと心を打たれました。乙美への想いをみんなが新たにすることで一致団結する様も読んでいて心晴れるものがありました。

    家族を包むあたたかな奇跡、涙が溢れる感動のお話です。

  • 過去に読んだことに気がつかず再読。でも、感想は以前のものとはちょっと違う。しっかり幸せを手に入れた乙美が羨ましく、何が幸せなのかを知ってはじめて幸せになれるのかな、と思った。声のデカイ熱田のそばにいれば、その声で嫌なことを吹き飛ばしてくれると感じた乙美は、見合いを断った熱田に自らその訳を確かめに行くけど、普段の乙美ならきっとそんな行動はしないだろう。そばにおいてくれた熱田に精一杯尽くす乙美はいい顔をしてたんだろうな。しかも自分がいなくなってもみんなが困らないように、自分のいない家族やリボンハウスのことまで考えて。自分が幸せかどうかを危惧するのはわかるけど、乙美の自分を幸せにしてくれる人たちへの気遣いはオイラにはない。しかも乙美はそれを楽しくやっていたのだから。
    熱田が百合子の背中を押す言葉を掛けることができたのは、乙美のおかげだな。乙美だって自分から熱田のもとに転がり込んだんだもの。万里子がいなくなって塞ぎっぱなしの熱田のままだったらできなかったのかも。幸せはそばにあるよ、って教えてくれた物語。

  • 大切な人とお別れしてから、心が落ち着くまでは本当に時間がかかると思います。まわりの人がちょっとおせっかいだけど、放っておいてはいけない時間だけは絶対そばにいるところが温かい。そして再生するとそうっと離れるのも良い感じ。距離感が絶妙でした。

  • 主人公の百合子と父親の熱田を中心に話が進んでいきます。継母の乙美が亡くなった後、井本という若い女性が乙美に頼まれていたと四十九日の宴会に向けた手伝いに現れる。彼女はリボンハウスという女性支援施設でボランティアをしていた頃の教え子で、百合子たちが知らなかった乙美の素晴らしい人生があった…
    人の役に立つとか誰かを助けるということが、人生では大切なんだなぁと改めて感じました。笑いと涙もあり、すらすらと読めました。作者の伊吹有喜さんの本は初めて読みましたが、とても優しい小説でした。また他の本も読んでみたいと思います。

  • 主人公の語り手は、熱田良平と、その娘・百合子。良平の妻であり百合子の継母である亡くなった乙美の残した手作りのレシピを元に、親子2人と、乙美の教え子、井本やハルミと四十九日の宴を開くべく立ち上がる。
    百合子は旦那の浮気が原因で実家に舞い戻るのだが、その旦那の浮気相手がいきなりぶっとんでる笑 しかし全体的にほっこり心温まるストーリー。乙美の作った手作りレシピを、親族や教え子たちが完成させていくっていう設定も素敵だな。
    最後のちょっとしたドッキリは急展開過ぎた感はあるけど、作者の伊吹さんの作品はもっと読んでみたいと思った。不器用だけど温かいキャラクターたちが愛しくなる。良いお話だったな。

  • ◆母の愛が家族を立ち直らせる◆
    妻の乙美を亡くした良平と、離婚を覚悟で出戻ってきた娘の百合子。二人の前に現れたのは、井本という金髪で真っ黒に日焼けした女の子。彼女は乙美の「四十九日には線香もお経もいらない。みんなで大宴会をして欲しい」という願いと、あるレシピを持ってきたのだった。井本とブラジル人の通称ハルミと過ごす49日の間に父と娘は前向きに生きる決心をする。失くしてわかる大切な人の深い愛情と、当たり前の幸せはすぐ側にあるのだと改めて感じられます。

  • 全体的にやさしい雰囲気が漂う作品。
    テイクオフボード。
    親が子を支えるように、みんな誰かの踏切板になって、次の世代を前に飛ばしていく。
    という考え方はいいなと思った。

  • 亡くなってもここまで慕われる生き方素晴らしい。旦那さんはともかく自分の産んだ子じゃなくても母として心に大切な存在として想われるのはとても素敵なこと。心温まるレシピノート、あしあとノートなどなどほっこりエピソードでもほろっときそうになっている矢先に
    井本さんやヒロミ、先輩方はもしかして。。のくだりがとどめをさして涙がポロリと。
    自分の生き方を見直すきっかけになりそうな一冊だった。

  • ーーー
    妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。

  • 心がやわらかく溶かされた。
    お薬みたいな本だった。
    優しいけれど、決して飾ってはいないところが好き。
    乙美がいつもそこにいるように見えて、
    残されたみんなは悲しんでいたけど、私はちっとも悲しくなかった。
    もういないはずの乙美の、大きくて深くて美味しい愛のジュースが、空気の中にヒタヒタと満ちている。読み終わった後は、そこにちゃぷんと浸かったような、なんともいえない幸せな気持ちになった。
    疲れた時に読み返したい。
    大切な一冊になった。

  • 読みやすかったです。
    私なりの「レシピ」を残したいと思いました。

  • 再婚してきた乙美が亡くなって、その四十九日までの物語。
    遺された父と娘は それぞれ抱えてるものがあった。
    そこに突然現れた金髪ギャルが 熱田家を動かしていく。

  • 死んだ乙美が残した数々の暮らしのレシピ、そこには「四十九日のレシピ」もあった。夫の良平は妻と最後に交わした会話を後悔していて、継子の百合子もまた夫の不倫に傷つき実家に出戻っていた。そんな2人が乙美のレシピをきっかけに徐々に再生していく様を丁寧に描いている。お葬式や四十九日って故人のためでもあり、送り出す側の心の整理のためでもあるのだなと、この作品を読んで改めて思う。普通だと思っていたことが普通ではなく、幸せを失ってから気付くこともあるし、ひとつの幸せに拘って他の幸せが見えないこともあるだろう。レシピをコツコツと作りためていた乙美さんの普通の生活を大切にする気持ちが素敵だなあと思った。

  • じーん……
    何気ない描写が自分の過去と重なり、落涙寸前。繋がりって、血だけじゃない。

  • 家族の歴史って意外と知らない。
    自分の父や母が結婚前にどんな友人と過ごしていたか。
    普段どんな人たちと仕事をしているのか。
    その人生のあしあとが、四十九日の日に完成した。
    なんて素敵なんだろう。

    世の中は無数の匿名のテイクオフ・ボードで成り立っている。

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([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)の作品紹介

妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。

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