冬の童話 (ポプラ文庫)

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著者 : 白川道
  • ポプラ社 (2011年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591126974

冬の童話 (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 白川道が死んだ。偶然手にした「流星たちの宴」、「海は涸いていた」以来、熱心に読んできたつもりが、「冬の童話」だけ読み漏れていたことに気づき、書店に注文するよりも早いので図書館で借りて、朝起きてから半日で一気に読み終わった。泣いた。白川さん、あんた自分が死ぬときの理想を書いてたんだね。出自がどうであれ、功成り名を遂げて若い美人に看取られて死んでいくなんて、男が誰も願うことだよね。そりゃ、話があまりに都合良く出来すぎというありきたりの批判めいた言い方はあるだろうけど、どうせ死ぬなら、こういう死に方したいよね。あんたの5歳下だけど、波瀾万丈、好き放題の生き方、俺にはできなかったけど、あんたの小説、大好きだったよ。

  • 白川道の小説はあまりにうまいことことが運びすぎるところはあるけれど嫌いじゃない。

    人生に何度かそういう時はある。

    そして、普通に生活していたら出会わない二人が何かの拍子に出会ってしまうこともある。

    そういうところから始まったお話。


    ハッピーエンドでないほうが純愛でいられるのかもしれない。

    本人が幸せならそれが一番。


    恋愛も人生も密度って大事だと思う。

  • あの白川道先生が書く恋愛小説です。稲垣聖人と名高そらの恋愛の行方に久しぶりにこの手の小説を読んで胸が熱くなりました。そして合間合間にはさまれている『小ネタ』にも白川道ファンにはにやりとさせられました。

    おそらく主人公の稲垣聖人のモデルはあえて名前はここでは書きませんが、出版界の風雲児といわれたあの方なのでしょう。できることなら僕ももし本を出すならここで出したいなんて不埒な夢を持っています。それはさておいて、ヒロインの名高そらは白川道小説のヒロインらしく、主人公よりもかなり年下の21歳です。そういったものをさしひいても、この人の小説は僕を物語の世界にぐいぐいと引っ張っていくんですね。

    聖人はそらを最初はデリヘルでよぶんですけど、そらの持つ美しさと気高さに心を奪われてそこから物語は展開していくんです。本が売れないといわれる出版界の裏事情や、白川道先生が実際に小説のタイトル変更を勧められたこと、そして自分の小説の変更前のタイトルがあるところで使われていて、白川道ファンには思わずにやりとさせられました。そして、後半の聖人のそらへの全てを捧げつくす「無私」ともいえるハイライトの場面には思わず目頭が熱くなりました。

    重要な登場人物の石田宏ではありませんが、彼と同じように、聖人とそらの愛の行方に涙しました。そして、歌手になるという夢に歩き出したそらの気高さがなんともいえず美しくて、この小説では本来ラストに持ってくる場面を最初に持ってきているので、最後まで読んだ後にもう一度最初のほうに戻ってくると、二人が辿った愛の軌跡が理解できます。

    何かの雑誌で白川道先生が
    「気持ちのいい読書をしてほしい」
    と語ってたのを見たことがありまして。この小説はその言葉を裏切らないものであると確信を持っています。

  •  48歳と21歳か〜…うーん、まぁあるっちゃあるか。と、まぁそこはヨシとして。この文庫、嵩が結構あるので、読了まで時間かかるかな? と思っていたのですが、スラスラと一気に読めました。ということは、なかなかおもしろく読めたということの気がしますが、「恋愛小説」は主人公の二人のどちらかを病気にしたり殺せば(病気で死なせればの意)良い。「お涙頂戴!」みたいな慣習はなんとかならないものか…。
     そして21歳の女性に自分のことを自分の名前で呼ばせるのはちょっとキモチワルイ。いるっちゃいるんですけどね。。。小説でまでやられるとやだなぁ。

  • う〜ん、あまり響かない恋愛小説。

  • んー…48才と21才の純愛…出版社が舞台…んー。童話だから、これでいいのかもなー。

  • 2012年1月2日読了。星 4つは読み終えたばかりなせいもあるかも。
    まあ、まさに童話ともいうべき、ベタベタな甘さに満ちたラブストーリーだとは思う。主人公たちの育った環境しかり、出会いから再会、恋から結末に至るまで、これでもかというほどロマンチックというか劇的というか。
    それでも、大人が読むにたるものだとも思うし、570ページ飽きさせない。ま、冬場に読むにはオススメのラブストーリーと、言えなくもないかな。

  • 出版社社長の聖人と、化粧品会社の派遣社員そら。
    立場こそ違えど、孤独な心の傷を抱える二人が近付き、ほどけてゆく姿が愛おしい。

    個人的には、こういう形の結末は安易なので好きではない。
    せっかくの希望は、皆であたためていって欲しいと願わずにいられないからだ。

    よくあるカタチではあるものの、聖人視点から語られる出版業界への見通しに私も考えさせられてしまった。
    また、そらの純真無垢な姿も可愛らしい。

    だからこそ(笑)
    やっぱり結末が苦しすぎる。

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