花言葉をさがして The language of flow

  • ポプラ社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591127001

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  • 誰かを信じることが、生きていく力を与える。

  • 愛を知らない主人公の心境の変化を花言葉を通じて描いている。感情に左右され自暴自棄になったり、衝動的な行動に出てしまうのが自分とダブり胸が痛い。

  • 花と愛の物語。
    花にかぎらずものには、すべてメッセージがあるはず。
    そしてそれらは、なにかとなにかをつなげる愛の源になってくれるはず。
    そう思えた物語でした。

  • The language of flowers
    by Vanessa Diffenbaugh
    CAMELLIA NETWORK
    https://camellianetwork.org/

    カメリアはツバキ 「わたしの運命はあなたの手の中に」

    舞台は原題のサンフランシスコ、主人公はヴィクトリアという孤児の少女。ヴィクトリアは生まれてすぐに親に捨てられ、施設で育てられる。一時的に里親に引き取られることがあってもすぐに送り返され、愛されることも愛することも知らずに、自分自身を愛することさえできない子ども。
    そのヴィクトリアが9歳のときに引き取られた先がブドウ園を経営するエリザベス。
    エリザベス自身も家族の関係で傷ついた女性で、愛すること、家族をつくることができない。そのため、里親になれる機会を逸し、再生されつつあるヴィクトリアをもう一度突き放し、傷つける。
    ただ、エリザベスと過ごした時間の中で、ヴィクトリアは花、花言葉を学ぶ。それが後に彼女の生活を助けることになる。

    グラント
    キャサリン
    ヘイゼル(ハシバミ) 和解

    メレディス

    レナータ
    ナタリア
    マザー・ルビー

    マーリーナ

    「苔は母性の象徴とされる。なぜなら、冬、厳しい逆境に苦しんでいるときも、夏、友達が離れていってしまったときも、苔は、母親のような愛情で、わたしたちの心を温めてくれるからだ。」アンリエッタ・デュモン『花の贈り物』

    幼いころに愛情を受けないで育つと、こうも自分を愛せず、人との関係も作れないものなのか。
    自分が愛することにも、愛されることにも自身がなく、いや愛することを怖がってる。それは求めても与えられなかった経験が彼女をそのようにさせるのだろうと思うけれど、読んでいてあまりにも辛すぎる。
    しかし、不器用ながらも彼女は彼女のペースで、徐々に再生していく。
    傷だらけになりながら。

    花言葉は素敵なモチーフだけど、ヴィクトリアの感情の激しさの方に気がいってしまい、どうにも苦しかった。苦しみながらも再生される最後だったので救いはあったのだけれども。

  • ヴァネッサは生まれてすぐに母親に捨てられたため、幼少期を何人もの里親の元を転々として過ごしてきた。そのせいか、乱暴で怒りっぽく人間嫌いで誰にも心を開かずにいたのだが、里親のエリザベスと彼女が教えてくれた「花言葉」だけは心の支えとして息づいていた。養護施設を卒業し、行くあてのないヴァネッサだったが「花のことなら何かできるかも」と直感し、花屋ブルームで働き始める。そして自分は深く傷つきながらも、花を通じて人々を幸せに導いていくのだった。暗い過去を背負うがゆえに愛することをためらうヴァネッサ。人を愛することの難しさ、そして赦すことの大切さを教えてくれる感動作です。

  • 途中結構不愉快なんですが、先に読ませる力があります。

  •  生まれてすぐ母親に捨てられたヴィクトリア・ジョーンズは、どの里親ともなじめず、トラブルを繰り返してばかりの少女。そんなヴィクトリアが9歳のとき、出会ったエリザベスは、彼女がこれまで出会った誰ともちがう接し方で、ヴィクトリアを戸惑わせる。エリザベスが教えてくれたのはぶどうの育て方と、花々がたった一つ持つという「花言葉」。手さぐり状態で、時にぶつかり合いながら、2人の距離は次第に近づいていくのだが…。
     少女から、大人へと…傷つけ、傷つきながらも愛を求めていくヴィクトリアの物語

     主人公のヴィクトリアは、里親を転々としながら、まるで手負いの動物のように他人に牙をむく女の子。そんな彼女を独身のエリザベスは里子として、育てようとしますが、人を信じることができないヴィクトリアは、彼女を怒らせるようなことばかりしてしまいます。
     傷つくくらいなら、嫌われた方がまし。そんなヴィクトリアの思いはわかるような気がします。しかし、エリザベスは何があっても彼女を愛すると宣言するのです。
     とある理由で、エリザベスのもとを離れるヴィクトリアですが、無口で誤解されやすい彼女をいつも支え、救ってくれたのはエリザベスの教えてくれた「花言葉」なのでした。

  • 偶然手に取ったにしては、私好みの要素がそろった!!花好きな方には、おすすめです。

  • 孤児でグループホームを転々としてきたヴィクトリアは
    希望の光を見つけては尻込みし、疑ってしまう。トントン拍子でなにもかも進む訳も無く、言動にハラハラさせられる。

    物語に出てきたものも含めた花言葉辞典が巻末に載っていたのもよかったし、誰かにこの本と一緒に花をあげてみたいと思った。

  • 花と花言葉好きにはたまらない一冊。主人公の言動も共感できるし、希望のある終わり方で幸せな気持ちになれる。適度に読みごたえもある。ただ、人に「これおすすめ!」と勧めるのは気恥ずかしいかも(笑) 映画化が楽しみです。

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