(P[む]1-5)海馬亭通信 (ポプラ文庫ピュアフル)

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著者 : 村山早紀
  • ポプラ社 (2012年1月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591127230

(P[む]1-5)海馬亭通信 (ポプラ文庫ピュアフル)の感想・レビュー・書評

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  • 風早の街の、もうひとつの物語。

    まず、読み始めると
    すーっと胸の中に入ってくる世界。
    私は、風早の街が、長崎と重なって見えてくるのです。
    一度しか、行ったことないけれど。
    (しかも、高校の修学旅行だった)

    海馬亭の集う人たちの
    バラバラな思いが
    由布の出現によって
    本当の、自分の気持ちに気付き始めて、
    ひとつになっていく。

    みんな
    いろいろな人生を背負って生きている。
    泣いたり、笑ったり、怒ったり、妬んだり…。
    それが人間なんだって、思える。

    「最後の手紙」を読み終えると
    涙が出そうになる。
    みんな、旅立って行くんだな…て。

    「十七年後~眠れる街のオルゴール(前編)」は
    これからの希望。
    後編が待ち遠しいです。

  • 妙音岳で暮らすやまんば(実は、妖精のように美しい女性)の娘、由布は、ある日街に出かけたまま帰らない父を探しに、こっそりと山を下ります。

    風早の街で途方に暮れる由布は、偶然知り合った千鶴に連れられ、元ホテルの海馬亭で下宿をする事に。

    この海馬亭が、とても素敵な建物で、そこで暮らす人たちも、優しい人たちばかり。
    人間だけではなく、実は、幽霊も住んでいたり・・・。
    そんな中で暮らす由布がまた、とても可愛いのです。


    先に『コンビニたそがれ堂 空の童話』を読んでいたので、その時にはわからなかったのですが・・・。
    その中の最後の話、『花明かりの夜に』のあの人、そういう事だったんですね!!

    そして、『カフェかもめ亭』の、かおるちゃんが住むことになったすてきなアパートって、多分、海馬亭ですよね・・・?

  • 村山さん初期の、優しい、優しい作品。
    父親を探しに町にやってきたやまんばの女の子由布。
    彼女の海馬亭での日常が優しくて温かくて、ほんわりする。

    メインである由布のお話ももちろんだけど、17年後のお話が
    大好き。
    豆太~、泣いてしまうじゃないかぁ。

  • ある年ふらりと買い物に出かけて以来
    帰らなかった父
    母には忘れなさいと言われたけれど
    15になったやまんばの娘は
    一大決心をして父を探しに山をおりる

    生まれて初めての人間の街は
    心地よい潮風の吹き渡りそして
    温かな人たちの住む街でした





    なんて素敵なお話!
    児童文学こうあれかし!

    久々に西洋ファンタジー以外の純・児童文学を読んで心洗われた感じ
    やはり自分は児童文学が好きなんだな…と再認識

    とにかく主人公のやまんばの女の子の「感じ方」がとても良かった
    優しくて、暖かくて
    時に人間とは違った割り切り方が神っぽくあっさりしていて
    けれど冷酷なわけではなくて……

    くすりとしたり、うっすら涙を浮かべたり
    ころころと気持ちが動かされる良い作品だった

    続き即買いで!

  • 【あらすじ】
    行方知れずの父親をさがして人間の街に下りてきたやまんばの娘・由布。自称ワルの小学生・千鶴を助けたことがきっかけで、彼女の祖母が営む下宿「海馬亭」にやっかいになることに―海からの風が吹きわたる風早の街。古い洋館「海馬亭」で繰り広げられる、由布と愉快な住人たちとの心温まる交流譚。文庫版には書き下ろし中編を特別収録。『コンビニたそがれ堂』著者の初期傑作が、新たな物語として生まれ変わりました。

    【感想】

  • やまんばの娘由宇が、父を探して街に出る話。知り合ったひとたちがみんな優しく、あたたかでこんなところあったらずっと住んでいたくなります。不思議も付いてきてますますわくわくです。

  • 「やまんば娘、山を下りる」の文庫版。
    山の女神の娘、由布が風早の町におり、父親を探す物語。どこか「竜宮ホテル」に通じるものを感じる。

  • やまんばの娘である由布が、昔出て行ってしまった人間である父を探すために人間の世界におりてきて、泊まることになった海馬亭での話。海馬亭いいなー。最後の、景くんが拾ってきた豆太とねこまたの話も好きです。あたたかい話ばかり。

  • 少し変わった日常ミステリーでした。まず主人公がやまんばです。厚化粧の女子の方ではなく、人間じゃない方の。その子が人間の住む町に降りてきて父親探しをします。実はその町には精霊やら幽霊やら、人間でない者たちが沢山居る場所で、その者たちの問題を解決しつつ父親探しをするといったストーリーです。
    +新しく追加された病気の男の子の話の前編が収録されています。
    登場するレトロ感漂う素敵なアパートに惹かれました。実際に住んでみたい。
    大変イメージしやすく、読みやすいです。後編も楽しみです。

  • 風早の街シリーズです。
    この"風早"なのですが、本書で造船の話が出てきたことから、やっぱり"諫早"がモデルだと確信しました。
    物語の内容ですが、『さて!少年の運命や如何に!!』的な終わり方をしてます。
    早速続編を読みます。

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