みつばの郵便屋さん (一般書)

  • 191人登録
  • 3.54評価
    • (11)
    • (37)
    • (34)
    • (8)
    • (1)
  • 32レビュー
著者 : 小野寺史宜
  • ポプラ社 (2012年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591128831

みつばの郵便屋さん (一般書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ちいさな男の子は、消防車とかショベルカーとかタンクローリーとか
    「はたらくくるま」を見るのが大好きだったりしますが、
    ちいさくもなくて、男の子でもない私は、「働いている人」を見るのが大好きです。
    きびきびテキパキ働いている人も、丁寧にじっくり仕事をしている人も。

    いつも家にいて、「生徒とおしゃべりしてる時間のほうが長いんじゃない?」
    と娘につっこまれるようなレッスンをしているか、
    猫に囲まれて本を読んでいるかのどちらかだからでしょうか。

    この本の主人公の平本くんは、「丁寧にじっくり型」の郵便屋さん。
    同じ配達コースを回っても、テキパキ型の先輩にくらべると
    必ず1時間くらいは遅くなってしまう。

    でもそれは、要領が悪くてモタモタしているからでも、サボっているからでもなくて
    元気に飛び出してくる子どもを万が一にもはねないよう
    しつこいくらい安全確認して、スピードを上げ過ぎないようバイクを走らせ、
    大切な郵便物を誤配しないよう、何度も宛先確認してから郵便受けに入れるから。

    アパートのベランダから女性の下着が飛ばされたのを見て、
    そのまま走り去ることもできたのにわざわざUターンし、
    モノがモノだけに、素手で触って持っていくのもためらわれて、
    配達物もないのに階段を駆け上がって、経緯を説明しに行ったり

    「誤配された!」と烈火のごとく怒って呼びつけられた郵便物が
    他社のメール便だったことがわかっても、怒るどころか相手を気の毒に思ったり

    お昼休みの時間をまるごと使って、配達先のおじいさんの身の上話に耳を傾け
    郵便局に届いた転入届を見て、そのおじいさんの孤独が解消されたことに気づき
    ほっと胸を撫で下ろしたり。

    「町は生きている」と、ちいさな変化も見落とさず、心のこもった配達をすることで
    ささやかだけど優しい奇跡を起こす平本くんを、好きにならずにはいられません。

    手紙をもらうのは、いくつになってもとてもうれしいことですが
    その手紙を運んでくれるのが、こんな郵便屋さんだったら
    うれしい気持ちも何倍にもふわふわとふくれあがりそうで、素敵です♪

  • 今の時代は、本当に便利で遠くに離れた相手にでもすぐ、ケータイ電話片手に「メール」をすれば手紙も届く。
    インターネットにつなげば、世界中の人と繋がることができる。

    それでも、なくならない文化はある。

                『年賀状』

    いつもはメールでやり取りする人もこの時ばかりは、年賀はがきに一年の思いを託しポストに入れる。

    それを大切に郵便屋さんが届けてくれる。
    そんな郵便屋さんのお話です。

    帯に書かれた「町の住人達の証言」には主人公の郵便屋さんについて面白おかしく書かれていてその人の人柄が出ているなあ・・・と感心。


    いい本を読んだ気がする。


    この本を読み終わったときに、きっと思うだろう。

          「誰かに、手紙を出したい。」

    その大事な手紙を大切に郵便屋さんが届けてくれるのだから。

  • 主人公が誠実でとても好青年な物語。
    郵便配達を通して垣間見る人間模様。
    表紙をめくると地図が現れ、物語を想像するヒントを得ることができ、小学生でも楽しく読める作品だと思いました。

  • 初めましての作家さん。
    まったく知らない作家さんでした(ごめんなさい!)
    図書館の書棚に目をやったとき、何だか背表紙が呼んでいるようで~(笑)

    さらさら~っと読める軽い本ですが、楽しめました。
    今の私にはこの軽さが良いのかなぁ…

  • 個人的にはかなり好きな分類。
    郵便配達員の視点がなかなかにおもしろい。
    それと、主人公の拍子抜けするくらいの真面目さと、いそうだーって思わせる雰囲気、舞台設定も楽しい。

  • こういう仕事に誇りを持って、一生懸命にしている人の話し、大好きです!
    郵便配達の人の苦労が少しわかった気がします。
    確かに雨の日とか夏の暑い日、冬の寒い日などは大変だろうし、交通事故や誤配、遅配などにも気を使わないといけないでしょうし。
    でも、毎日同じ地区を回るため、その地区の住人との交流が生まれるところは素敵ですね。
    郵便配達員に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

    そして、どちらかと言えば地味な配達員と、そっくりな兄は芸能界での有名人というギャップが、私は好きでした。
    地道に地味に自分の使命を全うしたいタイプと、派手に今できることをいまするタイプ。
    全く逆の性格のように見えるのに、お互い理解しあっているのが素敵でした。

  • 郵便配達という仕事に真面目に取り組むこの青年が出くわす、みつばという町のちょっとした出来事が物語の中心。

    何かすごいことが起きるわけでもないし、仕事柄たまたま遭遇するささやかな出来事がたんたんと描かれる。まあ例外といえば、主人公の兄が売れっ子芸能人ということくらいか。

    日常の謎を語るわけでもなければ、ラブ・コメディでもない。世の中の草食系男子を代表するかのような主人公で、内容t系にもどこがどう面白いのか良く分からない小説だ。

  • 郵便屋さんの株が急上昇する。

    超がつくほど生真面目な配達員・平本。
    春一番の風に乗って思わぬ物が飛んできたり、誤配と勘違いされ理不尽なクレームを受けたり。配達先で起こる様々な出来事に、彼なりの誠実さで向き合っていく。

    もちろん郵便屋さん皆が皆彼のような好感の持てる人物だとは思わないけど、それでも我が家にやってくる郵便屋さんや、街中でバイクを走らせる配達員を心から応援したくなった。

    ただ最後の方の恋愛描写は蛇足かな。
    あと表紙もうちょっとどうにかならなかったのか?好みの問題かもしれないけど。

  • たまには手紙を書いてみようかなと思える一冊でした。

  • 普段本を読まない、読書に苦手意識のある人に読みやすい文章、重さだと思う。ほのぼの。
    読んだ後に配達地区の地図を眺めると楽しい。

全32件中 1 - 10件を表示

小野寺史宜の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

みつばの郵便屋さん (一般書)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

みつばの郵便屋さん (一般書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

みつばの郵便屋さん (一般書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

みつばの郵便屋さん (一般書)を本棚に「積読」で登録しているひと

みつばの郵便屋さん (一般書)の作品紹介

「あの人、似てない?」郵便受けにコトンと手紙を入れていくあの配達員、どこかで見たことがあるような…。「カーサみつば」の三好さん、「メゾンしおさい」の片岡さん、「みつば第二公園」の不思議な男女、郵便会社のアルバイトの園田くん等、町の人たちと配達員・平本秋宏がおりなしてゆく小さな奇蹟-。

ツイートする