(P[む]1-6)海馬亭通信2 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591128879

感想・レビュー・書評

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  • 海馬亭通信 1、2 読了。
    村山早紀さん、やっぱりいいなぁ。

    この方の本はほんと心が温かくなる。
    人間て素晴らしいんだと。
    苦しいことも悲しいこともあるけど、生きてくのはやっぱり楽しいんだと。
    読むといつも励ましてもらっているようで嬉しくなります。
    (文字にするとかなり恥ずかしいですが・・・。読後の勢いで、この際書いちゃいましょう(笑))

    こんな本があって良かった。そしてそんな本に出会えて良かった。
    と思える本でした。

  • 人里に降りてきたやまんばの女の子が
    海の見える古い洋館「海馬亭」を舞台に
    大好きなものたちと触れ合う、そんな優しいお話

    後半には、1巻の同じく後ろに入っていた
    とある少年のお話の続きが書かれている

    始終、暖かかくて切なくて
    目頭を潤ませて読んでいた
    本当に大事な人から届いた手紙のような
    そんな気持ちが本を持つ手にも込もっていたように思う

    自分が誰かを、何かを大好きなことには
    こんなにも自信があるのに
    相手が同じかも知れないということを
    なかなか私たちは信じられないでいる

    そうしてそれが決して消えはしないことを
    なかなか信じられないでいる

    そんな時は
    私も大好きなRPGで
    ちょっとお話の中に入っていくのも、いいのかも知れない
    私とあなたという、2人の紡ぐお話の中に……。

  • 【あらすじ】
    人間が大好きで、再び山から降りてきたやまんばの娘・由布が、ちょっと訳ありな風早の街の住人たちとの切なくも心温まる日々を綴った三通の手紙。その十七年後、とある事情から冬休みをこの街で過ごすことになった少年・景が出会う。幻想のような不思議の数々…。風早の古い洋館「海馬亭」を舞台に、過去と現在ふたつの物語が優しく響き合い、美しい奇跡の扉が開く―。著者の初期傑作が長い時を経て、ここに完結。

    【感想】

  • 一度山に帰ったけどまた戻ってきた由布の話。相変わらずみんなかわいい。幽霊の純子さんだけじゃなくて吸血鬼のリチャードさんも。人間じゃない者どうしで意気投合してるシーンが面白かったです。あと、最後の景くんの話の続きがすごく良かった。景ちゃんと景くんがかわいい。

  • 読み終りました(≧∀≦)
    http://namekoko75.blog.fc2.com/blog-entry-522.html

  • 最初の手紙*夜のアコーディオン/二通目の手紙*柳骨董店/三通目の手紙*ばらいろ怪談/十七年後*眠れる街のオルゴール(後編)

    リチャードさんと柳さん星野君、二人の景。この街に魔性の者たちも現れる。奇跡や魔法にも闇の部分があることを忘れないで。でも恐れることはない。ちゃんと知っていれば覚悟していれば乗り越えていくことができる未来へ 明日へ
    子供たちよ 明日もきっと輝いている。しっかりと歩いて行こう。

  • 『最初の手紙』を読み出すと、
    すーっと風早の街の中に、自分が入り込んでいくような錯覚が…。

    海馬亭の住人の、純子さんになって、自分がその場面を見ている感じです。
    (未読の人には、ないしょね(^_-)-☆)

    由布ちゃん、千鶴ちゃん、玲子さん。
    リリーさんに、お銀さんに
    また会えた。

    新しい、ハンサムなピアノ弾きさん。
    こんにちは♪

    切ない想いを噛みしめながら、『最初の手紙』を読み終えて、
    次を読むのがもったいなくて…時間を開けてしまいました。


    『二通目の手紙』のページをめくりながら
    命の輪廻に思いをはせる。

    また、時間を置いてしまいました。

    『三通目の手紙』は、新鮮な驚き。
    懐かしい時代の本の作家の名前も(微笑)
    ぐいぐいと引き込まれていきました。


    そして、
    『十七年後~眠れる街のオルゴール(後編)』
    希望、と前回の感想に書いたとおりでした。

    大人になると、奇跡や魔法を信じなくなるけど
    やはり、そういうのを、ちょっとでも信じてみたいな。
    と、思うのです。
    最近、自分も、
    現実に向き合いすぎて、
    日々のことに追われて
    夢や魔法のことを忘れておりましたσ(^_^;)
    いかん、いかん。

    全二巻を通して感じるのは
    『人への想い・愛情』です。
    それだけでなく、
    村山早紀先生の作品、全部に感じることです。

    実際、生きていくのは厳しいし、つらいことも多いです。
    それを知っているからこそ、
    こういう作品を書かれるのではないか…。
    勝手ながら、私は思いました。

    読了して、
    文庫本をギュッと抱きしめておりました。

    心のビタミン剤です。

著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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