くるくるコンパス

著者 :
  • ポプラ社
3.28
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本棚登録 : 255
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591129043

作品紹介・あらすじ

さえない中学将棋部の男子三人カズト、シンヤ、ユーイチは、転校してしまった部活仲間の佳織に会うために、京都行きの修学旅行を飛び出して大阪へ。恐ろしい体育教師や、非協力的な班の女子、不慣れな大阪の街…数々の困難を乗り越えて、たどりついた先には-?苦くて痛いような、甘酸っぱくてくすぐったいような、熱くて特別な、長い旅が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • いい子ちゃんではつまらない。枠をはみ出して、行動してみようよ。
    すごく怒られるかもしれないけれど、その時にしかできないこともあるんだよ。
    なんだかわからないけど、面白かったと言える人生を送るために。
    素敵な友と。

  • 昭和の国鉄があった時代の男子中学生三人が、修学旅行で京都を抜け出して大阪へ。かつての部活仲間の女の子に会うために……!ケータイない時代がSFっぽく感じられるようになってきた。大阪を舞台にした青春コメディ。

  • 中学生男子3人組は京都の修学旅行の班別行動の日に向けて大きな計画を立てている。大阪に転校してしまった同じ将棋部の部員の女の子に会いにいく、というものだ。恐ろしい体育教師や、同じ班の女子の妨害をかいくぐり、大阪という未知の世界へ踏み出す3人。不安、恐怖、絶望を経験しながらも、3人の友情を再確認しながら進んだ先は…。青春というには少し苦すぎるが、同世代かもう少し下の年齢の子供が読むと、3人の勇気にワクワクしながら読むのだろうか。私には五井先生の胸の内が一番ズシンときた。エピローグがたまらなく良い。

  • この作者にしてはちょっと読みにくかった。
    でも最後が好き。

  • 図書館で2時間位で読んだ。中学生が主人公の爽やかな話だった。難しい本の間に読むには最適な本。

  • 中学生のドタバタのようで、最後が後をひく。

  • 中3修学旅行の自由行動日、規則を破って初恋の人に会いに行く♪…なんて、ドラマチックも何のその!!ドタバタの珍道中!!…でも、ラストは しんみりとしてしまいました。

  • 東京から京都に修学旅行。将棋部のさえない中学生3人組は、京都の自由時間を抜け出して、転校していった部活仲間の佳織に会いに行くことにした。彼女が住んでいるのは江坂。土地勘のない3人組は、3時までに京都に戻ってこられるのか? とんでもないハプニングの連続で、ハラハラドキドキ。一緒に大阪を走り回っている気分になります。大阪がら悪すぎ?なのがちょっと気になるけどね。

  • 大阪に転校した初恋の女の子に会うために、京都・奈良への修学旅行の自由行動の時間を抜け出す男子中学生3人組。青春時代って馬鹿なことに一生懸命だったなーと青臭い気持ちを少し思い出す。大阪在住なので街並みや地名が浮かんできて読みやすかった。ただ、梅田ってこんなんやっけ?と思ってたら過去の回想だった…。そりゃ、全然今とは違うわ。大人になった主人公が教師になって過去を振り返るラストはベタベタだけどなんだか良かった。2012/540

  • 乗車練習のくだりなどで、あるあるだな〜と思えた。
    三人に何度もドキドキハラハラさせられたけど、最後にはしんみりさせられ、面白かったです。

  • 地味な3人組が、がんじがらめの担任の目をかすめ
    修学旅行中に、ある計画を実行する!

    ハプニングありまくり
    ちゃんと実行できるのかとハラハラした。
    それぞれが少しずつ成長していくのがいい。

    そして、その後、手紙には目頭が熱くなった。

  • チビ1号、移動図書館にて

  • 越谷オサムさんの中学生青春迷子小説

    将棋部3人が京都修学旅行を抜け出して大阪に引っ越した女の子に会いに行く話

    ヤンキーにカツアゲされたり迷子になったりする

    中学生らしいひ弱な世間なれしてない感じがらしい
    修学旅行でフワーっとなるのもリアル

    20年以上前を振り返ってる、ってのが時代を感じる~
    今はケータイもあるしナビもあるもんなー

    仲良し3人組がそれぞれ仲たがい?したりするのもリアルでおもしろかった~

  • 中学の修学旅行は大冒険だった!というのがいいっすねー。各班二名だけ腕時計着用許可とか、新幹線に乗るための練習とか、昔の中学だったら「ホントにありそう」っていうリアリティがあって。

  • 佐藤カズト、中村シンヤ、小野寺ユーイチの西中将棋部3人組には、京都への修学旅行中に実施したいある計画があった。修学旅行2日目、その計画を実施に移したもののトラブル続きで——。
    なんのことはない、中学生の修学旅行記だが、まあまあ面白かった。

  • 最後に学校に先生がいるのは、ちょっと作りすぎのような気もするにゃん

  • 同年代を感じさせる、ある意味古くさい(^_^;)感じ。その後談は切ないね。

  • いろいろベタなのも含めて悪くはないんだが個人的に回想形式の青春小説が好きじゃないのがひとつ、深田さんが可哀想すぎるのがもう一つとちょっと不満もあって。

  • 最後の書き方が良い!!

  • 引っ越してしまったマドンナ的な女子に会うために、気に入らない先生を出し抜いて、修学旅行先の京都を抜け出して大阪に向かう中学生男子3人の冒険を描いた作品。

    青春だなぁ。

    修学旅行の自由行動時間に全てを計画を完遂しなければならないのに、もちろん見知らぬ土地なので電車の乗り換えすらわからない。

    中学生の時はちょっとしたことでも冒険だったななど、思い出しました。

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。2004年、『ボーナス・トラック』で第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『階段途中のビッグ・ノイズ』『いとみち』『陽だまりの彼女』等がある。

「2021年 『まれびとパレード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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