([お]5-3)ファミリーツリー (ポプラ文庫)

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著者 : 小川糸
  • ポプラ社 (2012年4月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591129135

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([お]5-3)ファミリーツリー (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 以前、ブクログのフォロワーさんのレビューで気になっていた1冊「ファミリーツリー」です。

     眩しく懐かしい。私も婆ちゃんっ子でしたから、菊さんと祖母がどうにも重なって、生前のホカホカと暖かかった時を思い出しました。

    誰もが、どこかで共感できる部分があるのでは?脈々と繋がれていく、命のリレーを再確認しました。

     やっぱり、人が成長する段階においては、親だけではなく、祖父祖母の存在が絶対に必要です。
    私の持論ですが、「ファミリーツリー」を読んで再確認した。

    核家族が当たり前になり、さらに出産の高齢化で祖父母に合う事が少ない今の子供たち。成長の過程で大きなものを失ってる気がする。
    ドラえもんの家庭じゃなく、サザエさんの家庭が必要です。

    レビューから反れたけど、あえてそのまま残します・・・

  • 主人公の男の子と彼の父のいとこに当たる女の子の3歳頃から二十歳過ぎまでの成長と恋の話。

    主人公の名前がなかなか出てこなくて、フルネームがやっと一回だけ半分過ぎに出て来たり、女の子は最初夏だけ一人で穂高に遊びに来ていて、それがなぜかとか全く語られない設定が色々あり、気になって一気に読んでしまいました。
    綺麗な文章で読み易いのもあり、すらすらと読めました。

    主人公がヘタレで、大丈夫なのか?と思うくらい泣く。。
    頑張ってはいるけど、結局女の子にリードしてもらって、引っ張りあげてもらってる感じ。

    話のテーマである「命の繫がり」についてはとても素敵な考え方でいいな、と思います。

    明るい未来が開けた!という感じで終わったので、清々しい気分です!

  • 内容紹介
    だって、ぼくたちはつながってる――長野県穂高の小さな旅館で生まれた弱虫な少年、流星は「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をし、かけがえのないものに出会う。料理上手のひいおばあさんや、ちょっと変わったおじさんなど、ユニークなおとなたちが見守るなか、ふたりは少しずつ大人になっていく。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。

    同い年のリリーがスペインの血が入っているクォーターなのでエキゾチック美少女。そんな美少女と幼馴染で遠い親戚、しかもお互いに惹かれ合う。なんて羨ましい状況なんでしょうか。
    幼少のころから綿々と築かれてきた血のつながり。そんな中でどれだけの人と関わりながら人生を全うできるのやらという所でしょうか。なんだかんだ時間が経つと親戚程度の付き合いだと疎遠になるのが現代。僕自身あまり親戚付き合い得意ではないのですが、遡って行くと木のように枝分かれして自分に辿り着く事は重々承知知っております。僕の書いた「枝」という曲もテーマはそこにあります。
    ちなみに主人公が結構へたれで、こだわりばかり強い少年なのですが、一部自分でわかるなあと思う部分もあり、色々昔の事思い出しました。美人幼馴染は居ませんでしたが。
    きれいきれいに書かれているので、すいすい読めますが、深い題材の割にはちょっと安直かなあと思いました。

  • 小川糸さんの作品を読むきっかけとなった本。他の作品を見ても思うが、自然を舞台にするところ、瑞々しい感情描写、季節感盛り沢山なのが小川作品の特徴なのかなと何作か読んで気がつきました。
    この要素がとても好きで読んでいると優しい気持ちになれるし忘れていた素朴な感情を思い出させてくれる。

  • 『食堂かたつむり』『蝶々喃々』もとても好きな物語。
    『食堂かたつむり』は静かな山村、『蝶々喃々』は東京下町、そしてこの『ファミリーツリー』は季節の移ろう穂高の景色をものすごくきれいに写し取っていて、それだけで美術館のような文章。自然の移り変わり、草木、動物、命あるものの描き方がとても素敵だ。

    登場人物の心模様もそれと似ていて、嫉妬や葛藤や絶望やどろどろした部分、憧れや喜びや恋心やきらきらした部分が、夏もあれば冬もあるように全部同じあたりまえにあるものとして描かれている。主人公のひいおばあさんの菊さんが「人だけが特別だと思っちゃいけない、草も虫もみんな同じだ」と言うその言葉がとても印象に残る。

    ファミリーツリー = 家系樹(図)、タイトルに込められた意味が後半でふわりと大きくなってくる。
    家族が増えていくこと、人と人が出会って睦み合って子孫を残していく営みというのも自然の大きな流れのひとつなんだなあとじんわり感じさせる。その中で性の描写も生々しくなく自然のことのようにあるのもとてもよかった。食べる、寝る、心を揺さぶる、そうやって生きて死を迎えていくこともあたりまえのことなのだとすっと思える。

    ストーリーもよかったけれど、全体を包むゆったりとした流れが心地いいなぁと思えるような物語でした。

  • きらきらするようなはなし

  • 叔母と甥という関係ながら歳が1歳しか違わない2人の成長物語とでも言うのか。
    少しずつ近付いたり離れたりしながら、さまざまな出来事を乗り越えて成長し、理解し合うストーリーが爽やかで、人との繋がりに温かさを感じる作品でした。

  • 長編小説だけど、読みやすい。キーパーソンがご老人、ってパターンは小川さんに結構見られるけれど、今回はそこまでキーってほどでも…ない?わたしがそう思っただけかも。
    主人公がダメなやつなので、ちょっといらっとしながら(笑)ただ、それも普通の人が普通に葛藤する様なんだろうな。

  • 家族と、つながっていく命の物語。
    愛犬を喪った後の「底なしの深い絶望感」。
    自分の体に愛犬の魂が乗り移って一緒に生きていると感じた主人公。
    死はお別れじゃないんだと思ったら心があたたかくなって泣いてしまった。

  • 小川糸は「食堂かたつむり」しか読んだことなかった。

    季節の移ろいや、リュウとリリーの成長していく姿、心情が丁寧に描写されていた。長野県には足を踏み入れたことがないのに、まるで何年も穂高で暮らしたかのような感覚を味わった。クライマックスでタイトルである「ファミリーツリー」の意味するところを改めて感じた。

    自分が故郷や家族を捨ててきたようなものだから、じーんときた。たまには電話でもしようかなと思った。

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