妹背山婦女庭訓 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 5)

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制作 : 岡田 嘉夫 
  • ポプラ社 (2012年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784591129265

妹背山婦女庭訓 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 5)の感想・レビュー・書評

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  • 文章もストーリーもハチャメチャ。
    でもすごく面白かったです(^_^)v

  • 通し狂言「妹背山婦女庭訓」(いもせやまおんなていきん)を観る前に予習しておきます。学生の頃、なぜかこのタイトルのつけ方が気に入りました。吉野の桜が舞台を飾る大作ですが、①芝六の神鹿狩り、②妹背山の雛鳥と久我之助、③お三輪・橘姫・求女の苧環(おだまき)と大きなエピソードを把握でき、話の流れを整理できました。

  • 大化改新を背景に創作されたSF、複雑な人間関係、今とは違う倫理観など見どころはある、4月文楽公演が楽しみだ

  • 橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻シリーズです(**シリーズの既読本:『仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))』)。

    メインストーリーのベースになっているのは大化の改新です。逆臣である蘇我蝦夷子・入鹿親子と、天智天皇を守る藤原鎌足・淡海(不比等にあたる人ですね)親子を中心に、サブストーリーが絡み合いながら、メインストーリーの大団円へと向かいます。三種の神器、神の使いとされる奈良の鹿と石子詰、三輪山に伝わる三輪山伝説、また年中行事の井戸替えなど、様々な神話・伝説・民間伝承などが組み入れられているのもおもしろいところです。
    全五段で、通し狂言で上演すると相当の長さになると思います。この演目は文楽にもあります。三段目、特に「妹山背山の段」と呼ばれる、川を挟んだ不仲な両家の間で起こる悲恋の物語(サブストーリー)は、人気もあり、このお語の山場の1つです。吉野川と桜の美しい景色の中、二人の若い恋人たちの思いは報われず、壮絶なまでの悲劇の結末を迎えます。

    今回、七夕にちなんでご紹介するのは、この後の部分、四段目の、先ほどとはまた別の恋人たちのお話です。
    こちらは三角関係でして、烏帽子折り(烏帽子を作って売る人)の求女(もとめ:「女」とついていますが、男です。優男にはお似合いの名前というところでしょうか)として身をやつした淡海を巡り、入鹿の妹で密かに敵方の淡海に思いを寄せる橘姫と、町娘のお三輪が火花を散らします。
    ときは七夕。町内で井戸替えが行われる中、お三輪は、寺子屋で、苧環(おだまき:棒のついた糸巻き)をもらいます(歌舞伎美人HPより・苧環の説明)。赤い糸と白い糸の二つの苧環に針をつけて星に祈ると二人は結ばれるというおまじないを教えてもらったのです。お三輪が求女にその話をしていると、橘姫が現れ、女同士、喧嘩となります。身分を明かせない橘姫は立ち去ろうとしますが、求女はその袂に赤い苧環の糸を縫い付け、糸が導くままに後を追おうとします。お三輪は白い糸を求女の袂に縫い付け、やはり後を追います。
    その後、橘姫が帰る蘇我入鹿の屋敷へと場面は移っていくのですが、さぁ、星に願いを掛けたお三輪の恋は実るのでしょうか。それとも恋敵の橘姫が勝つのでしょうか?
    そして淡海たちは、天皇に取って代わろうとする天下を騒がす大悪人、蘇我入鹿を討つことができるのでしょうか。
    息もつかせぬ怒濤の結末が待っています。

    <参考>
    日本芸術文化振興会・文化デジタルライブラリー『妹背山婦女庭訓』
    http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/exp4/index.jsp
    このややこしいお話の概要がつかめます。

    *「井戸替え」(=井戸の大掃除)は、古くから行われてはいたようですが、七夕に行うようになったのは、江戸時代のようですね。そこは歌舞伎のミラクルワールドというところで(^^;)。

    *このお話では蘇我入鹿は妖しい力を持っていて不死身ということになっているのですが、その理由がすごいです。ある意味、ファンタジー・・・? ちょっとびっくりします。入鹿の名前と関連があります。この設定を思いついたのが、原作者の近松半二なのか、それとも伝説としてはほかにも類話があるのか、ちょっと興味があるところです。

    *かわいい町娘、お三輪ちゃんの衣裳は、『歌舞伎のかわいい衣裳図鑑』の表紙になっています。

  • このシリーズは岡田嘉夫さんの絵が好き。色といい線といい、美しい。眺めるだけでかなり満足。加えて、歌舞伎作品のあらすじを簡単に把握するのに便利。このお話、悲恋あり、妖怪変化ありの大スペクタクル。舞台で見たら相当面白いだろうな。

  • 歌舞伎の本。大人向けです。日本版ロミオとジュリエットって感じです。
    切なく、悲しい。でも、また読みたくなります。

  • SLBA選定図書 2012年度 第2期 Bセットから

    「自他共に認める歌舞伎通の作家・橋本治と画家・岡田嘉夫による「歌舞伎絵巻」シリーズ完結巻。時代物の名作が艶やかな絵本になりました。

    分類 912/ハ

  • 帯文:"絵本で読む古代の歴史ファンタジー歌舞伎" "魔王のようになった蘇我入鹿を、みんなが力をあわせて倒します。読んで、びっくりしてください。―橋本治"

  • まさに大人のための絵本。

    橋本浩の文と岡田嘉夫の絵の美しさ、荘厳さに圧倒されます。

    大化の改新を元にしたダーク・ファンタジーにして日本版ロミオとジュリエット。

    人間の欲深さと怨念と純愛の絡み合いは、なんとおどおどしいのでしょう。

  • 本屋であまりの綺麗さに購入。綺麗な本でした。

    あらすじは…歌舞伎はあらすじで読むものじゃあないなあと痛感しました。やはり場の綺麗さや楽しさを味わうものなんですねえ。まあその後で興味を持ったら全幕きちんと読むのも面白いかと思いますが。

    個人的に梅原信者な自分としては藤原不比等さんはどうも苦手な人でして…その流れ的に蘇我家が怨霊のような悪者扱いをされていて読んでいて反発を覚えることしばし。勝てば官軍。権力を持った側が自己を正当化するためにも敗者を必要以上に貶めるのは世の常ですが。取り合えず綺麗な本でした。きらびやかな場面は是非歌舞伎で観賞したいなあ。

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妹背山婦女庭訓 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 5)の作品紹介

大化の改新をヒントにして作られたファンタジー物語。魔王のようになった蘇我入鹿を、みんなが力をあわせて倒します。悲しい恋物語もあります。絵本で読む古代の歴史ファンタジー歌舞伎シリーズ第5弾。

妹背山婦女庭訓 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 5)はこんな本です

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