山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎 (ポプラ文庫)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591129685

作品紹介・あらすじ

山手線の電車内だけに現れる名探偵――山手線探偵。日常の謎から殺人事件まで、どんな事件でも解決します! ほんわか下町人情満載のユーモアミステリー。

『死亡フラグが立ちました!』『ドS刑事』で大人気の著者、七尾与史の最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 山手線の電車の中で探偵業を営む霧村と自費出版作家のミキミキと何故か現役小学生五年生のシホのトリオがおりなす短編連作探偵小説。
    キーワードはチワワと小学生五年生の男の子達。
    寄せ細工のようにいくつかの事件が折り重なって謎解きを複雑にさせる⁉️ついには殺人事件にまで発展。事件解決に奔走するトリオがどたばたするエンターテイメントユーモアミステリーでもある

  • 受験ノイローゼで線路に落ちて自殺したと思われる少年の死の真相を追い、山手線をぐーるぐる回って事件を解決する探偵もの。気軽に読める。2013/384

  • 事務所の家賃を払えなくなって山手線の電車の中で商売をする探偵霧村雨
    その助手のシホと自称作家のミキミキが事件を解決していく話。

  • 設定はキャッチーだけど、それほどおもしろさは感じなかったです。山手線の活かしどころが難しいのかも。ばらばらの事柄が1本に繋がっていく感じは、まぎれもなく七尾作品のテイスト。明かされていない設定もあるので、シリーズ化するのかもしれないですね。

  • 初・七尾与史作品。

    ほぼ完全にジャケ買い。

    あと、タイトル買い。

    山手線で、探偵で、ポップな表紙と来れば、買わずにいられるもんですか。

    そして、中身は。

    見事に大好きな小説。

    これは、好き。

    なんといっても、山手線の中で、イケメン大人ふたりに囲まれる、ランドセルをしょった助手のシホちゃんの語りが、とてもとても愛らしい。

    彼女の存在が、このミステリを、「面白い逸品」にする、大きな力になっていることは間違いないでしょう。

    都市伝説とか。広報とか。

    素晴らしいよ、シホちゃん!

    そして、物語。

    山手線探偵というのが、単なる際物ではないと言うことが明らかになってくる後半部分。

    冒頭からの関連と、全ての謎の連鎖。

    ユーモアミステリだなんてとんでもない。

    ぼくは後半、涙が止まりません。

    これ以上書くとネタバレになる恐れがありますので、是非、読んでいただきたい。

    大丈夫。

    ジャケ買いしても、まったく騙された!という感覚になることはないはず。

    請け負います。

    読みやすいし面白いし、オススメです。

    山手線に乗るときは。

    前から5両目に乗りましょう。

    イケメンふたりとランドセルをしょった小学生を見かけたら。

    それは山手線探偵かもしれません。

    日常のちょっとした謎から、世界を揺るがす大事件まで、何でも解決する山手線探偵は、今日も環状線をグルグル巡っております。

    依頼人(クライアント)に出逢うまで。

  • 最初は日常の謎かなと思いながら読んでたら、細々したことがつながっていき、思いもよらないストーリー展開だった。なんとなーく読んでただけだったもんだから、いい意味で裏切られた。ドタバタ3人組のうち、みんながみんななんかどれも頼りないというキャラクター付けはどう考えてもジュブナイルなコメディ的な作品だと思ってたのに。

    でも国家の存亡がかかってる依頼がくるなんて、やっぱりコメディなのか(笑)

  • 【再読】
    山手線電車内を事務所代わりにする探偵と小学生の助手、自称ミステリ作家が活躍するシリーズ第一弾。痴漢冤罪からはじまって軽い短編集かと思ったら大間違い。すべてが絡み、点と点が線になった時になんとも言えない気持ちになった。
    一気に読みたくなる1冊。

  • ある事情により山手線を事務所代わりにしている風変わりな探偵、霧村雨。そのアシスタント、広報役であり、ワトソン役として話しの語り手になるのは小学生のシホ。このシホが良い。
    それだけと言えばそれだけ。

  • シホがなんともこましゃくれているw
    それにしても、山手線の中にだけ現れる探偵なんて奇抜な設定。
    自称作家と3人のかけあいがおもしろい。
    最初の、痴漢冤罪事件の解決が鮮やか。
    やるじゃん、山手線探偵。
    チワワのまいちゃんのいきさつはせつない。
    まいちゃん、人間の勝手に翻弄されちゃって、、、
    金太郎君と幸せになれるところだったのにね。
    山手線みたいに輪になった事件。
    きれいに解決してすっきり。
    シリーズ続編も読んでみたい。

  • 読み始めた段階ではわかりませんでしたが、全編通しで話しがつながっている構成。”山手線探偵”だけにぐるりとつながっている、というところでしょうか。
    しがない探偵である霧村の推理により謎のつながりを解明してゆくところはそれになりに読み応えがあるのですが、せっかくの洞察力のすごさがインパクトの少ない描写にとどまっているような気がしました。落ちぶれキャラだけど推理力は抜群というギャップがあるので十分魅力的なキャラなのですが…。それとミキミキさんがちょっと中途半端なような気もします。
    山手線で活動する探偵というのが現実的かどうかはともかくキャラをみがけばもっとオモシロイ作品になると思います。続編があるようなのでそちらも読んでみようと思います。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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