祈祷師の娘 (ポプラ文庫ピュアフル P[な]2-1)

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著者 : 中脇初枝
  • ポプラ社 (2012年7月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591130162

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祈祷師の娘 (ポプラ文庫ピュアフル P[な]2-1)の感想・レビュー・書評

  • 主人公が、
    平凡な自分と
    やや重なった。

    ばけものになりたい気持ち、
    ばけものになれる人が羨ましい気持ち、
    この世にはどうしてもだめなことがあるってわかった。
    そんな春永の気持ちが、心にグッときた。

  • 鋭く思春期に切り込む物語。自分は自分として生きる。それしかない。涙が溢れた。

  • 自宅は祈祷師という珍しい職業だが
    そこに住む、誰とも血が繋がっていない。

    家の職業以外は、平凡…な日々。
    いや、幼馴染の女の子のせいで、非日常?
    確かにこの女の子、幼馴染でなかったら
    放置したい感じです。
    悪気はないのでしょうが、このヒロインっぷりは
    勘違いしてない? と女子に陰口叩かれるレベルです。

    なりたいけれど、なれない祈祷師。
    なりたくないのに、ならないといけない祈祷師。
    望んでも、手に入れられないもの。
    自分の持つものの素晴らしさに気が付きましょう、と
    言われている気がしました。
    が、自分の持っている『素晴らしいもの』とは
    一体何か、という疑問も…。
    人に安らぎを与えられるものって、何でしょう?

  • 共に暮らす「家族」と血のつながりも、祈祷師としての力のつながりもない春永が抱える心細さや、それでも誰かの力になりたいと願う優しさ。実の母への想いや、同級生に対する思春期特有の複雑な気持ちなどが、淡々とした語り口調でありながら自然に伝わってきました。

    ある出来事をきっかけに、実の母を訪ねるために東京へ向かった春永。短くて、でも大切な旅を終えた彼女が出した心の置き所と言葉にほっとすることができました。

  • 祈祷師をしている『おかあさん』、力がある『おとうさん』と和花。しかし主人公の春永だけには力がない。誰とも血がつながっていないから。

    祈祷師という特殊な設定だが、それが上手く生かされていた。
    人に見えないものを見る力、時に『ばけもの』と呼ばれる状態、それでもそれが欲しいと思うほどに春永の思いは切実だった。

    周囲はいい人ばかりだし最後もホッと出来た。
    それでも春永には苦しいこともあるだろうけれど。

  •  祈祷師という珍しい仕事をしている家で育つ中学生の春永は、家族の誰とも血のつながりがない中で暮らしている。姉の和花は「おかあさん」の実の子で祈祷師の力があるようだが、自分にはない。自分は平凡な中学生。いつも周りを観察し、自分を押しこめていることが多い春永が、自分はどういう存在なのかに悩みながらも、それを乗り越えていく、という物語。
     『フツーの子の思春期』という本の中で、「理不尽な思いを自分で抱え、自分の分をわきまえていくという」、「大人になるための大切なプロセス」を描いた小説として紹介されていたので、さっそく読んでみた。
     最初は祈祷師とか、「いろんなものを拾ってきてしまう」子とか、「屋号」って何?とか、物語の中で出てくる「山中くん」状態で読むので、なんか読みにくいと思ってしまったが、中盤からは本当に読みやすく、読みにくいと思っていたその土地のことばが逆に良いと思ってしまう。火事になった「香取さま」のくだりはミステリーっぽくもあって面白いが、純粋に思春期の子が成長していく物語、として安心して楽しめる。「金魚」の描写とか、なんか国語の問題になりそうだなと思った。文庫版はなんかラノベのような装丁がされていて、残念。もっと純粋に面白いのに、と思ってしまう。(15/09)

  • 祈祷師の娘、である話。途中、すごく面白かったけれど、全体的には淡々と進む感じだ。
    2015/8/11

  • なんか深かった‥‥‥‥‥‥

  • 血のつながらない家族のもとで暮らす春永。
    不思議な力がある家族の中で自分だけ「普通」の人。
    自分に何ができるかを考えながら暮らすのは結構大変だと思う。他の人から見れば、そこまで気にすることはないとは言えるだろうけど、自分が何のために一緒に暮らしているのか。理由がほしいのは理解ができる。
    でも、中学生でここまで周りのことが見えて、ほかの人のことを考えられるのはすごいのではないかと思えた。

  • Well.. It's a small world. i hope that spectacle adventure.

  • ☆3.9
    祈祷師の家に暮らす中学生の春永は、父とも母とも血のつながりはない。実の娘である姉の和歌とは違い、自分だけ何の"力"も持たないことを自覚し始め、何とも言えない所在無さを感じながら日々を過ごす。

    "力"のある者、ない者、"力"を望む者、隠そうとする者、バカにする者、頼りにする者、怯える者、など色々な立場だったり、色々な考えの人の感情があって、春永の学生生活も少し絡むのがリアルだった。そういうふうに生まれてきたなら仕方ないっていうか、前向きに諦めることができたら楽になるんだろう。

  • 祈祷師の血筋の家族の中にいる
    血のつながらない普通の女の子

    家族の中でもってないのは自分だけ
    ばけものの力がほしいと思った女の子

    だけど、本当にほしいのは
    そのままの自分を認めてもらうことだと
    思いました

  • なにももっていないという劣等感に苛まれるヒロインに共感します

  • 1時間ほどで読了。
    子どもたちにも読ませよう。買って良かった。

  • 「私は誰なんだろう」「何のために生まれたのだろう」
    血のつながらない家族の中で1人で生きる主人公の、己のアイデンティティを求める声が胸に響く。
    祈祷師という特殊な環境のなかで「普通」であることの苦しみ、特別な力への狂おしいほどの憧憬。
    実の母親との唯一のつながりである金魚の死によって自分がいるべき場所を見つけた瞬間、きっと世界がつながったのだろう。
    自分が誰であったとしても、ありのままの自分を受け入れてくれる人。そんな人がそばにいればきっと生きていける。その生きる力を、この小説は私に与えてくれた。

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祈祷師の娘 (ポプラ文庫ピュアフル P[な]2-1)の作品紹介

祈祷師の家に暮らす中学生の春永は、父親とも母親とも血の繋がりがない。実の娘である姉の和花とは違い。自分だけが血が繋がっていないということを自覚し始めた春永は、なんとも言えない所在なさを感じるようになる。複雑な想いを抱えきれなくなった春永はある日、生みの母親を訪ねることに。そこで春永が目にしたあるものとは…。話題作『きみはいい子』で注目を集めている著者による隠れた感動作、待望の文庫化。

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