([に]1-2)きのうの神さま (ポプラ文庫 日本文学)

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著者 : 西川美和
  • ポプラ社 (2012年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591130421

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([に]1-2)きのうの神さま (ポプラ文庫 日本文学)の感想・レビュー・書評

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  • 離島や田舎の山村など、主に地域医療を題材にした短編集。
    著者の西川さんは映画監督が本業で、この短編集に収録されている「ディア・ドクター」を原案とした同名の映画も撮っています。(映画の内容はまったくの別物みたいだけど)

    田舎特有の密接すぎる人間関係の描写が秀逸。“頼りになる”と“面倒くさい”の狭間にあるあの独特な感じって、実際そこそこの田舎に住んだことがある人にしかわからないと思う。
    何よりも、素知らぬ顔をして暮らしている人々の心の奥底に隠された暗部のえぐり出し方がすごい。仮面に隠れた本当の表情を垣間見たような。
    視覚的な部分を大事に描いているのは映画監督的かもしれない。

    「きのうの神様」
    このタイトルの本当の意図はわからないけれど…
    昨日まで信じて心の拠り所にしていたものが、たった1日の、何かの出来事によって変わってしまう、ということはある。悲しいけれど、どうしようもなく。
    もうひとつ
    神様、としばしば比喩される医師という存在。彼らは医師であるから神様なのであって、その立場を失ってしまったら?
    立場を変えた瞬間、非情にもきっと彼らは、人々にとっての神様ではなくなる。
    辞めたり、死んでしまったり、裏切ったり…医師だって“神様”である前にひとりの人間だ、ということ。

  • この人にしか描けない世界観だ。映画監督だからこそ…とか、そんなわかりきった説明をするのは何だか陳腐で嫌だけど…うまい言葉があてはまらずもどかしい。田舎独特の閉塞感や、無為に日々を重ねていくことに対しての倦んだ感情を、こうも静かに、じわじわと沁みるように描くなんて。ただただ圧倒させられた。
    初めて読んだ彼女の作品にここまで心を揺さぶられたからには、映像作品も是非見てみたい…のだけど、その前に、小説家としての彼女の紡ぐ言葉の美しさを堪能したいかな。他の作品も、まずは活字で彼女の世界に浸りたい。

  • ときどきドキッとします。

  • 文体があまり好きじゃないけど、とてもよい作品だった。特に、ディア・ドクターというお話がよかった。

  • 僻地というか田舎出身者なら共感できるような生活感を本当に上手く表現されていると思った。良くも悪くもそこで生活を続けて行くという現実をどう受け止めるか、難しい課題だと思う。

  • 第141回直木賞候補作。
    これもなるほど候補作w

    映画監督、脚本家でもある著者が、僻地の医療をテーマに取材し、「映画の時間軸では語りきれなかった」ものを小説化。


    慣れたり飽きたりした上に積み重ねていける奴もいるんだよ。


    病やその治療とともに生きる厳しい日常。
    だれにだって訪れる。
    神様なんていないって、私は知っている。

  • 僻地医療をテーマにした内容
    なぜか、ポンポンと読み進めることができず
    最後まで読み終わったときに
    「あーー、終わった」って感じだった。

    なんでだろう・・・。

    たんに好みの問題かな。

  • 「ディア・ドクター」が同名映画のアナザーストーリーみたいで、すごく良かった。

  • 僻地に勤務したお医者さんの話が主体。
    どれもなかなかおもしろかった。
    もしかしたら、前の話に出てた人がこの人で、とか連作短編集になってるのか? と思ったけど違いましたね。

  • 西川監督の小説。やっぱりいい脚本を書く人は文章も素晴らしい。この人の書く人間、特に兄弟は格別に生々しい。

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([に]1-2)きのうの神さま (ポプラ文庫 日本文学)の作品紹介

村からただ一人、町の塾へ通っているりつ子は、乗っていた路線バスの運転手・一之瀬から突然名前を呼ばれ戸惑う。りつ子は一之瀬のある事実を知っていた(「1983年のほたる」)。人の闇の深さや業を独自の筆致で丹念に描き出し、直木賞候補になった傑作が待望の文庫化。

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