なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
4.13
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本棚登録 : 846
感想 : 159
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131428

感想・レビュー・書評

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  • 「四十九日のレシピ」の人だってのと、
    装丁のかわいさに惹かれて読んだのですが、

    泣ける。
    泣ける。
    泣ける。


    ずるずると鼻水を出しながら読みました。

    たまに、情景がうまく想像できず、あまり文章うまくないのかな、、、って思うこともありつつ(わたしの読み方のせいかも)、あったかい。

    あったかいです。

    • まろんさん
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      なつかしくて、せつなくて、あったかい物語ですよね。大好きです。
      ...
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      なつかしくて、せつなくて、あったかい物語ですよね。大好きです。
      表紙を見て、あらまあ、かわいい女の子がふたり! と思ったら
      なんと少年と少女の物語だったのにも驚きました。
      こどもたちがあの後、幸せに暮らしていけますように・・・と、祈りたくなりますよね。

      じぶんの気持ちを偽らず、はっきりくっきりと綴っているutakataさんのレビュー、
      読んでいてとても爽快で、惹きこまれてしまいます。
      これからもどうぞよろしくお願いします(*^_^*)
      2013/06/07
    • accoさん
      まろんさん!ありがとうございます。
      たくさん素敵そうな本が、本棚に並んでいたのでフォローさせてもらいました☆


      いくつかメモしたので、次図...
      まろんさん!ありがとうございます。
      たくさん素敵そうな本が、本棚に並んでいたのでフォローさせてもらいました☆


      いくつかメモしたので、次図書館行く時に借りてきます♪♪

      レビューについて、そういうふうにコメントいただくなんて!! うれしいです。
      読んだそばから忘れてしまうので、自分の読書の記録のために書いてます。
      読み終わってすぐに書いたのとか、勢いだけでのメモのようなもので、誰かの参考になどならないと思いますが、これからもこの調子で書きます。笑

      今後もまろんさんの本棚に本が増えることを楽しみにしています。よろしくお願いします^^
      2013/06/07
  • 代々林業で栄えた、遠藤家のお坊ちゃん・立海と、その山守として仕える間宮家の孫娘・耀子。
    そして、立海の義理の姉になってしまう長男の嫁・照子。

    小学生の立海と耀子は、複雑な境遇故、学校では馴染めずいじめにあっています。辛い日々の中、二人が心を通いあわせていきます。
    そんな二人を支え、見守ることで、長男である夫を亡くした照子自身が柔らかさを取り戻していきます。

    大人たちの理不尽さに振り回される子ども達…。
    それでも顔を上げる、前を向く、その強さを身につけていきます。
    誰かがいてくれること、ぬくもりを感じられるからこそ強くなれるのでしょうね。

    『やらまいか』…。この地の方言で、「やろうじゃないか」という意味です。
    ぐっと丹田に力が入るおまじないのような言葉です。

  • 四十九日のレシピが大好きで、同じ作者さんの本だから手に取った。小さい時からあまり他人と上手くやれなかった自分と、耀子のつらいひとりぼっちな気持ちが何度もリンクして、辛くなった。それだけに最後の青井先生の言葉は、私にも力をくれたように思う。『どうして』と自分を責めない。『どうしたら』と前に進もうとすること。どうして、どうしてって嘆き続ける人生より、どうしたら、どうしたらって、必死でもがいて戦う人生を私も選びたい。

  • 王様のブランチで作者のお話を聞いて、読み始めたものの、最初はちょっと、古い独特の世界にあまりなじめなかった。

    ところが、だんだんと人間関係がわかってきて、青井という家庭教師が主人公の耀子にかかわるようになってきてから、少しずつ希望がもて、読み進めるのが楽しくなってきた。

    最後はとてもすっきりとした読後感!

    以下の文は、ぜひメモをしておきたいと思った。

     自立、かおをあげていきること。
     自律、うつくしくいきること。

     『どうして』と自分を責めない。『どうしたら』と前に進もうとする。

  • 390ページ余りのボリューム感がすごい。

    しかしながら全体として散漫な印象が残るのは、複雑な人間関係を書き込もうとする気持ちがはやりすぎて、対象を拡げ過ぎたせいではないだろうか?

    読み手として知りたいのは、謎のままになっている主人公・耀子の父親の生前の様子や早世した次世代当主の龍一郎との関係だろうし、他にも耀子の母の家出の理由などいろいろある。

    ストーリー展開でも、人間関係で不可解な点あり。(当初いじめっ子として登場した耀子の同級生ハム君やその弟スケ君とのその後の友情のやり取りなど、、、)

    ちょっと欲張りすぎて収拾がつかなくなった感じで残念だなあ。

  • 耀子と立海の「やらまいか」、勇気をもらえました。二人の成長を応援したいです。「星の天女」のお話、龍一郎と照子のロマンス、あと装画は大好きな関美穂子さん、素敵です。

  • 自立と自律
    自立…顔をあげて生きること。
    自律…美しくいきること。

    「どうして?」ではなく「どうしたら」

  • 耀子に立海、そして照子。それぞれの事情を抱えた3人。シリーズ作品の1巻目なのである意味、紹介的だが、それぞれの人物がよく描かれている。そして、周りを取り巻く人々、良きに付け、悪きに付け、これも存在感があるんだよな。青井先生に小学校の同級生、ほっこりするわ。4部作で、3部まではすでに出てるそうだが、3冊目に出た「天の花」の方が次だそうでややこし・・・

  • 暖かい物語。涙がひとつふたつ溢れた。
    境遇が正反対のようで似ている立海と耀子。立海が「ヨウヨ」って話しかけるのがかわいくてたまらない!
    優しく丁寧に紡がれる物語の中で峰生の情景がありありと浮かび、いつもは作者のちょっとした言い回しや比喩表現に批評付けがちなめんどくさい私が、素直な気持ちで読むことができた。
    峰生に降りてきた天女の話。照子のメアリージェーンの靴の話。ハム兄弟とのクリスマスパーティーが印象深かった。ハム兄弟のお父さんの本音にぐさり。また、ハム兄弟の家族を見る耀子の心にしんみり。第二部も読む!!

  • 時代は1980年、舞台は天竜川のほとり。
    居場所のない少女と少年、そして早くに夫を亡くし過去に生きる女が出会ったところから物語は始まります。
    3人に共通しているのは家族に恵まれなかったということ。
    それゆえに閉ざされてしまった心や、頑なになってしまった心、そしてあきらめ。
    けれど主人公耀子(居場所がなかった少女)が現れたことによって少しずつ変わり始めます、耀子自身も。
    新しい物語が始まるのです。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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