なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
4.13
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本棚登録 : 846
感想 : 159
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131428

感想・レビュー・書評

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  • 家族に恵まれず、自分の寂しさや悲しみをすべて葬って生きながらえてきた主人公の少女燿子と、引き取られ先で出会った御曹司の少年立海を中心として、取り囲む大人たちの気持ちも含めて再生されていく物語。私自身の中にもスイッチを切って普段は通電しないようにしてきた心の底の澱がある。少女の哀しみと似ているのだが、芯の部分がちょっと違うんだよなあという違和感が最後まで拭えず。多分これは私が作品に求めているものとのミスマッチ。相性かなあ。多めの登場人物も何故か私の中で融合せず、焦点が絞り切れず読了。

  • 390ページ余りのボリューム感がすごい。

    しかしながら全体として散漫な印象が残るのは、複雑な人間関係を書き込もうとする気持ちがはやりすぎて、対象を拡げ過ぎたせいではないだろうか?

    読み手として知りたいのは、謎のままになっている主人公・耀子の父親の生前の様子や早世した次世代当主の龍一郎との関係だろうし、他にも耀子の母の家出の理由などいろいろある。

    ストーリー展開でも、人間関係で不可解な点あり。(当初いじめっ子として登場した耀子の同級生ハム君やその弟スケ君とのその後の友情のやり取りなど、、、)

    ちょっと欲張りすぎて収拾がつかなくなった感じで残念だなあ。

  • 伊吹有喜

  • 「やらまいか」いい言葉だな、と思います。それぞれの立場でそれぞれの理不尽に翻弄されて、耐えている姿に涙がこぼれました。青井さんの言葉に心打たれ、お祖父ちゃん温かな眼差しにこちらまでほっこりしました。自立と自律。もううずくまらなくても大丈夫なように。3人の未来が明るいものであるように。そう確信できる最後でした。

  • うーん、退屈だった・・・・・
    軸をどこに持って読めばいいのかなかなかつかめず、入り込めなかった。

  • ちょっと好みではないけど、なんとか読めました。

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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