母という病

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著者 : 岡田尊司
  • ポプラ社 (2012年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131466

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母という病の感想・レビュー・書評

  • 精神科医なのに統計やデータもなく「最近○○という病が増えている」なんて安易に言って胡散臭いなあと思っていたら、ゲーム脳系の人じゃないか。あああああ時間を無駄にした!こんなんで子育てに悩む人が余計つらい思いすることがないように切に願う。

  • 人が成長し他者との関係を築いていく上で、いかに幼児期・成長期における母と子の関係が大切でありその後に影響を及ぼすかを綴った本。妊娠中ということもあり、これから生まれてくる子とどう向き合うべきか考えさせられた。特に気になったのは、頑張りすぎる母が陥る悲劇という箇所。育児と仕事の両立に子が幼い時期から頑張りすぎるあまり安定した愛着をうまく育むことができず後々問題となるケースに関しては非常に怖いなと思った。今は女性が何役もこなさなければいけなくて、社会ではそれが推奨されているし女性自身だって、母として妻として社会人として女としていつでも輝きたいと欲張りになったっていいじゃないかと思っている人がほとんどだと思う。かくいう私もそう。だけれど、本来育児って自己犠牲がやっぱり中心となる行為である訳で、あまりにも欲張りすぎるのは子にとっても自身にとっても負担が大きすぎる。子を産めば自動的に母性が育まれるとは思っていない私にとっては、どう自分の自己愛を自覚しコントロールして愛情深く子を育てていくかが課題となるのだろうか。愛着という視点で見たときの育児と仕事の両立の危険性を意識できただけでも読んで非常にためになった。

  • この方「父という病」って本も書いてます。
    だから、この本の中ですべての原因を「母」に
    しているのも、ターゲット的な戦略なんでしょう。
    でも、そこまで「母」のせいなのか?と
    思わずにはいられなかった。

    本によると、1歳半までが勝負なんですって。
    うちの娘らに対して、私がこれから頑張っても
    もう無意味なんですか?って、ちょっと思った。

    どちらかというと、基本的自尊心が育たなかった
    大人になりきれない、自立することが苦しく
    感じてしまうような、元子供側が読むのならば、
    救われるのかな?という本で、今現在懸命に
    子育て中のママは、読まない方がいいかもです。
    正直、暗くて救われない事例が多いので。

    子育てなんて、親も子供も試行錯誤するもの。
    何が正しくて、何が善いかとかも、考えるけど
    みんなに共通の「正解」なんてない訳だから。

    今でも、自分の子に対してだけではなく、
    自分の親に対しても、試行錯誤進行中です。

  • 読み終わったあと、ショックが強くて、眠れなかった。
    良い意味でのショックだった。

    自分の、生きづらさや、空虚感の答えが、
    この本にすべて描かれている。

    出会えて良かった。

  • 悩んでいる人には癒しになるのかもしれないけど、ともかく母のせい一辺倒で、読んでいてつらくなりました。
    若いお母さんたちが悩まなければいいけど。
    3歳神話の復活?

  • 「ブックマーク」81号で紹介されていた本を図書室で見かけて借りてみる。「母という病」のネーミングは、びみょうなところだと思う。子どもの育ちにアタッチメント(愛着)形成が大切だということは分かるし、それが「母」を対象とするケースが多いことも理解するけれど、「母という病」「母」「母」「母」をしつこくしつこくくりかえす意味は、私にはよくわからなかった。

    著者が依拠しているのは、ボウルビィのアタッチメントセオリー(愛着理論)にいろいろくっついたようなものだと思われる。子どもがまともに育っていくには、2~3歳くらいまでの乳幼児期のあいだ、特定の大人と親密な関係を築くことが大切で、そうやって育つことで、人間関係や社会関係をうまくやっていけるようになる、といった話(だったはず)。

    この「特定の」というところがキモで、それは必ずしも産みの親、母親に限らない、子どもに一貫して愛情をそそぐ特定の存在であればよいのだという研究だったと記憶する。その特定の大人との間で愛着関係をもった子どもは、ありのままの自分の存在に不安がなく、基本的信頼感をもって世界にふみだすことができるが、こうした特定の大人の存在が不安定だったり、あるいはそういう大人がいなかった場合には、子どもは存在の根っこをゆるがされ、大人になってもちょっとしたことで不安に陥りやすい、といわれる。

    著者の書いているところを引けば、こういうことだ。

    ▼安心感とは、単に不安を感じるか、感じないかということではない。もっと自分の存在の根底にかかわるものだ。安心感の乏しい人は、ちょっと拒絶されたり、否定されたと思うだけで、もう自分がすっかり無価値な人間になってしまったように感じてしまうのだ。
     その人の心の根底に具わった安心感は、「基本的安心感」と呼ばれる。愛され、肯定されて育った人は、この基本的安心感にしっかりと支えられている。だから、どんなときも、「自分は大丈夫だ」「どうにかなる」と思うことができる。
     自分は大丈夫だという安心感は、自分の力に対する自信からだけではなく、困ったときはきっと誰かが助けてくれるという周囲に対する信頼感からもきている。
     周囲が味方になってくれると信じることができる感覚を「基本的信頼感」という。実際に、人が味方になってくれるかどうかよりも、そう信じることができることがその人を守っている。(p.56)

    『永山則夫』で明らかにされた永山則夫の育ちや、『ルポ 虐待』で書かれていた芽衣さんの育ちは、こうした安心感や信頼感が乏しかったのだろう。永山の場合、母にはさわってももらえなかったが、セツ姉さんが愛情をそそいだ。精神鑑定をした石川医師が、もし…とセツ姉の発病や入院があと何年かずれていたら、全く違う人生になったのではないかと惜しんだのは、まさにセツ姉が永山にとっての特定の大人だったからだろう。

    そういう話はわかるのだけれど、それを「母という病」とネーミングしてしまうのは、時代が何十年か巻き戻されたような気分になった。「3歳までは母の手で」にするっと接続してしまうことが、もしかして著者の意図なのだろうか?とも思った。そして、この本が十数万部も売れているというのだが、「母という病」がどう読まれているか、かなり気になる。

    愛着は相互的な現象だ、というところは、親もしくはそれに代わる人とのあいだに安定した愛着を築けなかった人にとって、乗り越え、回復していく一つの方法として有効だろうと思う。

    ▼愛着は相互的な現象だ。自分が親に愛されず、親が安定した愛着を育んでくれなくても、自分が誰かを愛し、その存在と安定した愛着を育むことができれば、自分が抱えている愛着の傷を癒し、不安定な愛着の問題を乗り越えることができる。(p.262)
    ... 続きを読む

  • 自分の生き辛さや自己否定感の源が、主に母親との関係にあると気づいてから、この手の本をいろいろと読んでいます。
    どの本も、読んでいる最中に母との過去を思い出して怒ったり泣いたりしてしまって、なかなか心地良い読書にはならないものですが、この本も例外ではなく(^^;)
    でも、前向きな気付きを得られたかなあと思います。

  • この本は、子どもが母親を理解するための本だと思った。
    または、人の言動の根本となっているものを掴むための本だと思う。
    母、人、そして自分をより知ることができる一冊。


    今、母という立場の人が、自分の子どもにどうやって接したらいいのか、という育児・教育本であるとはあまり感じなかった。それは私がまだ母という立場になったことがないからかもしれない。


    なにか物事がうまくいかない時、「育った環境」をその原因にしたくなる人がいる一方で、「全責任は自分にある」と異常に自責の念を感じる人もいる。「育った環境」を原因にしたい人は、今更それを引き合いに出してくることを可笑しいを思いながらも、なぜだか過去の環境にこだわってしまう。「全責任は自分にある」という人は、一見責任感のある立派な人だが、どうして自分をここまで追い込んでしまっているの分かっておらず、自分を責めることにストッパーをかけることができなくなっている場合もある。



    なぜ、自分でもわからず自分はこんな言動をとってしまっているのだろうか?



    これの原因を母という人間にクローズアップして述べているのが本書である。しかし、「あなたの母親の子育てが悪かったから、あなたは今こんな状態なのです。だから、恨むべきは母なのです!」といったことが書いてあるわけではない。


    癒しは、許しから生まれるものだという。許すということは、なにが原因かを知り、理解し、受け入れることだ。本書は、母との間の問題を読者がしっかりと理解し、受け止め、許し、結果的に現在の自分の状態を自分自身で受け入れ、癒す過程までをサポートすることを目的としているのではないだろうか。


    誰もが知っている通り、人は一人では生きていけない。つまり社会の中で生きているのである。もちろん、自分もそして母も例外ではない。それを考えると、タイトル『母という病』は少々過激であり、誤解を生む可能性がある。しかし、筆者は母をとりまく社会をも考慮しながら、母が子に与える影響の大きさについて話を進めていく。つまり、「子ども」という立場の人が想像しにくい社会を随所随所で説明しているのだ。これは、「子ども」の想像の範囲を拡大させると同時に、母親という立場の大変さを少しばかり理解できる機会である。したがって、母親が口には出さないところまで推し量れるようになり、「前より母を許せた」状態になっていくのだ。


    「傷つく」と「傷つける」は似ているようで違う。前者は不意に起こることで、後者は意図的に起こすことである。知らないから「傷つく」のであって、知っていれば傷つかずにすむ場合が多い。一方、「傷つける」というのは、知っていることにより生まれる行動だ。この本を読むことにより、母親のことを知れば、その分、母親の言動によって傷つくことも少なくなる。また、母親を傷つけることも減らせるだろう。そして、今「子ども」である読者が「親」という立場にもなった時、子どもや女親を傷つけることが防げるのではないだろうか。

  • 生きづらさの背景に、幼い時の母親との愛着形成が上手くいかなかったことが挙げられる。
    幼い子供にとって、母親は神のような存在で、無条件に愛されたいと願うのだが、それが得られなかったとき、人は絶望や、自己否定をかかえたまま、苦しみと不安の人生を歩まざるをえない。
    ジョン・レノン、ヘッセ、ショーペンハウエル、岡本太郎、宮崎駿も「母という病」を抱えながら、それを力に換えてきた人だったという話を聞いて、「人生って全て修行、学びなんだなあ」という想いを抱いた。

    自己回復のためには、自分の醜い気持ちを偽らないでノートに吐きだすこと。親から距離を置くこと。
    笑顔や人のために何かすること。
    安定した場やサポートできる場を持つこと。
    誰かを愛すること、包むことで、それが自分の回復にもつながる。

  • 愛着関連書の中でも、とくに母との関係に着目して書かれた一冊。
    とにかく衝撃的。「母という病」に悩まされてきた自分にだんだんと気がついていく。ああ、これだ、と思いながらどんどん読みました。
    後半、克服のあたりは他の本と重なるところも多分にあるのでもったりするが、相変わらず救いのある展開。
    次はパーソナリティ分析の恋愛編を読もうかな。

  • 今まさに「母という病」に苦しむ人がこの本に出会ったとき、この苦しみは自分のせいでなく「母のせいだったのだ」と救われた気持ちになるだろうし、回復への一過程としてはよいが、すべてを母親との愛着問題に帰着させ、そこに留まってしまうことは危険だと感じた。諸刃の一冊。
    ヘッセやジェーン・フォンダなど有名人も含めて多くの事例が紹介されていたが、個々の事例の中で、母親との愛着の問題のみが語られ、父親との愛着はどう形成されていたのかはあまり語られていなかった。女性の社会進出を阻む言説に利用されかねない。

  • 事例も多く分かりやすかった。身近な人を考えたりするといっそう分かりやすく、また親になることの恐さを思った。
    生き辛い人は一度読んでみると楽になることもあるのかもしれない。自分の生き辛さの原因を知ることが出来たら、少しはいきやすくなるだろうと思う・

  • 全て丸ごと「その通りだ」とは思えない部分もあるけれど、「なるほど」と思う部分が多々ある。愛情過多、放置、不安定、いろんなタイプの母親がいて、子供を追いつめる。時にはひきこもりや心の病気にすることさえある。「生きていくのがつらい」と感じている人の中には「ねじれた母親」というものがあるのかもしれない。母親から距離を取るのも「見えない支配」から脱出するのに有効な手段となるそうだ。親に愛されるために「いい子」になるのを止められたら、自分自身の手で自分の人生を築き上げていくことが出来るかもしれない。

  • 母を持つ人、子を持つ人、家族を持つ人に読んで欲しい。

    どんな親子にも当てはまるところがある、そんな一冊のように思います。

  • <閲覧スタッフより>
    ご存知のように?幼少期の母親との関係はその後の人生に大きな影響を与える。中には人生を支配されるほどの人もいる。最近では「毒親」「毒母」という言葉もあるほどだ。本書は様々な事例をあげ「母という病」を解説。いま一度、自分と母親の関係を見つめ直してみませんか。
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    所在記号:493.76||オカ
    資料番号:10218058
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  • 母という存在は大きい!!!

  • 母親は子供にとって神にも等しい存在である。本当にそうだと思います。自分のアイデンティティに根幹が歪めばそれは本来の自分自身の喪失にも繋がる。自覚のある人間にとっては耳触りの良い言葉が並んでいるようにも読めるので、全てを鵜呑みにすると危険だなとも思いましたが、この本でいう「母という病」を自覚するきっかけにはとても良い本だと考えました。大切なのは過去では無く今後の「自分」の気持ちと行動。親は親、子は子であるのだ。

  • 誰しも母に愛されたいという欲求がある。
    オキシトシン リッチよりもプア、感受性が強い、生まれ持った新奇性探究が強いとこじれさせ易い。
    愛着スタイルは成人してから変化する場合もある。長い時間を共にするパートナーの影響。
    克服するには、自分をよく見つめ、嫌だったことを全て吐き出すこと。ノートに書くのでもいい、直接言うのでも良い。何度も繰り返す内に憎しみ怒りから解放されていく。

  • 言ってる内容は理解出来るのだけど、完璧な母親像を求められているように思えて現在子育て中の私には読むのが辛くなってきました。

  • ヤバかった。…読むほどに自分の闇を自覚して、精神に異常をきたしそうだった。
    『だが、完璧を求めるのは思春期までで充分だ。そろそろ終わりにしよう。大人として円熟するということは、完璧へのこだわりを卒業する事なのかもしれない』
    うん。うん。まだまだ時間はかかるかもしれないけど、なんとか自分と折り合いをつけて頑張ってみるよ。
    読んで良かった。

  • 母という病とは、母の愛情の不足からの不安定な自己像ということらしい。
    虐待レベルのひどいケースのみならず、例えば姉より弟を可愛がるであったり、仕事で不在がちであったりといった一般的な家庭でも起こりうる状況からの愛情不足のケースが多く紹介されていて読んでいてうなずくことも多かった。

    ただこの本においてはADHDなどの発達障害はイコール愛着障害であり母親への愛着が安定すれば軽快するものと断言されているが、発達障害自体は脳の機能的な問題と言われている。
    愛着障害が発達障害様の症状を起こすということであれば納得もいくが、発達障害の子どもに「愛情不足だから」と決めつけるのはその母親にとっては辛いことではないかと思う。

  • 全体を読んでみて、1つの公式にすべてを当てはまる怖さはあると思うが、それでも1つの原因として母子関係、愛着の問題が引き起こしている面は否めないと思った。

    自分のこと、周りの友人を思い返しても、行動の裏には全く逆の感情や愛されたいという願いが隠れていることも多い。子どものレベルではなく、大人のレベルで子どもの心理を理解してあげることの大切さを改めて感じた。

    とはいうものの、全てを母親のせいにされたら、母親はきついだろうなあ。世の中には相性もあるし、思っていた通りにいかないこともあるし。でも、それでも新たな視点を与えてくれる本として、一読の価値はあると思います。

  • なかなか進まない〜(^◇^;)

  • この世に唯一純粋なものがあるとすれば、それは、子供が親を求める気持ちかもしれない。残念ながら、逆は必ずしも真ならずなのだが。

    愛されて育った人にとっては、自分は大切なものだし、生きることは当たり前のことだ。

    愛着とは選ばれた特別な存在との絆。
    一旦愛着が成立すると、その人しか安心と満足を与えられなくなる。他の人に対してはむしろ警戒を示し、心を許そうとしない。

    注意すれば自分を攻撃されたと思う。
    感情的になりやすい。
    親しくなればなるほど、相手と自分との境目が曖昧になり、支配したり支配されたりが、起きやすくなる。
    自分が望むことを相手も求め、自分が恐れることを相手も恐れていると勘違いしやすい。
    安定した愛情に恵まれなかった人や傷にとらわれた人は、感情的になることで問題をこじらせてしまう。自分から傷口を広げてしまう。

  • 内容的には、10ページくらいでまとめることができるかと。
    あとは具体例の紹介。

    母と子どもとの関係性、とくに、子どもが2歳ぐらいまでのときの関係性の大切さを説いた本です。

    とはいえ、母親側も、必要以上に身構える必要はないかと。
    自分がされて嫌だったこと(もちろん理不尽なことですけど)は、子どもにはしない。
    それを心がけるだけで、随分多くの子どもが救われる気がします。

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母という病の作品紹介

うつ、依存症、摂食障害、自傷、ひきこもり、虐待、離婚、完璧主義、無気力、不安、過度な献身…。本当の原因は、「母という病」にあった-。長年、親子関係を見つめてきた精神科医が贈る、救済の書。

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