([ふ]1-1)坂の上の坂 (ポプラ文庫 日本文学)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131558

感想・レビュー・書評

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  • ●『本を読む人だけが手にするもの』より、非常に内容が濃い。これからのサラリーマンとしての生き方を考えされられる一冊となった。

  • 「坂の上の雲」


    は言わずと知れた、司馬遼太郎さんの名作です。


    この作品を愛読している人は多いと思います。

    明治日本を舞台に描いていますが、



    「坂の上の坂」は



    原題の日本を舞台にした、藤原和博さんの著書です。


    現代の日本を坂の上の坂を人生に例えて、坂の上が定年退職とするならば、定年後はさらに坂が待っている、


    という現実を書いています。


    だから、今やるべきこと、やらないことをしっかりと見極めて生きていこうという、藤原和博さんの熱いメッセージが込められています。


    65歳で定年退職しても、会社一筋で生きてきたら、会社員時代は会社に尽くす優秀な社員でも、一度会社から離れてしまえば、参加できるコミュニティもないし、ずっと会社人間として、会社の人とだけしか関わってこなかったので、友人もいない。


    挙句の果てには、現役時代、子育ての時間を差し置いてまで仕事に尽くしてきたので、家庭にも居場所がない・・・


    行く場が無くて、昼間からショッピングモールを一人でフラフラするだけの老後人生・・・


    笑えない話ですが、実際に起こりえる話です。


    この本では若いころから、色々なアンテナを張り、会社だけではない、生き方を55の項目に分けて書かれています。


    著者の藤原和博さん自体、東京大学という日本最高峰の大学出身ながら、当時としては無名のリクルート社に入社にし、数年後には組織内自営業者、フェローという立場になり、精神疾患にかから、そして日本で初めての民間出身の大学の校長先生に就任したという、異色のキャリアの持ち主です。


    一貫して、この本では会社や社会に依存するのではなく、自立して新たな世界を広げていこうという前向きなメッセージが綴られています。


    実際、30代でこの本に出合えて、僕は幸せだと思いました。


    これから起きる、お金の不安、子供の不安、夫婦仲の不安、仕事、会社の不安、その一つ一つに丁寧にこの本を通じて向き合うことが出来ました。


    今、30代、40代の方に是非読んでもらいたい一冊です。

  • 仕事とは別のコミュニティを作りたい。
    人生のエネルギーカーブ、ずっと色んな山を登っていたい。
    私は何が出来るのか、何を持っているのか、自分のウリハ?考えさせられる、そして、落ち込む。
    子育て以外に、色んな経験をしたい。
    上手く生きようとすることをやめる。

  • よーし、PTAの会長になろう!

  • 坂の上の雲ではなく、坂の上の坂。坂を上って視線の先にロマンや夢があった時代とは異なり、寿命も延びた現在は、坂の上には次なる坂があるとして、今から準備をしておこうということを説く本。

    著者のさまざまな体験に基づき書かれており、共感しやすい。特に第1章の世の中を信じる、第2章の幸せは自分の中にある、第3章の“いい子”は、もうやめるの箇所は全体の基調的な考え方がよく示されている。

  • 坂の上には、もう雲はない。あるのは別の登り坂。そんな時代に生きていくための処世術。

著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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