真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591131824

作品紹介・あらすじ

夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。今回のお客様は希実につきまとう、少々変わった転校生。彼が企む"計画"によりパン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれていく。重く切なく、でも優しい、大人気シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 真夜中、午前1時と来て、今回は『午前2時の転校生』。
    「まよぱん」シリーズ第三弾を、なんとかドラマ放送前に読めて
    ふぅ、まにあった♪ と胸を撫で下ろしている私です。

    第三弾までドラマで描かれるかどうかわからないけれど、
    来週の『ビブリア古書堂の事件手帖』みたいに、まだ読んでいない最新刊を
    あっという間にドラマ化されてしまう例もあるので、気が抜けない今日この頃。

    親になりきれない親。 無邪気な子供ではいられない子供。
    魔法使いになりたいのに、胡散くさい目で見られてしまう夢多き人。

    なりたいものになれない不器用な人たちが
    今日も真夜中の街角にぽっと灯をともすパン屋さんに集まってきます。
    その淋しさや切なさをやわらかく包む、フルーツサンドやタマゴサンドが
    今回も、なんと美味しそうなこと!

    相変わらず、のぞき魔の斑目とかアブナイ薬を平然と預かる多賀田とか
    世間の常識から外れた、ちょっと変わった人を抜群に魅力的に描いてしまう大沼さん。
    転校生孝太郎の相棒(?)、腹話術人形のアンジェリカも
    できることならぜひ、ドラマの中で見てみたいなぁ♪

    托卵された側の暮林と弘基の希実への過保護ぶりが
    どんどん「心配性のおかあさん」化する中、とうとう現れたカッコウの母に
    次回作への期待がパン生地のごとくふくらみます。

    きっと次の物語は、午前3時。
    ブランジェリークレバヤシの終業時間は午前5時なので
    あと3冊は「まよぱん」シリーズを読めるのかしら?と
    気になってしまう、まよぱん第三弾なのでした。

    • nobo0803さん
      なるほど!!
      真夜中のパン屋さんから始まり、1時→2時ってきてますもんね。そっかぁ終業時間は5時だし、
      まだまだ続きがあるってことですね♫
      ...
      なるほど!!
      真夜中のパン屋さんから始まり、1時→2時ってきてますもんね。そっかぁ終業時間は5時だし、
      まだまだ続きがあるってことですね♫
      ドラマ化されることは私も知らなかったです。
      放送始まるまでに読まないと!!

      マリモさんのフィギュアのコメントがあり、そうだそうだ!といそいで録画しましたよ。
      久しぶりのライバル対決って言われてるけど、ホント真央ちゃんには、四大陸みたいに真央ちゃんらしく周りの雑音を気にしないで伸び伸び滑って欲しいですね!(^^)!
      2013/03/14
    • まろんさん
      マリモさん☆

      今、女子ショートの放送を観終わったところです。
      真央ちゃん、最後のジャンプは惜しかったけど
      世界フィギュアでは絶対トリプルア...
      マリモさん☆

      今、女子ショートの放送を観終わったところです。
      真央ちゃん、最後のジャンプは惜しかったけど
      世界フィギュアでは絶対トリプルアクセルをとぶんだ!
      という強い意志をちゃんと通して、がんばりましたね。
      ジャンプがまるごと1つ抜けてもあの点数って、すごい!

      いちばんの目標は達成できたのだから
      フリーは気負い過ぎず、いつもの力が発揮できるといいですね(*^_^*)
      2013/03/15
    • まろんさん
      noboさん☆

      勝手にタイトルの時間は1時間ずつ進むのだろうと思っている私ですが
      もし次の巻で、一気に午前5時とかになっちゃってたらごめん...
      noboさん☆

      勝手にタイトルの時間は1時間ずつ進むのだろうと思っている私ですが
      もし次の巻で、一気に午前5時とかになっちゃってたらごめんなさい(笑)
      そうなのです、ドラマはNHKのBSで4月から。
      なんとタッキー主演です!

      今、女子ショート観終えたところなんですが、真央ちゃん、
      ちょっぴり惜しいところもあったけれど
      目標だったトリプルアクセルがとべて、ほんとによかった♪
      明後日のフリーも、真央ちゃんらしい演技ができるよう
      一緒にはりきって応援しましょうね(*'-')フフ♪
      2013/03/15
  • 真夜中のパン屋さんシリーズ。前巻を読んでから、ずいぶん間が空いたが、楽しめた。

    希美の前に現れた、腹話術人形を操る転校生、幸太郎のせいで、普通の高校生では経験しないだろう事件に巻き込まれていく。
    希美の過去もまた少し明らかになり、残りの巻も読んでみようと思う。

  • シリーズ3作目。
    希実の学校に現れた転校生を中心に多くの事件と出来事が。
    転校生の彼の隠された計画。意外な人間関係。
    クレバヤシファミリーの絡んでの様々な展開の数々。
    面白かったです。
    珍しく少しハードな部分もあったけど。根底は優しい。
    今回もいい作品でした。
    終わりに次作に繋がる新たな出来事が。
    次のシリーズも読んでみようと思います。

  • 安心して笑える場所と大切な絆を手にしたのぞみちゃんが、
    自分でも無意識のうちに幼少期からとりあげられた
    "甘える"ということを自然に身につけて、
    かわいい無邪気さを手にしていく様子を見れてうれしい。

    謎多き転校生と、みんなを幸せにするために仕掛けられた魔法。
    人の心を動かす魔法は諸刃の剣。
    だから魔法使いは心を強く清く正しく保つ強さが必要。
    本当の優しさは強さと同義で、芯から強くなくちゃ手にすることはできない。
    だから魔法使いはとても限られた人しかなれない。

    不穏な空気をはらみつつ次巻へ。
    のぞみちゃんの笑顔も、幸せすぎて怖いぐらいの
    斑目氏の幸せもどうかどうか壊れませんように。

  • フルーツサンドが無性に食べたくなります。
    あんまりパンの話はなかったけど、人下関係がより密接で複雑になってきて、だけどなんだか切ない。

    今回はこだまの異母兄が、のぞみのクラスメイトとして登場し、織江ちゃんの恋人らしき胡散臭い安部医師となかなかダークな展開になります。

    しかし、本当に魔法使いはいるのかもね。
    そして願い祈ることで魔法をかけられるのかもしれない。

    のぞみちゃんがきっと救われて乗り越えられると願わずにいられないラストでした。

  • シリーズ3作目。
    安倍の「人っていうのはさ、言葉に導かれる側面が強いいきものなんだよ」という言葉が印象的。確かにそうかもしれないな。そうだとすると、もっとポジティブな言葉を発したり考え方をするようになりたいと思った。
    希実の過去に何かあったような終わり方。希実母が暮林を訪ねて来て、何の話をするのか気になる。

  • 夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。今回のお客様は希実につきまとう、少々変わった転校生。彼が企む“計画”によりパン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれていく。重く切なく、でも優しい、大人気シリーズ第3弾!!

  • 『まよパン』シリーズの3作めです。
    たまごサンドが食べたくて仕方なくなります。フルーツサンドは苦手なんだけど、なんだか食べられる気がしてきてます。

    誰かの幸せを願うことは、自分の幸せとして、還ってくるんだなぁ。
    でも、押し付けや、独りよがりにならないようにするのって、ちょっと難しいです。
    でもでも、幸せを願う誰かが存在するのって、それだけで幸せなのかもしれませんね。

  • 3作目。
    周りにもう十分過ぎるほど変人知人たちがいる希美の隣の席に転校生が。
    アンジェリカなんて人形を片手に、腹話術をみせる美作孝太郎くん。
    孝太郎は何故か希美にまとわりついて、何やら胡散臭い。
    そこに織絵さんの新しい彼氏?安部医師が登場。これがまた曲者のようで。
    ブランジェリー・クレバヤシがまた騒がしくなってる。
    タマゴサンドが食べたい読後。

    「んだよ!俺のパンが好きな人間に、悪いヤツはいねーぞ⁈」

    「先人たちの言うことは、やっぱりあんがい正しいのかも知れない。
    パンを残さず食べる人に、悪い人はいないのかも知れない。」

    幸せってなんだろ、なんて昔のCMのようなことをふと考えてしまう今回のお話。こだまくんがタラオのように無邪気な直球で周りをドキリとさせてる。
    美作さん問題ありありだけど今回ちょっとイメージアップかな。
    さていよいよカッコウ母が登場。

    「そんなの、意地でも助けるに決まってんじゃねーか!アイツが苦しまなくなるまで、なんだってしてやるっつーんだよ!」
    「だいたい、他人がいちいち口出してくんじゃねーっつの!」
    この関係どうなるのかな?

  • 待望の第三作目。「午前0時」「午前1時」と続けば、セオリー通り今回は「午前2時」!←実はどれも未読。。。早く読まなきゃ。。。

    ポプラ社のPR
    「今回のお客様は、なんと希実の高校にやってきた転校生。
    彼は金髪の人形を手にたずさえ、腹話術と霊視を特技とする、
    またもや変わったお客様だったのです!
    希実に近づく転校生は、「君の未来には危険が待ち受けている」
    という不穏な予言を発し、希実を“ある密計”へと巻き込んでいきます。
    はたして、彼の正体、そして彼がもたらす事件とは!?」

    『真夜中のパン屋さん』オフィシャルブログ
    http://blog.livedoor.jp/mayo_pan/archives/2012-10.html

    • Mariさん
      私もこのシリーズが好きです。読んでいたら坂木司さんの引きこもり探偵シリーズを思い出しました。
      私もこのシリーズが好きです。読んでいたら坂木司さんの引きこもり探偵シリーズを思い出しました。
      2013/02/27
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「坂木司さんの引きこもり探偵シリーズを」
      「ひきこもり探偵シリーズ」チェックします。。。その前に「和菓子のアン」を読む予定。
      「坂木司さんの引きこもり探偵シリーズを」
      「ひきこもり探偵シリーズ」チェックします。。。その前に「和菓子のアン」を読む予定。
      2013/02/28
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著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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