さらさらさん (一般書)

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著者 : 大野更紗
  • ポプラ社 (2013年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591133880

さらさらさん (一般書)の感想・レビュー・書評

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  • 思えば、更紗さんの『困ってるひと』がきっかけで読書に目覚めたかもしれない。
    今回の「さらさらさん」も楽しみに待ってました。
    さらさらと読めると思いきや、新聞、雑誌に寄稿したエッセイをはじめ、糸井重里氏、古市憲寿氏、重松清氏、石井光太氏ほか、話題の人との対談がびっしり!最後の対談なんか虫眼鏡が必要な文字のフォントにビックリ。でも、諦めず読了。
    内容が濃すぎて勿体ない感じでした。それにしても、更紗さんの頭の中を覗かせて頂いたようで、勉強熱心さに凄い!!と脱帽するばかりです。体調お悪い中、ご無理なきようにと伝えたい。

  • 「困ってるひと」でデビューした著者の書評やエッセイや対談が詰め込まれた本。
    私は正直福祉全般に疎い人間だけど、読み切って思ったことは語ることの難しさ、言葉そのものの難しさ。
    大野さんの言葉に対する姿勢に感銘を受けた。
    中島岳志さんとの対談が自分にとっては一番すっと入ってきた。世代で語るのは好きじゃないけど、同い年の犯罪というものはどうしても深くというか余分に考え込む。当然か。

  • 「困ってる人」の大野さんの対談を中心に、あちこちに発表された文章を収めたもの。最初に載ってる糸井重里さんとの対談が面白かった。

    でも…、うーん、正直に言うと、読み進めていくうちにだんだん興味を失ってしまった。大野さんは、その壮絶な闘病生活ということを抜きにしても、とても勉強熱心で鋭い洞察力の持ち主だと思う。ただどうしても、なんでこの子の勉強につきあわにゃならんのかという気持ちがわいてくるのを抑えられなかったのだった。

  • 今、健康でも明日、未来もずっと健康だというわけではない。
    体に不調はなくとも、環境に問題を抱えている場合だってある。
    尊厳死…(私には安楽死の方がしっくりくるのだけれど)について等、全てなるほど、と思うものばかりではないけど、自分とは違う意見を読めて、改めてまた考えてみようと思った。

    秋葉原事件についての更紗さんのコメントp.120「ああ、ついにやったやつがいた。実行に移したやつがいた」〝完全に加藤を自分が内包していた〟など中島岳志さんとの対談が良かった。

    乙武洋匡さんとの対談中に出たp.229 乙武さんの「お母様がすごい」というのもわかる。休むところを残してくれているってすごく救われるから。
    「もし私までメディアにでて外の人間になってしまったら、あなたが外で頑張ってつらいときに帰ってきて休むところがなくなっちゃうでしょ」
    〝例えばスポーツ選手でも、子どもがなんらかの業績を残したとき、その両親もスポットライトを浴びて、つい舞い上がってしまっているのをよく見るじゃないですか。〟

  • う~ん読みにくい・・・。
    理解するに至らないのは、私自身の未熟さに他ならない。
    これは、普段から、社会的問題点を多角的に考えている人でなければ、
    読み切れないのではなかろうか。

  • 大野更紗さんが作家になってからこれまでの対談やエッセイなどを集めた一冊。

    大野さんと対談している相手(古市憲寿さん、石井光太さん、乙武洋匡さんなどなど)の本を手にとってみたくなる、広がる本でした。

    個々の問題にラベル付けをしてそのラベルに該当した解決策をあてはめてきた従来の手法から
    個別の問題に対してそれぞれの対応が取れる制度への変換が必要になってきているんだなぁと感じた。
    これは社会福祉の分野だけではなく、色々なジャンルでも同じなんじゃないかな。

  • 対談が良かった。特に印象に残ったのは、後半の熊谷晋一郎さん、川口有美子さん、猪飼周平さん。医療系というか福祉系というか、社会保障系というか、とても勉強になり考えさせられた。
    そして、それらの専門的な分野の対談とは違うが、一番最初の糸井重里さんとの対談が、今の私に直接的に響いた。

    糸井重里さんという人を好きなのか嫌いなのか自分でよくわからない。判断がつかない。ただ、この対談での発言はとても私に効いた。3ヶ所あげる。

    1.若い人に向けての言葉と思うが「弾んでる人」と仕事をしたい、と言っておられる。大野さんの「健全な好奇心」という言葉にも強く反応された。
    私はもう若くないが、「健全な好奇心を持つ弾んでる人」でいたいと思った。なんだかとても嬉しくなり励まされた。

    2.「自分は過去に間違った、何度も。でもその時にそうなる自分というのは運みたいなもので、否定するわけにはいかない」と言われている箇所。
    ここは自分のことを言っておられるのだが、これを読んで私は「他人の間違いを責めるのも違うな。たとえその選択が間違いだったとしても、それは運みたいなものだなという解釈をすればいいなぁ」と思った。そう思った方が楽になる。相手を責めたところで、自分も辛いし、終わったことは変わらないし、あまりいいことはない。否定せず、その人の運みたいなものだなと思った方が絶対いい。自分も含めて必ずみんな間違うんだから。

    3."その都度間違いつつ進む、それでOKなんですよ。" 63ページ

    大野さんの本の感想というより、糸井さんの感想になってしまったが、「困ったひと」「シャバはつらいよ」を既に読んでいて、もっともっと読みたいと思って手に取った。
    そしてまだまだこれからも読み続けたいと思っている。研究者としてご活躍のようだが、一般向けのこのような本もまた出版してほしい。

  • 「困っている人」の、大野更紗さんのお話です。
    本のレビューから、対談まで。
    357ページに及ぶ分厚い本です。
    なかなか、考えが難解でした。
    日本の医療制度に精通し、深い考えを持っているのみならず、
    なんというか、「対談力」もあるんだな、と。
    アウトプットのクオリティが高いんです。
    それだけ、インプットしているということでしょうか。
    ともかく、自分は、日本の社会制度について、これだけの考えを持っていないなー、
    対談してと言われても、まったく、自分の考えというものを話せないだろうなと、
    ただただ感心したというか。
    正直、やはり「難解」である、というのはぬぐえない印象でした。
    私なんかは、「どうせ国は何もしれくれない」「動けなくなったら死ぬしかない」という思いが強いのですが、
    大野更紗さんは、「そこをなんとかせんといかん」という思いが強いのです。
    難病に冒されながらも、そのバイタリティたるや、本当に感服ものでした。

  • 対談の相手がなかなかの秀逸な相手。読んでいて興味深かった。

  • 困ってる人 の 大野更紗さんの対談集

    当事者だから言える事がある
    分かる事がある
    「ゆらぎ」「グレーゾンン」に関しては納得。
    その幅に対応するためには一辺倒な評価ではくくれない。
    さらに
    支援することも直接的な支援だけでは人としての生活は成り立たないということ。
    そして
    「時間がかかってもできる」ことが必ずしもその人が求めている事ではないという事。

    対談:重松清
    ○小説というのは行間を読んだ英、余韻を味わったりするものだと思ってるんだけども、それにはリテラシーが必要で、読み慣れてないと、宙づりの終わり方というのに耐えられない人が多いんだなって。
    ○テキストにはその幅(想像力)を広げる力があるとわたしは信じています

    対談:川口有美子
    ○「無駄な延命」の「無駄」は患者にとっての「無駄」じゃなくて、医療者やケアする側の自己評価なんです
    ○「かわいそう」なのは「しんどい」のはその言葉を発している「周囲」なのかもしれない

    ポプラ社  2013年

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さらさらさん (一般書)の作品紹介

ビルマ女子→難病女子→おしり女子→有袋類…謎の変貌を遂げてきた大野更紗。新聞、雑誌に寄稿したエッセイをはじめ、糸井重里氏、古市憲寿氏、重松清氏、石井光太氏ほか、話題の人との対談を収録。

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