([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)

  • 262人登録
  • 3.28評価
    • (5)
    • (20)
    • (45)
    • (3)
    • (3)
  • 24レビュー
著者 : 宮下奈都
  • ポプラ社 (2013年4月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134306

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
椰月 美智子
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)の感想・レビュー・書評

  • ショッピングモールの化粧品ブースで働く新人ビューティーアドバイザー結乃。先輩の馬場さんとほぼ二人で仕事をしていて、その人間関係やら、売り上げが今一つで悩みながら成長していくお話。結乃の家族は結乃の仕事を嫌悪しており、そのあたりも辛いが、それでも胸を張って仕事をしているところが立派だと思う。個性的なお客さん相手の接客の様子が楽しかった。メロディフェアという曲を聞いてみたくなった。

  • 故郷に戻り、あこがれの職業につき、美容部員という職業がいったい何なのか、苦悶しながらも成長していく物語。ビューティーアドバイザーとしての職業はわからないけれど、接客を行う立場でいる身としては、いろいろと考えさせられました。仕事について、友人について、家族について色々な悩みを抱えながら、時にはへこみ、時には前向きになることを繰り返しながら成長していく様子は、今の自分にとっては励まされました。
    職場での立場は人それぞれだと思うけれど、それでも、自分のお仕事の仕方を見直すきっかけになる一冊でした。

  • とらわれていたのは過去にではなく自分の心だったかもしれない。
    誰かから認められることでそこから解放される。

  • [月イチ2文:2016年4月分]地元に戻り、美容部員として働き始めた主人公。デパートの花形にはなれず、不満を抱きつつもそこでの自分の生き方を見つけていきます。仕事がうまくいかない場合、もちろん自分のせいもあるけれども、自分のせいばっかりじゃないという一文に救われたような気がしました。どうしても人との関わりがあって、時代の流れがあって、その場の空気があってとなると、ちょっとのボタンの掛け違いで上手くいかなくなる事もあるんですよね。当たり前かもしれないけれども、今まで気負いすぎていたのかなと気づかされました。

  • 「メロディ・フェア」 宮下奈都

    大学を卒業し、田舎に戻って来た「結乃(よしの)」は、好きだったビューティ・パートナー(美容部員)になれたものの、希望するメーカーには入れず、配属先もデパートではなくショッピングモールになった。売場では一向に成績が上がらず、家では化粧嫌いな妹との溝が埋まらない。そこに鉄仮面のような厚手のメイクをしたかつての親友が現れ…。
    「人を綺麗にしたい。」結乃のシンプルで強い思いが心地よい。些細なことに迷い、傷つき、それでもまた前を向こうとする、いつもの宮下作品の展開に読後は温かい気持ちになれる。本作ではいつもの輝くような情景描写は見られない。その分、結乃の葛藤がとても丁寧に描かれていく。客が付かず、なかなか売上の上がらない結乃、それでも結乃は買わない客にも真摯に対応し、どうすれば綺麗に出来るか一生懸命考える。書き下ろしで結乃の同僚馬場さん目線の短編つき。これが更に全体の質を高め、結乃の成長が嬉しく感じられる。
    メロディ・フェア、人生で一番繰り返し見ている「小さな恋のメロディ」の挿入歌。日本で圧倒的な人気を誇ったメロディ(トレーシー・ハイド)が金魚を持って軽やかに街を歩いていく。そんなシーンを思い出しながらいっそう爽やかな気持ちになれる作品です(^o^)

  • 郊外のショッピングモールの美容部員が主人公の話。
    デパートの一階の化粧コーナーでもなく、いわゆる一流の化粧品でもない、ショッピングモール。目指してた場所ではない所での仕事の中で、自分のやるべき事を見出していく。
    中でも化粧嫌いの妹との対比が良かった。メイクが人を変える事を知っている姉と、服やメイクにとらわれたくないという妹。2人は辛い過去があり、その事がトラウマとなっている。その2人が心の動きが少し切ない。
    肌を整えてキチンとメイクをする事って、大事なんだな。

    2015.11.4

  • スコーレはかなりのヒットだったのだけど、他のものがどうも収まりが悪い。
    テーマも、キャラクターも、所々のシチュエーションもいいんだけど、最後まとまらずに終わってしまう感じがする。ポイントポイントは面白いと思うのだけど。

  •  書き下ろし『番外編 若葉のころ』を収録。

  • 大学を卒業した結乃は、実家のある田舎に戻り、ショッピングモールの化粧品カウンターに勤めることになった。実家にはそりの合わない妹、店には個性的な客が訪れる。化粧をすることもありませんし、することで気持ちの持ちようがかわるという感覚がわかりませんが、すれ違う女性を見て、なんであんな化粧、色なのかな、もうちょっとああすればいいのにと思うことがあります。迷い悩みつつも真摯に仕事に向かう結乃、人をキレイにしたいという思いが結乃を成長させていきます。

  • まっすぐで、健康的で、前向きで、真っ当で誠実。それがきちんと描かれているというのはたぶんうまいってことだ。メイクという太い柱を立てて登場人物の心模様をきれいに描き出していると思う。
    こういう気分になりたい時にはすごくいい小説だろう。ただ個人的にはナンバーワンにはならないかな。後ろ暗さややさぐれやけれんみみたいなもの、読んでいて痛みを感じるもの。自分がそういうものをすごく求めてるってことに気づかされたのがおまけの収穫かもしれない。

    愛人を思わせる口紅を主人公だけ好きになってしまう、というところはもう少し葛藤があってもいいのかなと思うけど、もう化粧の技術は身に付いてるところから話は始まってるし、好きってそういうものなんだろうかなどとも。

  • 代名詞の様な"日常等身大"。"スコーレ~"の薫りをさせながら、切り返しの言葉が茶目っ気たっぷりでピンポイントをついてくる…このボールを投げる宮下さんも有りなんだなぁ。スルスルと入り込んで刻むモノを刻み、何気なく出ていく、、この本、良作でしょ♪。

  • 思ったよりもずっと良かった。
    タイトルは?って感じでちょっと読むのを考えちゃってたんだけど(あまあまだったら嫌だなって)
    思い過ごしだったみたい。
    好きな内容だった。

  • 女性にとって化粧とは、ただ着飾るだけのものではない。その日の気分を変えるだけでもなく、その人を包む空気をも変えることが出来るものなのだろう。少し見方が変わったように思う。

  • 大学卒業後故郷に戻り、地元のショッピングセンターの化粧品カウンターに勤めることになった結乃。
    化粧に興味のない家族の理解も得られず、希望とは異なる配属先で売り上げも伸びず、空回りで焦る日々。

    あまり化粧が好きではない私にとっては正直、ピンと来ない題材のお話だったのですが、「無人島にひとつ好きなものを持っていくとしたら、迷わず口紅を選ぶだろう」というほど理由も無く化粧が「ただ好きなのだ」という結乃のブレない力強い気持ちが直に伝わってきて、自然と感情移入してしまいました。

    何も買わないで愚痴だけ言いにカウンターに寄っていくお婆さん、いつも通りがかる「鉄仮面」と呼ばれるほど厚化粧の女、突然辞めた前任者の白田さん、化粧好きの姉を冷ややかな眼で見る、化粧嫌いの妹。

    人間関係に悩み迷いながらも前を向いてひたむきに前進していこうとする、ありがちな女性の成長小説なのですが、作者の真摯な手つきであらわになる結乃の心の揺れ動きに、ひたすら魅せられました。

    ただ、幼馴染みのミズキが鉄仮面のようなメイクを始めた理由がわからなかったり、同僚の馬場さんの敏腕ぶりがいまいち伝わってこなかったり、いろいろ腑に落ちない点も多かったです。

    エピソードをあえて描きこみすぎないせいだと思うのですが、もうちょっと脇役達の背景も知りたかったです。

  • ちょっと長いかな。

  • <poka>
    郊外のスーパーの化粧品売り場が舞台というのは、なかなかいいですねぇ。
    よく行くジャスコやヨーカドーにも確かにあります。
    これまで気にしたこともなかったけど…。
    だいこんまるにもスーパーの化粧品売り場をすすめます!

    <だいこんまる>
    この人の本を一気に何冊も読みすぎましたぁ。
    ちょっと食傷気味ですぅ。

  • 美容部門で働く女の人のお話。ところどころ出てくる方言にぐっとくる。
    2013/10/07

  • 『太陽のパスタ、豆のスープ』が面白かったので、他の作品も読んでみようと思い、購入。
    化粧品会社のカウンターで働く主人公が、周囲に翻弄されながらも、少しずつ成長していくストーリー。疎遠だった友人、溝が埋まらない妹とも化粧品を通じて分かりあえる。仕事においても、接客をこなしていく中で、いろいろなことに気づく。作者の描く前向きな世界に心地よく浸ることができた。

  • 宮下奈都のみずみずしさが好きだったので、ちょっとがっかりしてしまった。

  •  カバーイラストとタイトルを見ると、音楽の話(ピアニストあたり)かと思いきや、お化粧品売り場の人の話!笑 でも、新米の売り子が劇的にではなく、知らないうちにだんだんと成長していくかんじが良かったです。わざとらしくないというか。

  • 宮下奈都さんらしいなんでもないことをきちんと書いているという感じを受けた。
    ただ題材が化粧品を扱う女性ということもあり、
    女性性の強いストーリーとキャラクターで、
    今回はなんだか入り込み切れなかった。
    個人的に展開もなんだかいまいちな気がした。

    自分はわりとどんな題材でも作品世界に入り込んでいける方かなと思えていたが、
    感覚上の選り好みはあるのかもという認識を与えてくれたところがあったので、それはよかったと思う。

  • 大学を卒業した私は、田舎に戻り「ひとをきれいにする仕事」を選んだ。
    けれども、お客は思うように来ず、家では妹との溝がなかなか埋まらない――

    主人公が働く「田舎」とは福井のことで、ショッピングモールにある化粧品ブースでの仕事を通じて、悩んだり迷ったりしながらも一歩ずつ成長する女性を描く作品。なんといっても福井弁がいっぱいの作品がうれしい。作者の宮下奈都さんは福井県出身だもんね。

    表題は映画「小さな恋のメロディ」の主題歌でもあったビージーズの「メロディフェア」。しかも番外編の「若葉のころ(レコードではこの曲がB面だったけど、私はこの曲の方が好き)」が収録されていて、わずかなページだけど、この番外編が楽しい。「がんばれ小宮山さん」と言いたくなるような感じでした。

全24件中 1 - 24件を表示

([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)はこんな本です

([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)の単行本

ツイートする