([み]3-1)メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134306

感想・レビュー・書評

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  • モールの化粧品カウンターが舞台のお話。化粧のワクワク感が繊細に表現されていて、楽しく読めました。「メイクで自由になるの。好きな自分になるんや。」という台詞にもあるように、化粧の楽しさや価値を改めて感じる作品でした。特に女性におすすめです。

  • ショッピングモールの化粧品ブースで働く新人ビューティーアドバイザー結乃。先輩の馬場さんとほぼ二人で仕事をしていて、その人間関係やら、売り上げが今一つで悩みながら成長していくお話。結乃の家族は結乃の仕事を嫌悪しており、そのあたりも辛いが、それでも胸を張って仕事をしているところが立派だと思う。個性的なお客さん相手の接客の様子が楽しかった。メロディフェアという曲を聞いてみたくなった。

  •  ピンクがテーマカラーの化粧品会社に勤めて一ヶ月の結乃。研修後に配属されたのは、ショッピングモールの化粧品コーナー。そこで、夕方、館内放送で流れるのが、メロディ・フェア♪ Who is the girl with the crying face~ いつもメロディ・フェアの曲が流れる頃に姿を現す鉄壁のメイクの女性、初めて口紅を買った日の記憶、化粧を良く思っていない結乃の妹、…泣き顔の女の子、あなたもきれいになれる…なんで“メロディ・フェア”なんだろうと思ったけれど、歌詞を読んでみて納得。
     『スコーレNo.4』や『よろこびの歌』も読んだけれど、この人の本好きだな。
    (203.01 単行本読後に書いたレビューをこちらに移動)

     文庫は、書き下ろし『番外編 若葉のころ』を収録。

著者プロフィール

1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

「2018年 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。   』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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