東京ホタル

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  • ポプラ社 (2013年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134580

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東京ホタルの感想・レビュー・書評

  • 隅田川にLEDでつくった蛍を流して、一夜限りの蛍の乱舞を眺める。。。
    こんなロマンティックなイベントがあったとは。
    都心まで電車で1時間もあれば行けるところに住んでいながら
    ちっとも知りませんでした。

    小路幸也、原田マハ、中村航、小松エメル、穂高明という豪華執筆陣が
    ロマンスとはすっかり縁遠くなってしまった身としては羨ましくてしょうがない
    この『東京ホタル』のイベントをモチーフに綴った物語を集めたアンソロジー。

    あら?編集さんは何も口出ししなかったのかしら? と思うくらい
    似通った設定や雰囲気の作品が重なってしまったのは
    今はもうほんものの蛍が棲むことのできない都会の川に
    チケットを買って流される人工ホタルの光が、美しいけれどどこかさみしく映るから?

    ロマンティックな一夜を堪能する恋人たちを僻んで、というわけではないのですが
    否応なく人間を巻きこむ戦争の罪深さを、祖父と孫との柔らかい会話で描いた
    小路さんの『蛍の光り』
    もう会うはずもなかった母への思いを、ラストにほんのわずか登場させた
    東京ホタルの青白い光で鮮やかに切り取った
    原田マハさんの『ながれぼし』。
    恋人たち以外を描いたこの2作が心に残ります。

  • 「月のうた」の穂高明でつながった本。

    「東京ホタル」は数年前に始まった、隅田川に願いを込めた青いLEDライトの「ホタル」を流すイベント。10万個の青い光が黒い川面を流れていく光景は、地上の天の川のようできれいだろうなあ。

    さて、作品は中村航、小路幸也、穂高明、小松エメル、原田マハが描く「東京ホタル」に絡んだ短編のアンソロジー。イベントのPRにもなっているようです。

    どの作品もやわらかくゆらめく蛍の光のように、ほのかで淡く心に染み入る。私としては、原田マハの「ながれぼし」がよいかな。

    そういえば、東京の目黒川周辺も青色LEDのイルミネーションで飾られているとか。今年は中止の「東京ホタル」イベント運営に課題があったようです。来年の夏には機会があれば見に行こう。

  • 隅田川に『いのり星』というLEDで青く発光する
    半透明の球体を流すイベント、東京ホタル。

    このイベントに触れた人々のお話を
    5名の作家さんが贅沢に綴ったアンソロジーです。

    『いのり星』が放つ柔らかい青がちりばめられた隅田川。
    そこに込めた祈りや願いをを空高くまで届けてくれそうな青いスカイツリー。
    そしてそんな私たちを包むように出てくる月。

    こんな幻想的な場面では、恋愛小説がテッパン!
    と作家さんたちを侮っていたように思います。

    ホタルというネーミング。川に流すということ。
    『いのり星』に込める気持ちが無数にあるように
    物語もいろんな角度からやってきます。

    今年こそ行ってみようかなと思っていたら
    今年はこのイベントやらないとか…。

    私にはまだ必要ないということなのでしょう…残念。

    思った以上に心にグッときた物語が読めただけ、
    ヨシとしましょう。

  • 装丁に使われている"東京ホタル"の写真、待ち受けにしたい! と思ってしまった
    東武スカイツリーライン(この呼び名にもようやく慣れた)沿線住民がここに(笑)。

    中村航氏と穂高明氏の話は終わった恋を懐かしむ男性目線で描かれ、
    小路幸也氏と小松エメルさんの話は祖父と孫を軸に家族の絆が描かれる。
    そして原田マハさんは恋人との絆と母親との繋がりの両面から。
    『東京ホタル』というテーマ縛りというのもありつつ
    ここまで話の雰囲気が一致しているのは偶然なのかコンセプトなのか判らないけど
    同じようなテイストの話から滲み出る作家さんそれぞれのカラーを堪能することができる。
    そういった点から考えると、相当贅沢なアンソロジーではないかと思う。
    『東京ホタル』というイベントについて、具体的なインフォメーションがあれば
    更に親切だったかもなー、という気がしないでもないが。
    来年は観に行きたいと思った読者はたくさんいると思う。あたしも含めて。

    個人的には浅草、業平橋(でいいじゃん/爆)辺りからこの沿線は慣れ親しんでいるので
    そこを舞台にお話が描かれているというだけで頬が緩んでしまう。
    そして、中村航さんの『はぐれホタル』に出てきた
    日本橋のマンダリンオリエンタルホテル上層階のトイレの話は
    自分が行ったときに感じたことそのままだったので
    ついデレデレしながら読んでしまった。

    何はともあれ、蛍の淡い光をそっと眺めているときの清々しさに似た読後感が残った。

  • ホタルの光に見立てたLEDライトを隅田川に流す『東京ホタル』というイベントを絡めた短編集。
    表紙が綺麗で購入。
    小路幸也さんと小松エメルさんは「おじいちゃんと孫の会話」で話を組み立てていました。
    小路さんは戦争時代のおじいちゃんの思い出。小松さんはタイムスリップを絡めた暖かい話と切り口が違うので、それぞれ楽しめました。

  • 小路幸也さんと小松エメルさんのお話で、すごく泣いてしまいました。
    良い短編集でした。

  • 「東京ホタル」というイベントを共通の題材として描かれるアンソロジー作品。
    個人的に今一番注目している作家さん、穂高明さんの作品目当てで購入。
    5編いずれも儚い蛍の光を感じさせるような切なさと、ほのかな温かみを感じさせる素敵な作品でした。
    穂高さんの作品の中で紗智子が晃一へ「何故水のある風景を見ると心が落ち着くのか」と問いかけるくだりが心に残ります。
    小路さんの作品と原田さんの作品もとても良かったです。
    余談ですが、都民の癖にこのイベントのことを知らなかったので、いつか参加してみたいです。

  • スカイツリーのイベントになぞらえたストーリーが5編

    ちょと似た感じになるのは仕方がないのか…
    家族、あるいは恋人テーマでなくてはならなかったのか
    もっと違うテーマも読んでみたかった。

    小路幸也と原田マハが読みたかったのだけれど、
    予想通り、好きなのはこの二編だった。

    まぁ、そういう感じで
    原田マハがいいのはかわりない。

    子どもを置いて家をでるなんて到底考えられないけれど。
    娘が15歳というのが微妙な年齢で、
    小さい子じゃないところがポイント。
    多分、母も娘に捨てられた感があるんじゃないか・・・と思う。
    原田さんはこういうの、うまいなぁと思う。とても思う。

  • 小路さん、小松さんのが好き。

  • 隅田川に10万個のホタルに見立てた“いのり星”を流すイベントが2012年から開催されているそうです。

    スカイツリーを背景に元恋人たちの今の思い、戦争を生き延びた祖父が孫に語る話など、作家5人の競作でした.
    スカイツリー&“いのり星”の人工的な光の美しさ、はかなさに誘い出される人々の思い。
    なんか、さらさらと読めてしまって、正直、物足りないものも感じたのだけど、
    確かに優しいお話で、夏の夜の涼しい川風を気もちよく感じることができたのが嬉しかったです。(#^.^#)

  • 東京都が推進している"隅田川ルネサンス"(江戸の華であった隅田川の賑わいを現代に生まれ変わらせる取組み)の一環でホタルを模したLEDを隅田川に放流するイベント「東京ホタル」にまつわる5つのアンソロジー。

    そういえばニュースで見たのに2回しかやってないのね。今もイベントが続いてたらより面白かったんだけど(特に「夏のはじまりの満月」)。蛍ってどうにも死者が帰ってくるイメージがあるから全体的に幻想的で物悲しい雰囲気が漂ってるなー。

    ◆大学の演劇サークルの同期7人が結婚式の二次会後解散。サトミとあの時と同じく隅田川沿いを歩いて帰るー【はぐれホタル】3月のライオン橋巡りをしたから「結婚式に出たドレスにヒールで酔ってあんな距離歩くなんて!!」としか思えなかった

    ◆おばあちゃんが死んで、おじいちゃんの店を継ぐ両親と向島のおじいちゃんの家に引越した勇人。川沿いを散歩しながらおじいちゃんが昔、蛍の光りをたくさん見た話をするー【蛍の光り】うん…蛍ってこういうイメージ。

    ◆2021年5月、付き合っている紗智子とすれ違っている晃一。電車の隣りに座った女性に仙台の高校で一緒だったと声をかけられるー【夏のはじまりの満月】2013年から8年後ではそんなに未来感はないけど。ドリカムの金環食のが「うわー!マジだ!ついに!」ってざわついたけども。その頃かの地の風景はいかに、と思う。

    ◆教職を定年退職して10年の武雄は孫の清と「東京ホタル」のイベントへ。清の言動に違和感を感じた武雄は子供の頃に父と蛍を見に行った時のことを思い出すー【宙色三景】行ったり来たりがややこしい…

    大学時代から7年付き合っている志朗と一泊二日温泉旅行へ向かう電車内で妊娠の報告をした流里。両親が離婚して以来母とは会っていなかったがー【ながれぼし】

  • 私はあまり短編集は好んで読まないのですが、スカイツリーのホタルのイベントという、共通のイベントで話がつながっているようで、面白かったです。

  • 小路さん目当てで図書館から借りた。
    が、原田マハさんのがまぁよかったくらいで、他はイマイチ。
    東京ホタルに結びつけるのに必死な感じ?
    ましてやこの短さで震災や戦争まで引っ張るとは…!
    テーマに対する枠が問題だったのでは。
    編集さんのミス。

  • どこがいいのか分からなかった。

  • この小説の元になったイベントは現在やってないそうだけど、実際見ると綺麗だろうな…

  • ほっとするような、なかなかいい話だった。

  • 日本人にとって、ちょっと特別な虫、ホタル。
    その中で「東京ホタル」というイベントとのコラボレーションから生まれたアンソロジー。
    5つとも緩やかで穏やかな時間が流れている作品。
    ファンタジー要素が少し入ってる小松エメル「宙色三景」が一番好き。

    東京ホタルとは、自然と共生できる都市にという願いを込めて隅田川に10万個のLEDをホタルに見立てた「いのり星」を流すイベント。2012年、2013年と開催。

  • 東京+ホタルにまつわる 5人の作家による 短編集。

  • 東京ホタルという隅田川のイベントにまつわる短編5編。オムニバス。 
    このイベント、2回開催されただけで今はやってないのですね。残念。行ってみたかった!時季柄、よいときに読むことができました。
    再会というのはいい思い出ばかりではないけれど、ホタルの幻想的の風景が時間の隔たりも柔らかくしてくれるのでしょうか。
    結末は見えていないけれど夏のはじまりの満月が一番好き。どの話もあっさりと纏まっていて、ちょっと物足りない印象も。

  • 東京ホタルというイベントに絡めたアンソロジー。
    原田マハ目当てだったけど、どの作家さんの作品も素敵で、また読みたい作品が増えて困る…

  • 隅田川に、光のボールを放す。
    日が昇り沈む限り、永遠に輝き続ける電子のホタル。
    真っ青に光る、「いのり星」
    「東京ホタル」というイベントに関連した短編5作。

    どれも心にじんわり沁みる読後感のいい作品で、良い意味で全然違った。
    この、全然違う人たちが、同じ日に、同じものを、全く違う気持ちで見てるんだなぁ、と思うと、なんとも不思議な気持ちになりました。
    とってもリアル。

    タイトルに惹かれて借りてみたら、好きな作家さんがふたりも参加していて、ちょっと得した気分。


    ・はぐれホタル
    …学生時代の恋と、大人になるということ。
    思い当たることがあるようなないような、どこか苦い、甘い物語。

    ・蛍の光り
    …ああ、このタイトルはずるいな。
    隅田川の蛍と、おじいちゃん、アメリカ軍人さん。
    いつか、普通の人が普通に、ふたつの国を行き来できる時代が来る。
    過去の人が願った「未来」に生きる幸せに、涙がでました。
    この人が描く、少し昔のお話が大好き。

    ・夏の始まりの満月
    …少し先の未来の話。
    津波と、故郷と、今の自分。
    最後が好き。来てほしいな。

    ・宙色三景
    …とっても読めてしまうけど、それはそれで。
    登場人物がなんとなく個性ないなりに魅力的で許せてしまうお話。
    おじいちゃんと、孫と、お父さんと、ひ孫。
    お父さんの見た景色が、ちょっと切ない。

    ・ながれぼし
    …これもまた、タイトルが切ない。
    高校一年生の頃別れた母と、婚約者と、お腹の命。
    やっぱり、川は優しい、って感じた。
    窓から見たホタルを、この本の他の人たちが見てるのかと思うと、少し切ない。

  • 「東京ホタル」をモチーフにしたアンソロジー。これに似たイベントが大阪中之島あたりでもあったな。

  • 残念ながら昨年は見送りとなってしまった隅田川のイベント「東京ホタル」をモチーフにした5人の作家のアンソロジー、もちろんお目当てはマハさんとエメルさん。
    先ずは鉄板本命のマハさんの「ながれぼし」、流石に手慣れていると言うかツボを押さえていると言うか短編でここまで情景深く物語を描ける才能には脱帽のまさに上質の一編。
    そして対抗エメルさんの「宙色三景」、これは決して流すことなく一字一句を丁寧に読んでみて欲しい(私は3回読みました) そして三つの時代を超えた風景の絆を感じ取ることが出来ればこの物語がいかに素晴らしいファンタジーであるかが分かるはずだ。
    判定?今回はハナ差でエメルさんだ!

  • 東京ホタルという題名に惹かれて図書館で借りた。小路幸也さんの「蛍の光」と原田マハさんの「ながれぼし」がよかった。「ながれぼし」で、流星と再会した母親が言った神様の贈り物という言葉が印象に残った。

  • 図書館で借りた。
    色々な作家の短編集

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隅田川に10万個のホタルに見立てた「いのり星」を流すイベントです。
2012年から始まり、毎年開催されます。

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