- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591134665
作品紹介・あらすじ
ガマンすれば、ともだちになれる?
ムリヤリ笑えば、ともだちでいられる?
オシャレでかわいい憧れのクラスメートと、、頑張ってともだちになったけれど、むりしてともだちになったみたいで、毎日心が落ちつかないひな子。
そんなひな子を、いつもなぐさめてくれたのは一匹のひよこだった。ずっと一緒にいられるって思っていたのに…。
小学生の女の子の、ともだちとの関係、命の関係を描く物語です。
感想・レビュー・書評
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ひなこのひよこが死んじゃったのがかわいそうだった。
直美ちゃんはひなこのひよこが死んでしまったのに意地悪な言い方だったから、僕は直美ちゃんが大嫌いになった。
(直美ちゃんはひどい。あんな友達欲しくない)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クラスでは目立たない存在のひな子。同じ飼育係のはる子ちゃんと仲良しだけど、勉強もできておしゃれなクラスの人気者ナオミちゃんに憧れています。同じ日に上靴を忘れたことがきっかけで、ナオミちゃんと急接近したひな子。はじめはうれしい気持ちでいっぱいだったけど、ナオミちゃんのグループはみんなの本心が分からず、毎日気を使うことばかり。それでもナオミちゃんたちと仲良くしたいひな子は、大事なペットのひよこを「ぴーころは疲れているよ」というはる子ちゃんの忠告も聞かず、みんなに順番に抱かせてしまいます。
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クラスで他者紹介をした。
人気のある子は、おおぜいの子から良いところを紹介された。
ひな子の順番が来たが、だれも発言してくれない。
しばらくして、おとなしいはる子ちゃんが発言してくれたけど、男子に
ちゃかされて、みんなに大笑いされてしまった。
ひな子は、自分がだれにも気にかけてもらえないかわいそうな人になってしまった
と思った。
あこがれているナオミちゃんと同じ班で、地域の行事を調べることになった。
そこでもひな子は、いない人のように扱われて悲しかった。
夜店でかわいいひよこを見つけ、飼うことにしたひな子は、「ぴーころ」と
名付けて、毎日世話をしてかわいがった。
ぴーころのおかげで、学校に行くのも楽しくなっていった。
はる子ちゃんとは、3年生のときから話すようになって、いっしょにいると
なんとなくほっとする。
でも、ナオミちゃんに話しかけられると、はる子ちゃんのことはどうでも
いいような態度をとってしまう。
ひな子は、ナオミちゃんのグループに入れてもらいたくて、はる子ちゃんに
ひどい言葉を言ってしまった。 -
「いじめ」にいくかいかないか少し微妙な所を描いた作品。
憧れの女の子に近づきたいから、少し背伸びをする、合わせようとする。
友達に嫌われたくない。
そんな、きっと多かれ少なかれ誰もが経験する出来事を、ひよこのぴーころという小さな命とのやり取りを交えつつ、繊細に描いている。