([は]6-1)宇宙にいちばん近い人 (ポプラ文庫 日本文学)

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著者 : 浜口倫太郎
  • ポプラ社 (2013年6月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134894

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([は]6-1)宇宙にいちばん近い人 (ポプラ文庫 日本文学)の感想・レビュー・書評

  • 面白かった。感想はただ一言、面白かった、に尽きる。

    「宇宙人の話かあ」と最初は胡散臭く思っていた。しかも超美形? コミカルなラブストーリー? ありがちな、ドタバタのラブコメディなんじゃないか、なんて、勝手に思い込んでいた。
    ところが読み始めたら、すっかり夢中になってしまった。
    まず時代設定がいい。昭和31年という時代は、古いものが壊され、でもあちこちに残り、片方で新しいものが生まれ始めている時代。主人公の幸子の価値観はまだ古い世界に囚われているけれども、その内部に新しい生き方への希望が息づいている。
    そこにやってきた宇宙人と自称する美形の青年。残念ながら作中ではその美形ぶりにはあまり言及されていないが(作者が男性だからかもw)、幸子の対応はまさに一昔前の少女漫画の世界。旧式な価値観で自分を縛りながらも、ふっと気づくと自分の気持ちが正直にこぼれ出てしまう。
    どうやら彼は本物の宇宙人のようで、そのあたりは至極まじめに描かれている。そこがまたユーモラスでもある。
    実在の「空飛ぶ円盤研究会」をモデルにした「空とぶ円盤研究会」と、「星野新一」との交流。
    レトロな雰囲気の中で進む「自分が本当に望むもの」への旅立ちの光景は、じんわりと温かく、心に染み入ってくる。
    私はこういうレトロな雰囲気のSFが大好きなので、非常に楽しく作品世界に没頭することができた。こういうハッピーエンドなら大歓迎だ。
    まあいろいろと「ん?」と思うところもあったし、もっと突っ込んで書いてほしいと思うところもあったけれども、とにかく楽しく読めて面白かったからそれでいいのだ。

    希望は言葉にすれば叶うともいうから、思い切って書いておこう。
    私も、こんな楽しくて面白くて夢中になれる小説を書きたい。いつか、きっと。

  • 自分を宇宙人だと言い張る美形男子、バシャリ。母を亡くし、家の切り盛りをする主人公、幸子。バシャリは本当に宇宙人なんだけど言い回しがいちいち面白い。で、UFOが故障して帰れないから、しばらく家族と一緒に暮らすのだけど、部品がみつかるまでの約束が、次第に幸子はバシャリに色々助けてもらって、気持ちが変わっていくのでした。
    昭和時代が舞台なんだけど、泣けて、ほっこりできる小説です。

  • 面白かったー♪アナパシタリ星人バシャリと地球人幸子の昭和レトロな恋愛物語。昭和初期の女性の社会での不愉快さや終戦後の人間模様、空飛ぶ円盤研究会や、あの人やこの人であろう(渦中のあの人とか)有名偉人たちの登場など、色んな角度から楽しめる内容で、最後まで中弛みすことなく読まされる巧さは、流石放送作家さんの物語といった感じです♪先日、太陽系外に地球に似た7つの星を発見した報道が出たばかり。宇宙人との恋もまんざらでもなくなるかもしれませんね(笑)

  • 最初は設定に、はぁ?って感じだったけど、解釈を読んで、星新一ね!と納得。それからはサクサクと読めました。思いの外、いいお話!実際の人物らしき方達も登場して読んでて楽しくなりました。バシャリ、変人だけど素敵です。読み終えてホッコリしました。

  • かわいらしいお話でした…

  • 不思議なほっこり感!いつまでも読んでいたいような感覚!

  • 家事と仕事に追われる幸子の前に美形だけど、変わった男が現れる。

    宇宙人を自称する彼が現れてから、幸子の生活が変わっていく。

    ほのぼのあったかくて、家族愛にほろりとくる場面もある、そんな昭和レトロなお話。

  • 宇宙人との毎日が、私を変えていく。

    宇宙人だと名乗られたら、警戒する。まるで常識が通用しない人を、少々の迷惑な気持ちを込めて、「宇宙人」と呼ぶこともある。幸子の前には、本物の宇宙人が現れた。今までの生活はバシャリにかき乱されて、でも、その建前も遠慮もないバシャリの行動によって、本当に求めていたものに気付く。

    幸子は子ども時代に戦争を過ごした。この小説の舞台は昭和三十年代初期。とっつきやすく、さらっと読めた。「もし空飛ぶ円盤研究会に宇宙人があらわれたら」という子ども時代の空想を元に、星新一をモデルにした人物が研究会でバシャリに出会い、それがきっかけとなって小説家になる話。星新一だけでなく三島由紀夫をモデルにした人物も。

  • 戦後の日本を舞台に、宇宙人と地球人とのほのぼのとした交流を描いた心温まる作品。
    いつの時代にもバシャリさんのように純粋で真っ直ぐな人が必要なんだと思います。

  • 時は昭和30年。突如主人公・幸子の前に現れたのは、美形だけどなぜか常に腹巻姿の宇宙人バシャリ。

    無礼なんだが、礼儀正しいんだかよくわからない彼に振り回されて、それぞれに問題を抱えていた幸子の家族達は変わっていく。

    なんといっても飄々としたバシャリの言動が面白い。
    彼に言わせると新聞は「記者といういかにも怪しそうな連中が、さらに怪しそうな上司に怒られ、あまりに多忙なので女房子供をかえりみず、泣いて笑って喧嘩しながら書く地球の情報紙」になり、不二家の前のペコちゃんは「舌を出して体温調整をしている、巨大な頭部を所持した今にも首がもげそうな少女の像」になるんだから、宇宙人目線って新鮮(でも的を得てるかも)。

    実在した作家をモデルにした人物がちらほら作中に登場するのも楽しい。あの作家の、まさかの誕生秘話があったりして。

  • 凄かった。レトロで少し変わった日常が違和感なくファンタジーに突入して、最高の予定調和で終わる。そんな小説。

  • 面白くて一気読みしてしまいました。
    昭和レトロな雰囲気と宇宙人という、一見混じり合わなそうな要素が混じり合って独特な味わいを出していました。

    ただ、先の展開が読めすぎる。
    どんな結末に向かって行くのか、分かりやすすぎます。
    推理モノのようなどんでん返しは不要だとしても、もう少しひねってあってもいいのになぁという印象を受けました。

    そして幸子とバシャリがどうしてお互いに恋するようになったのか…この小説において重要なテーマともなる感情に関する表現が少なすぎて、うーん?となりました。
    感情変化が突然すぎて、まるで小説の長さにあわせて無理矢理惚れました!というくらいの違和感を覚えたので…。そこが1番の残念ポイントです。
    堂々と恋愛小説を名乗るには、大切な恋愛表現がおざなりすぎました。

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