お任せ! 数学屋さん (一般書)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 651
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134948

感想・レビュー・書評

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  • 学校図書館で発見。
    数学がキライな生徒も、これならちょっと興味湧くかな?と思って読んでみた。
    図書館便りで紹介。

    主人公の天野遥は数学嫌いの中2。定期テストは毎回追試で成績は2より上がったことがないという、ソフトボール命の部活女子。
    彼女の通う中学に季節外れの転校生、神之内宙(じんのうちそら)がやってきた。彼の将来の夢は、数学で世界を救うこと、冗談ではなく大真面目。
    そんな自己紹介で、クラスを微妙な空気にしてしまった彼は、めげることなく「数学屋」を始める。みんなの悩みを数学の力で解決するというのだが、反応は芳しくない。
    隣の席の遥は、コミュ障気味の数学の天才を放っておけず「数学屋」の一員となり奔走する。

    数学と記号の羅列、つまり数式でありとあらゆる悩みを解決していくのだが、最後のお悩み相談の内容は難解で…最後までヤキモキする展開。
    この本を読むと、数学はまるで美しい外国語のように思えてくる。
    著者の向井湘吾さんは、高校時代に数学オリンピックに出場した東大卒の会社員。超文系人間の私だが、この方にかかると、数学がとても魅力的に感じる。

  • 正直、数学は苦手です。チンプンカンプンです。
    だけど、理系って響きに憧れる(笑)やっぱり数学とかできる人って凄いと思います。

    数学で世界を救えるのかどうかはわからないけど、なかなか可愛いお話しでした。
    宙君を追いかける遥ちゃん、素敵です。

  • yー[x]=0
    何この青春素敵すぎるやん

  • 2016.4.26読破。
    ある転校生と数学屋を営むことになった遥。
    問題を解決していくにつれて…

    次作がどうなっていくのか、
    非常に楽しみ。
    来週あたりでも2巻図書館で借りてこよう。
    恋愛の不等式ってなんとなく
    いい響きやなあとおもいました。
    数学が好きな教科だったから
    難なく読み進むことができた。

  • 数学で世界を救う!難しい数式は理解出来ないものの、事象を数式で表してみようとする意気込みは面白かった。

  • これはメモ用紙と鉛筆を準備して、読まなきゃ!(*´∀`)♪とヤル気(?)満々で読み始めたけれど、必要無かった(^^;)「数学で世界を救う」と転校早々に宣言する中学二年生の宙くん(゜゜;)とりあえず数学でお悩み相談をする「数学屋」を開店♪それを手伝う隣の席の遥(^^)数式を使って数々のお悩みを解決!しかし恋愛不等式が出てきたのには驚いたなぁ(*^^*)

  • 次女が面白いと読んでいた本。
    中学生が主人公の本。
    恋の話をからめつつ…楽しい本でした。

  • 書店で文庫化されているのを見て、気になってた作品。
    図書館で単行本を発見して、借りてきました。
    軽くて読みやすいのと、休みの日だったこともあり、1日で読了してしまいました。

    私は数学は苦手だけど、興味はある、程度の人です。
    だから、数学を題材にした小説があると読んでみたいと思っちゃいます(「数学ガール」は未読ですが、いつか読んでみたい)。
    この小説は「悩みを数学で解決」「数学で世界を救う」というところが気になり、一体どんな風に描かれるのだろう…と思っていました。

    お小遣いの貯め方やグラウンドの二等分あたりは、数学的なのですが、部員のやる気を出す方法や恋愛相談など、それって数学で解決できるの?ってことまで数学的考え方で解決策を導き出していて、面白かったです。
    特に恋愛不等式は割とお気に入り。

    提示した解決策の方法で、すっきり解決できてるわけでもない(グラウンドの二等分や部員のやる気の話など)あたりも、リアルな感じで良いかなと。
    実際は計算の通りにうまくいかないことって、現実には多いですからね(苦笑)。
    それでも、その解決策を提示したことによって、事態が好転してきてる、というのは、お話として読んでいて気持ちが良かったです。

    ただ、全体のストーリーについては幾分物足りなさを感じました。
    なんだろう…読みやすすぎるからかなぁ。
    続編も出てるようなので、機会があれば読んでみたいです。

  • 先に2を読んでしまってから読んだので、宙くんと遥の出会い、別れがこのようにしてあったのだとわかり、これを先に読めば2ももっと楽しめたのかなぁなんて思う。数学が大嫌いなので数式の箇所は多少読み飛ばしてしまったけれど面白く読めた。

  • 中学生〜高校生向けの数学小説.
    数学で世界を救うことを目標に数学屋を開き,学校の中でおこる様々な問題を数学で解決するというお話.そこに,おきまりの恋愛がからむ.

    ポプラ社小説新人賞の応募作ということで,まだ小説としてはもの足りない面もあるが,難しすぎない数学を上手に料理していることに感心した.

    恋愛不等式に感心した理系の人は「相対論的人生積分公式」もどうぞ.

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著者プロフィール

一九八九年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。『お任せ!数学屋さん』で第2回ポプラ社小説新人賞受賞。著書に「トリプル・ゼロの算数事件簿」「算額タイムトンネル」シリーズ、『ショダチ!藤沢神明高校 でこぼこ剣士会』『リケイ文芸同盟』などがある。剣道五段。将棋アマチュア三段。

「2021年 『われら滅亡地球学クラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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