すてきな地球の果て (一般書)

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著者 : 田邊優貴子
  • ポプラ社 (2013年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591135624

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すてきな地球の果て (一般書)の感想・レビュー・書評

  • こちらも談話室のおすすめを受けて借りてきた。
    極地の「ありのままの地球」の姿に魅せられ、夏は北極、冬(というか南半球での夏)は南極を行き来する生活を送る筆者の紀行文。
    「すてきな地球の果て」という題名そのままに、極地の魅力を存分に伝えてくれる一冊だった。

    たくさんの人と出会う旅行記も面白くて好きだけれど、本書には喧噪も人とのふれあいもない。
    ただ自然をまっすぐ見つめ、過酷で手つかずの自然だけがそこにある。
    文章は素朴で純粋で、極地の世界がとても瑞々しく感じられる。
    短い極地の夏に精一杯咲く小さな花、一夜にして真っ赤になるツンドラの原野や一夜で凍りつく湖、沈まない太陽、そこに生きる動物たち…。
    添えられた写真もとても美しくて力強い。

    太陽の沈まない極地の世界。刻一刻と姿を変える厳しく美しい自然。
    いつか行ってみたい、と思った。

  • 図書館でリクエストして他館より借り。植物整理生態学者とのことだけれど、難しい表現は使わずに、南極・北極圏の調査のときに感じたことを日記のように綴られている。登場するシーンがその時撮った写真と共に楽しめて、良い。

    カノープスとキョクアジサシのことを、この本で知った。

    マイナス12度の水について触れられていたけれど、過冷却水のことだよね?自然の状態で存在するものなのだなぁ。2017/7/7

  • 装丁の美しさと中の写真に一目惚れして手に取った。しかし、読んでみるとそれだけではないどころか、それ以上に文章が素敵だった。
    「はじめに」で一気に中に引き込まれ、「僕が旅に出る理由」から始まる著者の心の旅には驚きと、これまでの忘れていた純粋な何かを思い出させられた。僕はまだペルーの星空にもアラスカの果てしなさにも出会えていないのだろう。
    南極や北極での自然に対する温かく真っ直ぐなまなざしから導き出される世界はとても清々しく、静かに心に迫ってきた。決して派手ではないし、分かりやすい感動ではない。しかし、著者の人柄なのだろうか、文章と写真に漂うなんとも言えない透明感と、地球・自然・時間に対する見方や考えの深さが、転じて、人間が生きるということを肩肘張らずに語りかけくるがために、読んでいる側も一緒に、そのことをごく自然に考え、色々な思いが湧いてくるのである。最終的に、読後は何とも言えない透明感と清々しさが漂うまま、じわじわと感動が押し寄せてきた。

  • 著者の田邊優貴子さんは、極地に魅せられ、国立極地研究所で働き、とうとう日本南極地域観測隊として南極を訪れる。若き植物生理生態学者だ。(現在は早稲田大学の助教)

    本の中には、南極で撮った写真もたくさん紹介されている。皇帝ペンギンが列を成して氷の上を行列であるいている写真。ごくごく短い秋に真っ赤に染まるツンドラの原野。氷を割って進む砕氷船しらせ。どの光景も、特別な人でなければ直接目にすることができない光景だ。

    だけど、この本の魅力は、極地の美しさもそうだが、著者の田邊優貴子さんにあるのだと思う。学生時代はバックパックをしょって世界中を旅し、研究者を目指して勉強した京都から実家のある青森まで自転車で帰ったり、そして、極地に魅せられ国立極地研究所で働くなど、自分がやりたいこと、挑戦することにとても素直な人だ。自分自身でも、「少し変わった私の人生の旅」と言っている。(笑)

    本の冒頭に「好きなことをして生きていく」ことを決心させ、大きな力を与えてくれた祖母の話しが紹介されている。

    そして、彼女はこう言う。「自分の足で、見たこともない場所に立って、匂い、音、温度、湿気、色、風の流れ、季節の移り変わり、全部を自分の体で知りたい」。

    YOUTUBEでも紹介されているので、URLを貼っておく。
    https://www.youtube.com/watch?v=g5K_OfFyISA

  • 別のインタビューで、「社会の役に立ったとして、それが私にとって何になるだろう」とコメントしてたけど、これだけ夢中になれるテーマがあれば、納得。
    極地を目指す人って、なんらかの形で「自分が生きているという実感」を求めているんだなー…

  • 北極と南極。今まで全く興味も知識もなかったので、とても新鮮に読むことができました。

    北極や南極のしんとした静けさや身を切るような寒さなど、読んでいてとても伝わってきます。
    また文章中に出てくる箇所の 実際の写真も載っていて、さらに臨場感をもって読むことができました。

    2000年前のアザラシのミイラには感動しました。

    地球ってすごい…と改めて感じさせられます。
    そしてそれを研究されている方々も。

  • 夏は北極、冬は南極、春秋は東京で生活する極地研究者 田邊優貴子さんの著書。

    途中途中の写真が別世界すぎるので、新刊の写真集もほしくなった。
    ホッキョクギツネの親子写真が可愛すぎる(*´ω`*)

  • 写真も素敵で、あたかもその場にいるかのような気分になります❗

    本当にすてき。

  • ここに躍動する一人の人がいる!!ということを感じさせる良書。特に南極に興味がない方にもお奨め。

  • 北極、南極、地球の果てにある未知の世界と雄大な自然。なんて胸が踊る景色だろうか。大切な感情を思い出させてくれる本でした。

  • 女性研究者が南極や北極での研究活動を語る。写真付きで、臨場感にあふれる。
    研究者であれば、他の誰も知らない事実を知っているのは必要条件である。それをわかりやすく伝えることができれば、経済的な成果もついてくるのだろう。わかりやすく伝えるという技術は増幅装置なのだ。

  • 著者は、局地や高山の湖や植物、それを取り巻く環境を研究する植物生理生態学者。
    夏は北極、冬は南極という生活を送っていた。
    北極から南極へと旅する鳥キョクアジサシをはじめ、ムラサキハマシギなど知らなかった鳥や生き物が数多く登場する。著者の温かい人柄がにじみ出ている文章。読み終わると、表紙の青空のようにスッキリとした気分になれる。

  • 自分を抑え込んだ先になんて、何もないよね。
    後悔だけはしないって、決めたんだ。

  • 紀行文を読むと必ずと言っていいほど、文章から現地の喧騒や匂いのような感覚が伝わってくる。
    いままで南極が舞台の作品をあまり読む機会が無かったが、この土地だけは地球上の他のエリアとは異なるようだ。

    大学の研究所に勤める著者が、研究のために訪れた南極大陸のラングホブデとスカルブスネス、そして北極圏ノルウェーのニーオルスンでの活動の様子を描いている。研究者の著書といっても決して難しい内容ではなく、雄大な景色や出会った生物などが、美しい写真と共に紹介されている。
    ちなみに本書から最も感じられるのは、喧騒や匂いではなく「静寂」である。

    アフリカで誕生した人類が、ユーラシアを経て北米から南米へと世界中へ拡がった訳だが、とうとう最後まで人類を寄せ付けなかった南極大陸。人間にとっては極地なのかもしれないが、我々人間以外の生物にはいつまでも最後の楽園であってほしいと願う。

  • 自分の感性に素直な筆者の文章が気持ちいい。
    すっと心に語りかけてくるようだった。

    わたしも自分の目で見て、耳で聞いて、その場に行って感じて、それを言葉にしていきたいなあって思いました。

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