歩く (一般書)

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制作 : 山口 晃 
  • ポプラ社 (2013年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591135846

歩く (一般書)の感想・レビュー・書評

  • 嬉しい本を手に取って胸がいっぱい。自然の子、歩く人ソローと繋がる感覚。本にふさわしいウェンデル・グリースンのモノクロの風景写真が挿入されている。まさにソロー好きな訳者が作った、手作り感覚が伝わる。紙質も、活字、装丁どれをとっても、この本をおざなりに作ったのでない事が知れる。e-book ではない、紙の本を手にする嬉しさを久しぶりに味わう。今時珍しくしおりが付いている。勿論、内容が一番。「歩く」と、敢えて能動的な訳にしてあるのに着目。walking を従来風に「散歩」としなかった思い入れを感じる。訳注もあるし、ソローについての覚書では、ソローの人となりを語る。最期の日々についての記述があって、小生は初めて読んだ。ソローの魂が、益々近くに寄ってきた感じがして、読書の秋に相応しい贈り物を得た気がした。訳者、ポプラ社に有難うと言いたい。

  • 散歩が好きなので買ってみた。毎日何キロも歩くというソローの独特の感性や考え方を素敵だと思った。そして、なぜか日常生活が少し楽になった気がした。(散歩の本ではなかった)最後にソローが100年もあとの人たちに影響を与えたことを知り、またその偉人たちのラインナップに驚愕した。

  • おおよそ160年前、H.ソローが「歩く、あるいは野生」と題して講演した記録だ。
    エッセイとして推敲されているが、話し言葉で書かれているためか、本の世界に集中できない。本の半ばまで読み進めたが、もう読むのをやめようかと思ったころ、タイトルの「歩く」は終わった。

    続くのはH.ソローについての覚書だ。
    周囲の人がソローについて語ったことを覚書されている。そこで思うのは、・・・私は彼に似ている・・・。偉大な思想家でもあるソローに似ているというのはおこがましいので、書き換えると、非常に共感できる。
    静かに歩く。ウオールデンの湖を前にし、穏やかにたたずむ。ゆっくりと時間を過ごすことが、160年前にすでに価値を持っていたことにも驚くが、2016年を生きる私にも十分魅力的な『あり方』が書かれている。

  • H・ソロー『歩く』ポプラ社、読了。家を出て、ただ自然の音に耳をすまし、たんたんと歩いてみよう。自然への集中は自分の存在への集中となる。あえて俗事を考えずに歩け!が世に流されない自由な自分になる。本書は非暴力不服従の端緒となった『森の生活』のソロー晩年の講演エッセイ集。☆5


    無関心を決め込んでエコロジーという話でもないし、所謂「24時間意識高くあれ」でもない。そこには本当の自分は存在しない。自然と向き合うことで自分と対面する。そのことで虚構を自覚する私のNOが立ち上がる。その眼差しが市民的不服従を招来か。正にパワーゲームを超克する「私」が立ち上がる。

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