ルリユール (一般書)

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著者 : 村山早紀
  • ポプラ社 (2013年10月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136218

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ルリユール (一般書)の感想・レビュー・書評

  • ルリユールとは本の装丁や修復をする仕事。
    風早の街で、少女が出会った不思議な造本師の女性とは。
    繊細で心洗われるような物語です。

    瑠璃は叔母の新盆のために、母や姉より一足早く、おばあちゃんの住む街へやってきました。
    ところが、祖母は怪我で入院、瑠璃は数日を一人で過ごすことに。
    犬の次郎さんの散歩をしていて、街外れにある不思議なルリユール黒猫工房にたどり着き、クラウディアに出会います。

    赤い髪で青い目のクラウディアは、チキンラーメンが好きというチャーミングな女性ですが、ルリユールの腕前は素晴らしく、不可能に思えるほど。
    ‥もしかして魔女?
    黒猫工房の前には、喋る7匹の黒猫が。
    相当な思い入れのある人しか、この場所までたどり着けないらしいのです。

    子供の頃に借りたままになって傷んでしまった本を修復して欲しいという男性。
    思い出の写真は1枚しかないのに、アルバムを作って欲しいという老婦人みよ子の依頼。
    家族も家も失われても、幸福な笑顔ばかりの写真が本当はあったことを見て欲しい‥幸せだったのだと。
    このエピソードがとくに悲しみを癒されるようで、心温まります。

    さらに、クラウディア自身の身の上に遠い昔に起きたこと。この国に来た理由とは‥
    出だしの雰囲気からの予想以上に、ファンタジーでした。

    クラウディアに頼んで修復の仕事を習い始める瑠璃。
    図書館に勤めている母が持ち帰った本の修理を手伝い、本の痛みがわかるみたい、本の声が聞こえるようだといわれたこともあるのです。
    瑠璃はやたら家事が出来て、出てくる食べ物は美味しそう! 食べてみたくなりますね。
    そんな瑠璃もまた、子供には重すぎる悲しみを抱えていました。
    遠い海で亡くなった叔母とは‥

    ルリユールという一般名詞がタイトルというのはどうなのか?という気もするけれど。
    人は生きている本なのだ、という言葉にこめられた思い。
    丁寧な文章で、女性好みの綺麗なイメージが重ねられ、その内容は哀しみをすくい取るようにあたたかく切ない、祈りのこめられた作品という印象でした。

  •  「一冊の本を読むことは、一人の人生の物語を知ることだ」 どなたの言葉であったか思い出せませんが、本を自分の人生の一部として、大切に扱った方の言葉だと思います。

     本が財産であった時代から、古くなった本を修復し、本に長い命を与える職業がルリユール。いせひでこさんの絵本「ルリユールおじさん」でも、大切な本を修理する老人と少女の素敵な姿が描かれていました。

     本書はファンタジーの素材として、ルリユールを選んでいます。不思議な洋館に住む魔女(?)クラウディアの元へは、大切な本の修繕を願う人しかたどり着けない。そんなクラウディアの下でルリユールの仕事を教わることになった瑠璃。「どんな本を誰のために作るのか?」が問いでした。

     クラウディアの元を訪ねる人たちの、一冊の本への想いや物語と並行して、瑠璃の心に留まる想いも本の形になっていきます。どんな本になっていくのか。
     本を作る、という作業そのものを調べてみたくなりました。自分で本の装丁ができたら楽しいでしょうね。

     一つ読み込めず、気になるのは太朗さんと次郎さん。「みつみねのやまいぬのすえ」。不思議な縁で、丁度三峰神社にまつわる本「オオカミの護符」を読んだばかりでした。こんな本の偶然のつながりもおもしろい!

     海に面した石畳の街並みを歩く瑠璃は「魔女の宅急便」を、洋館の不思議な図書室では「アラジンと魔法のランプ」のイメージが浮かんでしまいました。

    本棚にもあります
     「ルリユールおじさん」 いせひでこ
     「オオカミの護符」 小倉美恵子


     

  • 中学生の瑠璃は、叔母の初盆のため祖母が食堂を営む風早の街を1人で訪れます。
    仕事やアルバイトが忙しい両親と姉はあとから来ることになっており、それまでは祖母と2人で過ごす予定だったのですが、ちょっとしたアクシデントから数日間1人で過ごさなければならなくなりました。
    見慣れぬ街で犬の散歩をしている途中に見かけた大きな洋館で、瑠璃は特別な体験をすることになるのです…。

    この洋館の主人は、長くて赤い髪に、青い目をしたクラウディアという女性で、類いまれなるルリユール職人でもあります。
    街の人たちもめったに姿を見たことがないという謎めいたクラウディアですが、実はとてもチャーミングな女性なのです。
    ひょんなことから、瑠璃は彼女のもとでルリユールの手伝いをすることになりました。

    クラウディアのもとには依頼人たちが、手には壊れた本を、心には重い事情を抱えてやってきます。
    クラウディアは彼らの話を聞き、本を直すだけでなく彼らのふさいだ心も治してしまうのです。
    そして、彼女のそばでルリユールの技を見ていた瑠璃の心も…。

    誰かにとって特別な本を、1冊1冊手作業で修復していくルリユール職人。
    クラウディアは依頼人たちに何かをするわけではなくただ本を直すだけなのですが、その特別な1冊を通して人の心をも治してしまうところに本の力を感じます。

    本と猫とファンタジー好きな私にはたまらない1冊でした。

  • 叔母の初盆をおばあちゃんと一緒に過ごすため、家族より一足先に風早の街にやってきた瑠璃。ところがおばあちゃんは怪我で急遽入院。瑠璃はおばあちゃんの犬やお店のことを世話しながら家族の到着を待つことになった。
    ちょっと心細さも感じていたが、ひょんなことから、この街にあるという、どんな本でも魔法のように綺麗に修復してくれるルリユール(本を修復したり美しい装丁を施してくれる人)の工房を見つけた瑠璃。ルリユールをしているクラウディアさんや、想いの詰まった本を抱えてその工房を訪ねてくる人々と出会い、不思議な、でもほんわりと心があたたかくなるような体験をする。やがて、風早で知り合ったさとしくんや、自分自身の過去ともつながるような出来事も…。
    お話全体を通して、夢か現か…というような雰囲気があって、ちょっとドキドキしながら読んでいた部分もあった。
    一番感じたのは、人と本とのつながりのこと。人の想いが本に詰まっていることって、結構たくさんあるんじゃないかな。私も本が好きで、たくさん持っている。そして、大切な思い出がある本もある。その思い出も丸ごと全部、綺麗に修復してくれる、そんなルリユールが実際にいたら素敵だろうな。

  • またひとつ風早の街に素敵な物語が加わりました。
    ルリユールのクラウディアと本の声を聞くことの出来る瑠璃の不思議な物語。
    本を愛する全ての人に手に取って欲しい、そんな物語でした。
    きっともっと本が大事で愛しくなる。
    「重たいです。でも重たい分、長くたくさん読めるから幸せです。幸せの重さなんです」という言葉がとても印象的。
    私自身装丁を含めて本を楽しんでいるので、必然的に単行本購入が圧倒的に多いのです。
    幸せの重さという言葉は本当に素敵な言葉。
    黒猫工房のお話の続きを聞かせて欲しい。
    きっと眠れないくらい楽しみな新刊になる。

  • 不思議なルリユール工房を舞台とした、
    魔女の師匠と弟子の少女による、
    児童文学作家の村山さんらしぃ、
    大人の児童文学ちっくな作品でした…。
    (ルリユール:本の製本、装丁、修復)

    お話やキャラクターは、よかったです。
    ただ、お話の骨格からは外れるためか、
    お客さんと修復する本のエピソードが、
    もぅ少し、しっかりと描かれていれば、
    よりグッドでした…。

    最近、電子書籍が、市民権を得て、
    どんどん増えてはきていますが…、
    人生の大切な思い出の品となると、
    やっぱり、味気なぃよね~とも…。
    ボクは、これからも「紙」です…。

    はいっ、本の良さを再確認できる、
    全編で優しさのあふれる作品でした…。
    ルリユールにも、興味を持ちましたね。

  • 「ルリユール」という言葉を KiKi が初めて知ったのは、いせひでこさんの「ルリユールおじさん」という絵本で、でした。  この絵本を読了した時、KiKi はそれまで絵本を読んで味わったことがなかった深い感動を覚えました。  と、同時にその「ルリユール」という職業にある種の憧憬を覚えました。  子供時代から本は大切に扱うように教育を受けてきた KiKi の実家には多くの本があるけれど、さほど痛みのない状態のものがほとんどで、「必要に迫られていない」から実際に自分でやってみようとまでは思わなかったけれど、今ではソフトカバーの本が多いだけに、本当にお気に入りの本は補強という意味も兼ねて自分でもやってみたいと思うほどには興味があります。

    時代の流れの中で、電子書籍もそこそこ活用している KiKi だけど、やっぱり紙でできた本の魅力は捨てがたく、本当に気に入った本は可能な限り「本」で揃えたいと考えがちな KiKi。  装丁が美しい本にはついつい引き寄せられがちな KiKi。  そんな KiKi にとって「ルリユール」の仕事は収入の多寡は知らないけれど、本当に素敵な職業だと感じられます。

    さて、そんな「ルリユール」と題されたこの作品。  ルリユールの技に関しては期待していたほどには描写されていなかったのですが、物語全体に流れる穏やかな時間とどこか鄙びた風景、そして登場する人たちのちょっと切ない人生にホロリとさせられる作品だったと思います。

     

    思い入れのある本を「クラウディアの黒猫工房」で修復してもらうと、その本にかかわる人々が抱えている悩みや重荷、心の傷といったものが癒される・・・・・。  本が持ち込まれ修復されているまでの描写にはとても優しく暖かい時間が流れ、「物を大切にする」、「手作業で直す」という行為が本質的に持っている「真心」とか「物を介しての人と人のつながり」とか「思い出を大切に守り伝える」という感覚を呼び起こされるような気がします。

    物語は以下の4章で構成されています。  どのお話にも気持ちがほっこりするものがあったのですが、特に KiKi のお気に入りだったのは第3章の「黄昏のアルバム」でした。

    第1章: 秋のアリア~宝島
    第2章: 星に続く道
    第3章: 黄昏のアルバム
    第4章: 魔人の夢~ボスポラスの人魚
    災害で被災した智史君が被災する前に虐待を受けていた猫を拾い、その猫を飼うために一家で引越しをしたんだけど、その家のある場所が土砂崩れにあいやすい場所でした。  たまたま災害があった日、本当だったら家族みんなでドライブに行く予定だったのをちょっとしたことで拗ねていた智史君の我儘で予定が変更となり被災。  智史君を除く全員(猫も含め)が亡くなり、そのことに傷つき自分を責め続けていた智史君の姿に、亡くなった猫が心を痛め自分が拾われて以来幸せだった時代の記憶を写真にしてアルバム制作を依頼にきた・・・・・というお話です。  

    「みよ子は幸せな猫でした。  あの二年間、智史君の家で家族として暮らすことができて、幸せだったんです。  むしろ、自分のために大切だった家族を死なせてしまったと、ずっと思っていました。  みよ子がいなければ、智史君の家族は、あの家に引っ越さなくてすんだんですから。  そのアルバムを見てごらんなさいな。  おうちで暮らした、二年間の日々の思い出です。  みんな笑っているでしょう?  あなたもお父さんとお母さんも。  (中略) だから、あなたはこれからも幸せでいてください。  その写真と同じに、笑っていてください。  (中略)  みんな幸せだった。  みよ子が見ていました。  この2つの目で。」
    そんなアルバムなんて非現実的であることは百も承知だけど、ルリユールが本を修復する際には依頼人の思い入れの深さに応じて使う素材の色や柄を選び、二度とほつれたりしないように可能な限りの技を尽くす姿勢に通じる精神・・・・・みたいなものがこの逸話には切々と描かれている、そんな風に感じました。  と、同時に手仕事全般に通じる「使う相手を思う気持ち」「作業の一つ一つにかける時間と手間にこめられる作り手の思い入れ」をあらためて感じました。

  • なんて優しい話なんだ!と、読み終わった瞬間思いました。

    童話みたいな雰囲気でした。
    ルリユールの技術の描写はあまり書いてありませんでしたね。アルバムの話はとても感動しました。
    図書館本ですが購入して手元に置いて何度でも読みたい本です。

  • 絵がどこに?と思ったら、帯にあったのですね。
    帯がなかったので気付きませんでした。

    現代ファンタジー。
    お盆のためにおばあさんの家にやってきた主人公の瑠璃が、犬の次郎さんの散歩の途中に不思議な洋館の玄関先に行き倒れたその家主に遭遇する。

    というわけで、奇妙な縁から家主のルリユール、つまり本の修復装填を見ることになり、その魔法としか思えない
    、というか本当に魔法なそれに巻き込まれ、そこに彼女の生い立ちやまわりのひとたちの生い立ちも重なり合い、話が流れて行きます。

    本当に流れるような話です。
    ルリユールといえば、ぱっと思い浮かぶのがいせひでこの絵本「ルリユールおじさん」ですが、内容は全く違うのですが雰囲気はなんだか似ている気がします。

  • 中学生の女の子がどんな本もキレイに修復する不思議な女性に出会い、成長していくファンタジー。
    どのお話も、ほろ苦く切ないけどじんわり温かくなるお話でした。
    もっと色々な人、本にまつわる話を読みたいと物足りなさも少し感じたけど、良かった。

  • 祖母の家にやってきた瑠璃でしたが、いつも元気なおばあちゃんは、骨折をして入院していました。一人でおばあちゃんの家で過ごすことになります。
    犬の次郎さんを散歩させていると、不思議な洋館を見つけます。
    そこには、7匹の言葉を話す猫たち。
    どうやら、誰もが、いつでもその洋館にたどり着けるわけではないようです。

    洋館には、本を魔法で直しているのではないかと、噂される赤い髪のクラウディアさんがいました。

    洋館には曰く有りげなお客さんがやってきます。彼らが持ってくるのは、思い出がつまった本ばかり。
    瑠璃はクラウディアさんとお客さんの話を聞きながら、本の治し方を教わるようになります。そんな瑠璃にも、家族の秘密があるのでした。

  • ルリユールとは、本を修復したりする製本屋のことです。
    この本は、主人公の少女がルリユールの女性と出会い、その仕事を手伝うという物語です。
    村山早紀さんらしい心温まる物語で、読んでいくうちにまるで自分もおとぎばなしの中にいるような気持ちにさせてくれる本です。

  • 『ひとは生きている本、生きている本がひとなのです。世界に一冊きりしかない、もろくも貴重な存在。失われてはいけない。奪われてはいけない、』

    本ってやっぱりいいね。読み終わって、そう感じました。電子書籍が普及しつつありますけれども、やはり紙の本の温かさが好きです。

    どこにでもありそうな町から始まるこの物語。日常に潜む非現実、という感じですかね。冒頭の描写が長く、不思議な世界にゆっくり入るようで、先がとても気になりつつ読みました。個人的には時林さんの物語が印象に残っています。また最後のほうの展開『本棚がどこまでも続いてゆく』の辺りが、子供の頃に夢見たような異世界が広がっていて、懐かしさを感じました。
    文の表現としては少し思うところがありましたが、世界観にのまれ気にせずに読むことが出来ました。
    この本と出会うまでルリユールという言葉さえ知りませんでした。が、いつか私も、世界に一つだけの本をルリユール職人さんに頼んでみたいです。

    『物語のように不思議なことだって、たまにはあるのだろう。』
    私たちの住む町にも、いつかクラウディアが訪れる日が来るかもしれませんね。

  • ちょっぴりほろ苦くクスリと笑える暖かな物語です。どんなボロボロな本でも魔法のように修復する職人が、どこか懐かしくもあり不思議が起こる海辺の街・風早にいるらしい。強く望む者の前にだけ現れる魔女のようなルリユール職人と、この街に法事で訪れた少女の交流を描いています。普段の殺伐とした気持ちが洗われるような、ミステリィや恋愛小説もいいですが、たまにはほんわかするする小説もいいもです。そして、村山さんといえばの猫が登場、みよ子の章では、読み進めるうちに不穏な雰囲気がして、やっぱりそうきたかとホロリとさせられました。

  • うーん、やっぱり泣ける。いい話だったー。魔女に弟子入りした瑠璃ちゃんの話もよかったけど、クラウディアのもとを訪れるお客さんの話がまたよかった。こういうことってあるよねぇ。大切な友達を裏切ったこと、心に残った傷、とりかえせない過ち。心を込めて謝って、つながる心があるって思えると、救われるなぁ。
    瑠璃ちゃんも、新たな気持ちで歩き出したし、きっとお母さんは幸せだと思う。喜んでくれてると思いますよ。しかし、久々に単行本買ったわー。文庫化を待てませんでした。

  • ●重たいです。でも重たい分、長くたくさん読めるから幸せです。幸せの重さなんです

    児童書らしくふんわり優しい雰囲気のファンタジー。もう少しルリユールという職業の描写が読みたかった。

  • 本の表紙を直したり本のページを修繕したりする人、ルリユール。 そんな仕事があることをこの本を読んで初めて知りました。クラウディアが手掛けた本、美しい表紙の様子を読んでいると是非見てみたくなったし、自分だけの一冊を私も欲しいなぁって思った^^
    物語はファンタジー、クラウディアの仕事の様子が素敵で楽しくてもっと深く書いて欲しかった(笑)
    主人公の瑠璃が作るレモンパスタが美味しそうで、料理をする様子も読んでて楽しかった♪

  • ブクログで見かけて。図書館で借りてみましたがおじさんの方を今度借りてみようと思いました。

    登場人物にトラウマ持ち多いなあ~ とは言え主人公がいくつだったかは知りませんがいきなり親戚の叔母さんに一緒に行く?と聞かれて即答できる子供は虐待されているかよほど困難な状況に置かれている子供だとは思う。お姉さんの罪悪感も的外れなんだろうけれども後味の悪い思いは残るのはわかる。感動ものになりそうだけれども大人があまりしっかりしていないのでなんとなく薄ぼんやりしたお話になってしまっているような。特に主人公の母がとりとめのない人なので骨が無いというかふにゃっとした話になっているような気がします。

    あと、中学生でも短期間とは言え一人で生活、はちょっと保護者の監督不行き届きではなかろうかと思うのでその辺りひっかかります。そしておばあちゃんが入院してるのに近所をほっつき歩いてる時間がよくあるなあとか家事だけで時間なくなるよねえとかぼんやり思いました。お祖母ちゃん、入院しなくてもよかったのではなかろうか。大人が居た方が子供って時間持て余すし。

    何となく続編がありそうな作品だな、と思いました。

  • 途中でファンタジーだってことに気づいた(笑)
    ルリユールという職業の技などについて読みたかったのだけど、残念。
    でも素敵なお話でした。
    みよ子さんの話が好き。

    で、山犬の件はどうなったのか分からなかった…

  • やっとブクログはいれた~。
    なぜかログインできない日が続き、数日もんもんと・・・。
    どーやらセキュリティ設定のせいだったみたい。
    うーん。ずっとこれで入れてたのになあ。
    私のPCの設定がいつのまにか変わっていたのか、ブクログの設定が変わっていたのか・・・謎だ。
    とりあえずよーやくログインできたのでいそいそと感想を。

    またひとつ風早の街のあたたかい物語が。
    いやー本好きにはたまらないお仕事ですね、ルリユール。
    一冊の本にこめられる人の思い出や重なる想いを
    丁寧に大切に包み込む。
    その手の優しさ。
    しかもその工房(?)たどりつけるかどうかわからない
    町の七不思議のような場所。しゃべる猫、真っ赤な髪の
    美しい館の住人。
    あーもうっ、今回も大っすきです!!
    そして、そこへ今回たどりつくのは1人の少女。
    つーか、この子の家事力の強さにたじたじと。おもわず
    一番簡単そうなレモンパスタつくってしまったぜ。
    なかなかおいしかった。がこれは塩味の利かせ方が大切です。
    にしても、なんだか、この間からちょっと感じてるんですが、
    村山さんのお話は結構死人率(言い方変かな?)高いなあ。
    竜宮ホテルもそうでしたが。
    取り返しのつかない喪失。死ってそーゆーものなんじゃないかなあっと、イマイチ現実的な体験がまだない私はどこか他人事のように思ってしまうんだが、
    作品内の登場人物たちが、その喪失と向き合うさまに
    切なくなったり温かい気持ちにさせられたり。
    しかし、本当にその喪失が突然自分の目の前に現れたら、と
    最近増えている災害やら事故やらをみると思う。

    扉の向こうにあった図書館的空間にわくわく。
    おおっと竜やら魔神やら登場で、
    なるほど、花咲家シリーズでも異世界の王様とか突然登場してましたが、村山さんのこのなんか突然っぽいファンタジー世界の登場ってかなり好きです。
    いや、突然つっても既にしゃべる猫とか、明らかにファンタジーなんだけどさ。

    戻らない命。
    ぬぐえない後悔。
    消えない哀しみをかかえた登場人物たち。
    それでも、それでも、笑っていた時間、幸せだった家。
    だから、これからも、幸せに生きよう、笑って生きよう。
    くしゃくしゃの残ったたった一枚の写真にちょっと泣きそうになりました。

  • 続きが気になって、どんどん読んだかんじ。

    風早の町が聞き覚えがあるなぁと思ったら、
    カフェかもめとコンビニたそがれ堂と同じ名前だったのねぇ。

    中学生の瑠璃が主人公。
    ルリユールの工房にいたクラウディア。赤い髪の魔女か天使か。

    丁寧に手作業で、本を修理したり特別な一冊を作ったり。
    「宝島」に隠された手紙のところが好きだな。

    4枚の白羽、水の王冠がある白猫。グリーンアイ。
    なんだか美しい。

  • 初盆を迎えるため、祖母の家がある風早にやってきた瑠璃。彼女は本当の母を失ったことで心にぽっかりと暗い穴があいたような心地で過ごしていた。家族がやってくるまで、怪我をして病院にいる祖母のためにひとりで過ごすうちに不思議な館を見つける。そこで出会った女性、クラウディアは本を修復するルリユールという仕事をしていた。黒猫工房では、あなたの大切な本を修復いたします。魔法のような手わざ、痛んだ過去の思い出も、静かに包み込んで―――本を愛するひとの美しく不思議な物語。

    ルリユールという不思議な単語は職業名だったのですね。本好きにとっては最高に素敵なお仕事ですし不思議なクラウディアの魅力もあって、すっかりこの黒猫工房のファンになってしまいました(^^)ちょっとファンタジーが入ってますが、人と人との絆や大切な思い出がひとつひとつ丁寧に書かれていてじんときます。どこか居場所のなさを感じている瑠璃の心もとなさ、悲しみ、喜びが胸に迫り、大人でも楽しめる児童書です。特に智史とみよ子さんの話が好きですね。私たちが幸せだったから、あなたも幸せになっていいんだよというあたたかいメッセージが素敵です。瑠璃のお母さんの死だけがあっさりすぎてちょっと物足りないけど。

  • 物語や歌が心に栄養を与えてくれる
    そのことを思い出させてくれる話だった

    魔神猫すてきw

  • 図書館司書学を学んだけど、題名の『ルリユール』と言う製本の修復士の事とは、知りませんでした。

    初めは、どのように、修復して行くのだろうか?と、読み進んで行くうちに、ファンタジー物語なんだと、気づきました。
    気づくのが、遅い(笑)!

    題名『ルリユール』で、主人公は、ご丁寧に『瑠璃』、、、
    おばあちゃんが、入院しているのに、お見舞いより、黒猫工房に、通えるのも、また、時間の流れも、やはり、魔法の世界!
    クラウディアさんの魔女ぽっさも、昔の「奥様は、魔女」のサマンサの如く、ささっと、本を、修復して行ってしまう。
    本当の修復とは、どんなものかも、さわりも無く、火蜥蜴の皮の膠の糊を使うとか、、、修復の料金は、プライスレス、、、不死鳥書店、、、、という言葉で、夢の世界へ、誘ってしまう。

    ファンタジーだけで、終わってしまうだけと思っていたけど、最後の数ページ前の所で、クラウディアさんが、自分が、生きた時代でなく、もっと平和の時代に生まれたかった。
    本を好きなだけ読み、慈しみ、本を大切にする人たちと語り合い、笑い合い、宝石のように美しい本を作りされを皆に見せてあげたかった、、、、と、書かれている。

    今、私は、平和の世界に居り、思う存分好きなだけ本を読める幸せを、感じている。
    いつ読むの?『今でしょ!』  (笑)
    たまには、ファンタジーも良いかなと思った1冊でした。
    明日から、消費税8%、、、
    本を買うのも、『今でしょ!』(笑)

  • 本を大切に、想いを大切に、残すこと。
    やさしい気持ちになります。

    あとがきの図書館の話も素敵でした。

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