(002)バカボンのママはなぜ美人なのか (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136317

感想・レビュー・書評

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  • つまるところ、はじめにと終わりにだけでタイトルの中身は分かる構造。
    でもタイトルと関係のない中身もまた嫉妬を考察する上で面白かった。

    嫉妬はなぜ起こるか。何か自分に引っかかる要素、重なる事がありながら、自分にないものを持っている。そして幸福である(少なくともそう見える)しかもその幸福を努力なしに掴んでいる。こうした条件が揃った相手に強い嫉妬心を抱く。

    やり場のない感情を発散する術→電話帳を引き裂いたり壊れて良いものを投げつけたり。母親が自分以外の子供を抱いただけで部屋を飛び出すくらい怒る。負けず嫌いで激しい性格。全く同じ事していた私もそういう事なんだな。

    「育ちがいい人」とは家柄や財産ではなく、幼少期に親からたっぷり愛情を注いで育ててもらった人。そういう人に底意地の悪い人はいない。

    誰かにあるものが私にはない。欲しくてたまらないものが、どうやっても私の手には入らない。嫉妬すると痛いほどそれが分かる。「ないものはないのだ」と徹底的に自分に理解させる。本当に辛い事だがここから始まる。

    女性は無意識のうちに常に誰かと自分の幸せを比べがち。なぜなら男性と比べより生き方が多様化しているから。男性が大体同じバスに乗って似たような道を進んでいけるのに対し、女性は自分の歩く道の地図は誰にも頼らず真似もせずに描いていくしかない。

    男は成功に嫉妬し、女は幸せに嫉妬する。
    イケてない夫に美人の妻という組み合わせは万人が納得する構図なんですって。それがバカボンのパパとママ。

  • うーん、同じことを繰り返してる箇所が多い印象。

    嫉妬したら相手のことを理解するように努めるという所は、この不毛な嫉妬から抜け出せる良いヒントになると思う。キライという気持ちは相手への無理解にあると思うから。

  • 女の色々な嫉妬について書かれている。男と女の違いには色々あるが、なかでも嫉妬ほど違うものはないような気がした。女の行動動機にはこの嫉妬が働いてるのかも知れない。例えば自分の幸せを他人と潜在的にも比較をしているという。夫の浮気相手を憎み、反対は妻を憎むと言う。女は幸せに嫉妬し、男は成功に嫉妬しる。男の場合は肩書きが全てだ。どういったものを所有しているか、ステータスで判断し、評価するところがある。女の世界には容姿(顔)のランク付けがあるらしい。美人は美人で集まっちゃうし、ブスはブスで固まっちゃう。それと街中一人でコツコツと颯爽と一人で歩く女の人は殆どいい女なのは何故なんだろうか。

  • バカボンとパパのおかげで美人でも嫉妬されないという至極当たり前のような結論を言うために嫉妬についての考察をダラダラ述べる本。軽い。嫉妬について考えたい人向け

  • 辛口ご容赦/題名の勝利なのでしょう。題名に惹かれてうっかり手に取っちゃいました。バカボンのママの件なんて最初と最後にちょこっとだけしか出てきません。嫉妬とは何かという柴門論。女性はこんなだよ、男性はこうなんだよ、と実体験を元に決めつけて分類しています。読んでいて私は全く共感できません。彼女の論理に当てはめると私は嫉妬の面では男性的なのかも。不妊治療も経験してるけどあんな横並びで書かれてもねぇ。普通は周りの妊婦妬むより神様を恨むでしょうよ。柴門さんって東京ラブストーリーのリカみたいに激しい人なんでしょうか。

  • はじめとおわりにを読むだけでもメッセージは伝わった!

  • なんでえ、内容は、嫉妬に纏わるエッセイ。
    日本語で言うと、戯言。

    上手い人のは本当に面白いんだけど、ウィットもなんもなく、内容も自意識が強いながらも色々と考えることの多かった近所のおばちゃんレベル。
    どっかで聞いてような話というか、どっかで読んだ話の方がずっと面白かったよ。

    読んでてしんどいわ。

  • 嫉妬について色々書かれていた。

    私も結構 嫉妬してきたので、この本を参考に楽しく過ごしたい。

  • 「バカボンのママはなぜ美人なのか」の主タイトルよりも、副タイトルの「嫉妬の正体」が、この本の中身。

    バカボンのママはなぜ美人なの「に、嫉妬をされないのか?」っていうのが、本当のタイトルかなー?と感じる。

    『男は成功に嫉妬し、女は幸せに嫉妬する』
    この言葉は、以前どこかで読んで、「そう!まさにそれ!」と、納得をしたのを覚えている。
    読んでみて、この言葉が、この本の書評で紹介されていたことを思い出した。
    そうか、柴門ふみさんの言葉たったのか!と、納得。

    自分も嫉妬をしたことは数限りなくある。
    そして、意地悪く「そんな男性気をつけたほうがよいよ」と言ったこともある。
    今は、嫉妬したとしても、自分に立ち返って、冷静になることを覚えたから、態度には出ないけど、確かに、今でも嫉妬はする。
    でも、嫉妬に囚われていても、何にも始まらない。と思うようになったので、持続はしていないはず(笑)

    男女問わず、自身は、嫉妬をされることが多いようだ。
    そして、その嫉妬に気づかず、傷つくというパターンが多い。
    嫉妬は、自分と同クラスもしくは、自分よりも下のクラスと思っていた人間が、ある時、自分よりも上になったと感じた時に起こることが多い。
    このパターンからいくと、自身は、下と思われるケースが多いということか(笑)

    男女の嫉妬に対する対象の違いがとても面白かったし、読んでいて納得ができた。

    『嫉妬は、前向きなエネルギーを生み出す原動力になる』
    嫉妬は、生きている限り続くもの。
    嫉妬は、自分が「ほしい」「やりたい」と思っているものだったりする。
    嫉妬をしている自分に気づき、それを原動力にして、自分の幅を広めることは、生きていく上で大切なことだと思う。

  • バカボンのママはなぜ美人なのか?
    ではなく正しくは、
    なぜ嫉妬されないか?
    ですね。
    もっとストレートに嫉妬について、
    わかりやすい題名でもいいのに。

    内容は嫉妬について、著者の思いが書かれています。

    男と女の嫉妬の違いは頷くことが出来ます。

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著者プロフィール

1957年徳島県生まれ。お茶の水女子大学卒。79年漫画家デビュー。『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』『同窓生 人は、三度、恋をする』『恋する母たち』など、著書多数。エッセイ集として『恋愛論』『大人の恋力』『そうだ、やっぱり愛なんだ』『老いては夫を従え』など多数。2016年、25年後の物語として描かれた『東京ラブストーリー  After 25 years』で柴門ふみブーム再燃。夫は弘兼憲史氏。

「2020年 『オトナのたしなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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