歩くような速さで (一般書)

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著者 : 是枝裕和
制作 : 大塚 いちお 
  • ポプラ社 (2013年9月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136720

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歩くような速さで (一般書)の感想・レビュー・書評

  • 是枝監督の最新刊を読みたいと思っているが、まだ読めないでいる。その代わりに?図書館の本棚から手にとってみた。

    吉野弘の「生命は」が引用されている箇所。
    "生命は
    自分自身だけでは完結できないように
    つくられているらしい
    (略)
    生命は
    その中に欠如を抱き
    それを他者から満たしてもらうのだ"
    この部分を引用したあと。
    "人は自らの欠点を努力で埋めようとする。その努力は現実でも映画の中でも美徳として語られてきた。ずっと昔から。しかし果たして人は一人の力だけでそのような克服を成し得るのか?成し得たとしてそれは本当に美しいのか?この詩はそんなふうに私たちの価値観を問い直しているように思った。
    (略)
    ヒーローが存在しない等身大の人間だけが暮らす薄汚れた世界が、ふと美しく見える瞬間を描きたい。そのために必要なのは歯をくいしばることではなく、つい他者を求めてしまう弱さなのではないか。欠如は欠点ではない。可能性なのだ。そう考えると世界は不完全なまま、不完全であるからこそ豊かだと、そう思えてくるはずだ。"55ページ


    「見えないものと見えているもの」というメディアについて書かれているところも、初出は2007年なのだが、今ますます書かれていることが切実になっていて、日本のメディアは10年前から下り坂を下り続けているのだなあと実感して悲しくなった。

    新聞の連載が中心なので短くて読みやすいのだが、いろいろ考えさせられた。
    全作品を見ているわけではないが、是枝監督の映画が好きな理由がわかった。

  • 読みやすいし共感できるところも多い。イーストウッドのインタビューを思い出した。映画も観たくなる。

  • 小さい頃の写真がめっちゃ可愛い。
    今の面影ものこしつつ可愛い幼子が。
    あっちゃんって子と仲良しだったんだね。

    著者の映画もエッセイもドキュメンタリーも皆好き。
    初めて撮った映画”ワンダフルライフ”スルーしてしまったけど、今度ちゃんと観てみよう。

  • 作品の背景にある製作姿勢がうかがえる本。嘘をつけない人だと感じた。まだ見ていない作品があるので早く借りてみたい。

  • 頭の中はどうなっているんだろう?どうやって映画を組み立てていくんだろう?という単純な好奇心やら尊敬やらを感じる、映画監督という職業。
    エッセイまで面白くて、芯が通った方なのだなと感じました。
    この方の映画、見たことないので見てみなくちゃ。。笑。

    July, 2014

  • 是枝家、記念写真のルールが印象的でした。

  • この10年ぐらいの書かれた是枝監督のエッセイ集です。新聞連載だったようで、数ページのエッセイばかりテーマ毎に章立てされてます。大部分は過去の思い出とか、映画、テレビに関するお話で、若干政治的なお話も。少しずつ読めるので、暇つぶしに最適。

  • 映画、奇跡を観たくなりました。他はほとんど観てるのですが、とても好きな映画が多いです。

  • 新聞連載で読みたかった。
    エッセイ。

  • 穏やかなのに静かな頑固さを感じた。

  •  映画「そして父になる」でカンヌ国際映画賞審査員賞を受賞した映画監督是枝裕和氏のエッセー集。監督であり脚本家・演出家でもある是枝氏は観察眼が鋭い。それは彼自身が、日常生活、人の行動をリアルにイメージさせるということを最重要課題としていることからも伺える。

  • はじめてのエッセイだけど、読みやすい。とくにテレビ・映画の話がおもしろい。「自転車泥棒」、向田邦子、「フラバー」、「帰ってきたウルトラマン」、夏川結衣、エンジンフィルムの安田会長。

    作品を作るだけでなく、テレビ出演をこなし、Coccoのミュージック・ビデオを作ったり、西川美和作品をプロデュースしたり、大活躍。

    まえがきにあるように、作品の普遍性ってなんだろ。宮崎アニメだって、海外のことなんて気にせず作っていた。ドメステック、ローカルを掘り下げていくと、どこか通じるものが。でも、ハリウッドものが好きな人には通じないと思うけど。

  • 【最終レビュー】11月24日 午後20:40

    図書館貸出。

    今月号・図書館新刊リスト(フリーペーパーで毎月配布)に記載されていた中の紹介著書。

    是枝監督の初エッセイ本。

    仮レビューでも記載した通り、阿部寛さんを通じてでなければ、この著書に出会うことはなかったことは改めて書いておきます。

    最初、監督の作品に触れた時は(映画「歩いても、歩いても」劇場公開中に鑑賞)、今までとは別世界に漂うかのような感覚を覚えたのが第一にありました。

    ただ、年数が経つにつれ、「作品が語っていたのは、こういうことだったんだ」と自然な流れで感覚として感じてたこと、昨年の今頃、レンタルで見直してみて、
    そんな印象を感じ取ることができていた自分がいました。

    『作品の持つ力』という、是枝裕和監督流の様々な引き出しある巧みな話術、ドラマや映像からは決して見ることのできない裏の裏の話まで。あまり、こういう著書に巡り合わせがない中、自身にとって勉強になりましたし、新たなる発見もあったりと。

    『さじ加減を加えながら』著書(監督)から自身への一番のメッセージかなと…

    もちろん、文句なしに、[評価・5つ星]です。

    ※特に印象に残った内容を抜粋し、終わりとします。

    『天地有情』
    是枝監督が尊敬する、台湾の映画監督・侯孝賢(ホウシャオシェン)監督が色紙によく書いていた言葉

    『作品は、世界との対話(コミュニケーション)である』(是枝監督)

    『欠如は、欠点ではない。「可能性なのだ」 そう考えると、世界は不完全なまま、「不完全であるからこそ、豊かだ」と、そう思えてくるはずだ』(是枝監督)

    『「言葉」と、「動き」を、「役者と一緒に発見していく」のが、【僕の演出】 だから、できるだけ脚本も自分で書かせてもらい、[撮影現場で、容赦なく、捨てる] それができることが[脚本と演出を兼ねていることの、大きなメリット]』(是枝監督)

    『全ては、「ちょっとした、動きと動きの間(ま)」によって表現されている。【台詞と台詞の間】(略)削って削ってしかも、[静的にならない]』(映画「奇跡」是枝監督作品・橋爪功さんの撮影現場での芝居の印象。是枝監督)

    『話す力とは、まず、【聞く力があって生まれる】』(是枝監督)

    『主役とは、画面に映っていないときにも、その映画を「支配している人のこと」を言うのである』(是枝監督)

    『視野が狭く、想像力に乏しい人間が、内部にしか通用しない言葉で、美しい国などと呟くのだ。と』(是枝監督)

    ドラマ『ゴーイングマイホーム』阿部寛さん演じる良多の父親役・夏八木勲さん(故人)について。この作品が遺作となった時のエピソード。阿部寛さんだけが本当の夏八木勲さんの撮影時の現状を知っていたということ。言葉では言い表せません。

    『母親の発言に疑問を持ちながらも、「結局、なにもしてやれなかった」 という[後悔]から、映画「歩いても、歩いても」は出発している』(是枝監督)

    『作品は、【時間を経て変化していく】』(是枝監督)

    『戸惑ったままでもいいんだよ。その言葉は、自分が所属する「プロの世界へ向けられるべき」だったのかもしれない』(是枝監督)

    『「人間が人間である為」には、「失敗を含めて、記憶していくことが必要」 それがやがて、【文化に成熟していくのだ】』(是枝監督)






     

  • 『そして父になる』の監督のエッセイ集。血かともに暮らした年月かというテーマは自分の子育て体験を重ね合わせたことがわかる。歩くような速さでのタイトル・どおり、気負わず思う気持ちを文章にしてあって好感が持てる。

  • "詩はメッセージではない。
    メッセージは意識されたものに過ぎないが、詩は無意識から生まれるものだ。

    これは、僕があるシンポジウムで聞いた詩人の谷川俊太郎さんの言葉だ。
    もし、作品に語るに足るメッセージというものが含まれているならば、それは作者でなく読者や観客によって発見されるものであるに違いない。"

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