父という病 (一般書)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136737

感想・レビュー・書評

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  • もう新書が出ているんだ、びっくり! とっても売れているのかな!? 本屋さんでもたくさん見かけました。
    自分の今の状況と父との関係、無関係かもしれないけど、自分をより深く知るための手がかりになるかもしれない本ではないかなと思いました。偉人や有名人の親子関係について書かれていて(これはこの著者の十八番だけど)、読み物として面白い。というか、この本は、読み物として面白がって読む本なのではないかと思ったり。

  • 子どもは父親を必要としている。
    母子分離を適切に行うためにも
    父親の存在は必要なのだ。

  • 「母という病」のセット本。
    毒母が生じるのは、家庭に父親の存在感がないから、子育てに父親が関与しないからという持論。子どもの世話をするのは母だが、子どもに遊びを教えるのは父親の役目。というのは納得できるが、やや古くさいと思う。父親がおむつを替えたり、家事をしてもいいではないか。

    威厳のある父のもとで育たなかった息子は、ギャンブル依存になったり性依存症になったりというのはうなづける。

    ハンナ・アーレントはハイデッガーに父親の影を見出していた、ピカソは父に溺愛されていた、など、興味深い症例の数々。

    けっきょく理想の父母像をパートナーに求めない、欠点を寛容にみる、というのが夫婦円満、家庭良好のコツで、子どもの育成に影響を与える。

  • 自分が父親ということもあってか、『母という病』より読みやすかったです。

    大雑把にいえば、「母は、乳児期や幼児期に大切な存在」、「父は、思春期に大切な存在」といえそうです。

    いろいろ書かれてはいますが、子育てを難しく考える必要はないように思いました。
    子どものことをちゃんと考え、接していれば、特別なことは必要ないと思います。

    これからも、「あまり気負わず、子どもに接していきたい」と、改めて思いました。

著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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