(009)産後クライシス (ポプラ新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136775

作品紹介・あらすじ

「NEWPEACE」代表高木さんが紹介して話題の一冊!「我が家が今日まで離婚せずにやってこれたのは、この本のおかげだと言っても過言ではない」

赤ちゃんの誕生を機に愛し合っていた夫婦にひびが入ってしまう―幸せな面ばかり強調されがちな「出産」の裏に潜むリスクに光を当て、そのメカニズムから回避方法までを紹介。驚くべき男女の認識差や、危機を促進する日本社会の体質も明らかに。NHK総合「あさイチ」で大反響を呼んだ特集の書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • NHKの記者が著者で、あさイチで組んだ特集をベースに内容が構成されていた。内容の面白さ以上に、これが10年前の本なのに状況が変わっていない日本って••••という衝撃がでかすぎる

  • 最近になって、育児や出産の大変さを見聞きすることも増えたが、本書は10年前に書かれていることを踏まえると、先進的な本だったのではないか。

    産後クライシスを避けるため、夫婦それぞれが意識すべきことが書かれているのは、実践的でよかった。本書で書かれている通り、出産・育児の大変さが当然のこととして知られるようになり、「産後クライシス」と言う言葉自体なくなっていけばいいと思う。

  • 里帰り出産は産後クライシスのリスクあり

    旦那には退院後、1週間くらい休みを取って貰って、同じペースでパパママスキルを上げるべし!

  • ふむ

  • 妻が妊娠真っ最中。何となく本屋で気になって購入し読んでみると、妊娠後に父親がいかに育児に参加するかがその後の夫婦仲を左右すると。出産前に知っといてよかった^^;

  • 家庭の事情のことなのでどう説明されるか気にはしていたけど、国等の客観的なデータを中心に周りの話もおりまぜつつわかりやすく説明されていた。サクサク読める。

  • 一気に1時間ほどで読み終わるような読みやすい内容。産後に夫婦が直面する危機についてタイトルのような名付けをして現象として浮き彫りにされたこと自体にまず拍手を送りたい。女性と男性両方の視点から書かれているので、女性視点には深く頷きつつ、男性視点には驚きもあり、やはり異性同士の関係性を維持するにはお互いの歩み寄りが必要なのだとあらためて感じた。
    それにしてもゴミ捨てタスクの描写が秀逸すぎて笑えた。ゴミ捨てとはゴミ捨て場に持っていくことだけではなく、ゴミの日を記憶する、家中のゴミを集める、分別する、ゴミ袋を交換する、、まさにその通り!

  • 友人の薦めで読了。
    来週出産予定なので、事前に夫婦で読んでおいて良かった。
    妊娠中や育児の恨みは一生ものと聞くけど本当なんだなと…嫌なら離婚すればいいと思っていたけど、
    勝手に退職金とか使われたくないから、不満や恨みがあっても意地でも離婚しないみたいなエピソードとかあって、、
    自分の人生を生きるために、ステレオタイプに縛られずかつ諦めずにお互いコミュニケーションを取り続けることが大切だと痛感…

    さぁ我が家はどうなるか楽しみ!

  • NHKが2012年に「あさイチ」で特集した、出産後に夫婦の愛情が急速に冷え込む現象
    男女で認識に大きなギャップがある

    第1章 夫婦を壊す、産後クライシス
    ・恋愛、結婚、妊娠はよく話題になるが、産後の夫婦関係は
    ・配偶者への愛情は、子どもが2歳になる頃までに夫は5割、妻は3割にまで下がる
    →夫への愛情はその後、回復組と低迷組に二極化
    →悪ければ離婚、防げても禍根に

    第2章 産後クライシスのメカニズム
    ・出産は女性の人生最大の危機
    ①身体的危機
     陣痛は初産だと平均10時間、後産、帝王切開、晩産化
     産後は胸の張り、乳腺炎、睡眠不足、痔、尿漏れ
    ②精神的危機
     育児の不安、赤ちゃんが何を考えているか不明
     体重が増えない、命の責任
    ③社会的危機
     子なし友人と生活時間や行動範囲、話題が合わない
     復帰後に仕事はあるのか、両立できるのか
    ・夫の「育児や家事」への参加度、アジアで見ても低い
    →夫が妻の変化に全く気付いていない
    ・稼げさえすればよい夫だ、と勘違いしている?
    そうは言ってもこのご時世、手取りアップは難しい
    →夫の育児時間を15%→18%に上げるだけで、月収10万円アップと同等の満足感
    ・夫が育児、家事をやるほど第二子の生まれる確率が高い
    →家族への愛情が、家事や育児を通して伝わっているから?
    ・日本の長時間労働
    家族ともっと過ごしたいと考える男性の前に立ちはだかる

    第3章 なぜ今、産後クライシスが問題に
    ①女性が自由を獲得したこと
    仕事も結婚も出産も全て、自由意思に基づく「選択」になった
    ②育児環境の変化
    子育ての話をできる人が周囲にいない、孤育て
    →今の世代は、ダンス教室など「枠」がないと友達を作れない
    ③男性自身が重要視するようになった
    仕事にさえ打ち込んでいれば豊かになれる、と信じられない時代
    →家族か仕事かの選択のときには家族を選ぶべき、考える

    第4章 産後クライシスを回避せよ
    ・妻編
    ①言葉にして伝えよう
    ②とりあえず6割できたらOK!
    ③「褒める」から始めよう
    ④「良妻」は産後クライシスへの近道
     妻が頑張りすぎて夫を「長男くん」に育ててしまったたのかも
    ⑤時には「実力行使」も→数時間のプチ家出
    ・夫編
    ①あなたは本当にイクメンですか?
     ゴミ出しだと思っているのは、単なる「ゴミ運び」では
    ②「手伝おうか?」はNGワード
    ③里帰り出産にご用心
     妻が先に母親になってしまい、夫が父親になるのが遅れる
    ④「育休」をとってみよう
    ⑤「お金」と「同居」でリスクを減らす
     家事の省力化→新三種の神器(掃除ロボ、食洗器、乾燥機)
     いっそのこと妻の実家に同居、もしくは近居
    ⑥家事・育児よりも大切なのは
     もっとも効き目があるのは「ねぎらいの気持ち」

    第5章 母親を支える産後から 夫婦を支える産後へ
    ・クライシス回避に有効な手段は「夫も子育てシフトを組むこと」
    →企業など社会的なフォローが欠かせない
    ・里帰りではなく「マイタウン出産」しやすい街に
    産後の家事・育児を支援するヘルパー制度
    ・結論、夫婦で話し合うこと
    仮に今パートナーを亡くしたとすると、「もっと話せばよかった」
    「もっと思いやればよかった」と後悔する人は多いのでは

  • 子供が生まれる夫婦は必ず読むべき本。

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