(010)格付けしあう女たち (ポプラ新書)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136782

作品紹介・あらすじ

「6千万のマンションって高くないよね――?」
何気ない一言で「格付け」していませんんか?
すべての人に知ってほしい、「女子カースト」の実態と人間関係を円滑にする最強の対処法!

100対100のお見合い/「『VERY』焦る」/就職って結局、顔セレじゃないですか/
今の母親は甘えてるって言われる/D棟は貧乏棟などと噂されている……

女はなぜ、助けあえないのか――。
「八千円のランチに行けるか、行けないか」で「ママカースト」が決まる!? 女性の間に生まれる
「カースト」の苦しみは、社会的な成功だけでなく「女としての幸せ」というダブルスタンダードで計
られることにある。「恋愛・婚活カースト」や「女子大生カースト」、「オフィスカースト」などの「女子
カースト」の実態と対処法を探ると共に、そこから見える旧態依然とした会社組織や貧困、シン
グルマザーなどの日本の課題点に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 字が大きくてさらっと読めますね。

    近頃では、日本の社会の至るところに「カースト」と呼ばれる格付けがあるようで本当に面倒なことです。
    でもよく考えてみたら、呼び名や現象として特別に認識していなかっただけでそんなような状態であることは昔からもやもやとあったような気もします。
    認識すればそれは現象になる、ということでもありましょうかね。
    たった一言で「さーっ」と見えないラインが引かれるとこ、見かけますよ。引いちゃったこともありますよ。

    確かにこういう「格付け」したがる人はいますね。
    そういう人がいる集団に属してしまったら大変面倒ではあります。

    どうにかして面倒なコミュニティでサヴァイブしていきたいですね。この本は「どうしたら」の実践的な参考にはあまりなりませんが「そういう場面も覚悟しな」くらいの参考にはなるでしょう。

  • なんとなく手に取った1冊

    読み始めて、あー!わかる~(*´□`*)と引き込まれ
    半径5mのカーストで白河桃子スゴイな(`・ω・ ;)になりました(笑)

    まさしく、このカーストにとらわれているのが私・・・
    しばらく白河桃子が続きそうです

  • 「はじめに」に書いてあった、
    ロンハーマンやチャンルーを持ってる持ってないでスーッと線引きされる女子カーストという言葉に惹かれて購入。

    正直私が人から格付けされてる感じも
    私が人に格付けしてる感じもしないので
    ものすごくピンとは来ないのですが、
    自分に自信がなくなった時、
    隣の芝生がものすごく青く見えるのは確か。

    本の中にも書いてあった言葉ですが、

    その時に最善と思う選択をしたはずなのに、違う道や考えを持ってる人と出会うと心が揺れる。そんな時、小さな違いで人を格付けして、自分の立ち位置を確認し、自己防衛する。

    その通りだな。

    結局みんな自分自身に不安なんじゃないかなぁ…
    私は私だから!
    って常に思えてる人ってなかなかいないんじゃないかなぁ…。
    女子カーストという仰々しい言い方じゃなくても人を羨んでしまう気持ちなんてあって当然な気もする。

    私の場合、
    自分に自信が持てる時は
    努力に向かってる時にしか
    自信を取り戻せない。
    それは知識蓄えるため本読むとかそんなレベルの努力もあります。

    選択したのは自分だから!
    と胸において
    後悔することだけは少しずつ減らしていきたいなぁ。

    あとグッと胸に刺さったのは、
    一度専業主婦になることは
    正規労働者市場からの撤退を意味する
    というところ。

  • 「女ってめんどくさそうだな」「女って怖え!」と一時期よく夫に言われていた。その頃自分の半径5メートル以内には格付けしたがる悪の種がいて(彼女はマウンティングするのではなく激しい劣等感を持つタイプだった)、穏やかだったグループの関係が、ゆるやかに、でも確実に壊れていく最中だった。

    自分は女子高上がりで本書のソースにも出てくる大学の出身だけど、学生時代に女がめんどくさいと思ったことは一度もなかった。だってみんな、自分に何が出来るかを基準に生きているから。

    本書で述べられる通り、格付けもいじめもヒマの副産物である。自分の中に、趣味、仕事、育児等いろんなフィールドがあれば、他人を陥れることに割く時間などないはずなのだ。

    とても客観的にわかりやすく、時間の無駄でしかない格付けからの脱出法を説いているあたりは良かった。でも著者自身は格付けしあうようなヒエラルキーにいないから、実際のところは伝聞でしか知らないんだろうなという印象。

  • 「あー、あるある。」という感じ。女性ならば、なんとなく共感できる人も多いかもしれない。
    「女子カースト」の実態について、多角的に分析をしている。というと聞こえはいいけど、どこかその原因を雇用制度や年金制度などの社会制度、政治などのよそにむけている感じで少しモヤモヤ。
    もちろん社会制度の問題は少なからず影響あるとは思うけど、心理的な面、人間の内面にももう少し目をむけてもいいかなと。

    実態の一側面ということで、いまはこの評価。

  • 「格付けしあうのは暇だから」はいい言葉だ。まさに。仕事だろうが家庭だろうが趣味だろうが、忙しいとそんなのに振り回されたり気にする事ないもんなぁ。面白い一冊ですた!

  • わざわざ「カースト」という言葉で切り取って見せなくても、世の中”不平等”だし、”格差”はなくならないわけだけど、この”カースト”に振り回されるかされないかで、女の人生は大きく「効率」が変わってくる、というのがよくわかる1冊。で、どんなところにカーストが生まれるのか、カースト自体はよくある話だけれども、悪影響が生まれる分岐点はどこなのか、がわかりやすい。男性の格付けに比べ、女性の格付けがいかに複雑怪奇か、ということがよくわかる。女性がどこで人生につまづくのか、なにを悩むことになるのか、男性諸氏にも読んでいただきたいなぁ。

  • 特に前半はなんの示唆、教訓がなく学び取ることが全くない内容でした。

  • 2020年2月16日に紹介されました!

  • 女性の醜い部分に納得。
    女性同士がもっと協力し合わないといけないな。

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著者プロフィール

相模女子大学大学院特任教授、昭和女子大学客員教授、ジャーナリスト、作家。慶應義塾大学文学部社会学専攻卒。中央大学ビジネススクール戦略経営研究科専門職学位課程修了。住友商事、外資系金融などを経て著述業に。少子化、ダイバーシティ、働き方改革、ジェンダー、ライフキャリアなどをテーマに著作、講演活動を行う一方、「働き方改革実現会議」「男女共同参画会議 重点方針専門調査会」など多数の政府の委員を歴任。著書に『ハラスメントの境界線』(中公新書ラクレ)、『働かないおじさんが御社をダメにする』(PHP新書)など。

「2023年 『いいね! ボタンを押す前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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