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- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591137062
感想・レビュー・書評
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まあ、役所はわるくないもん、というための検証でしょうね。
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遺族サイドで書かれているので、多少のバイアスはあるが、whatが知りたい遺族とwhyを解明したい委員会とのズレがある。具体化と一般論化の方向性のズレというか。大人の生存者はA教諭1名しかいないし、極限状態における記憶が曖昧になってつじつまが合わなくなるのは仕方のない事だろう。この1人の記憶・証言によって真相究明しようとする所にそもそも無理がある。
災害の結果はタラレバになってしまう。津波が想定内で所定の避難場所で助かっていたら、逆に山に逃げて木が倒れて多数の死者が出ていたら、結局学校サイドは責められる。要するに結果責任なので、死なせた事そのものが問題であり、その原因究明により何かが変わるわけでもない。が、ひとつの事例として検証する意味はあるのだろう。
本書のキモはp168の柳田邦男の指摘につきると思う。
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