紙の本は、滅びない (ポプラ新書 018)

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著者 : 福嶋聡
  • ポプラ社 (2014年1月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137420

紙の本は、滅びない (ポプラ新書 018)の感想・レビュー・書評

  • 023 / 書籍商-日本 / 電子書籍 /

  • デジタル教科書、学校へのICTの導入についても
    ボイントカードの使い方も!

  • 読み終えていちばんに思ったこと。通勤時間などの空き時間に少しずつ読んでいたので、正確には読み終える直前、本の最後のほうにきて文字通りハンマーで頭を殴られたように感じたこと。
    それは、自分は最近、図書館という職場や組織のあり方、行政サービスのなかでの図書館、図書館で働くということ、といった「形」のことにばかり目が向いていたけれど、図書館員として地域のニーズを把握し、来館者や棚をみて選書・蔵書を構築し…ということをここ数年、全然していないということだ。団体貸出担当になったあたりからだろうか。愕然。
    福嶋氏が述べるように、書店の書棚がそれほどに考え抜かれてできているなんて知らなかった。いや、そうあるべきだと考えられている、ということも知らなかった。
    でも図書館の棚はそうあるべきだ。でも、実際自分は今それをやっていない、図書館員としていちばん大事なことを自分はやっていない。ぐるぐる。うちくらい大きな規模になると、市立図書館ではチームで仕事、役割分担は当たり前、仕方のないことではある。しかし、奇しくも先日、研修報告した二人が「蔵書を基盤とした図書館サービス」にいちばんに触れたことは偶然ではあるまい。自分も、そして現場も今それが十分にできているのか?

  • タイトルがすべてを物語っているが、電子書籍が普及しても紙媒体の本はなくならないよ、という趣旨。大いに賛同するが、ネット上のコンテンツは価値の選別がない、デバイスに依存してしまう、すぐに開けない、部屋のインテリアになれないなどなど、すでに思いつかれるような納得項目ばかり。頷くのだが、あまり目新しい視点とはいえない。

    あとウェブ媒体の話をするせいでやたらとカタカナの濫用が多く読みづらい。参考文献のあちこちから説を拾い出してくるのではなく、もっと自分の言葉で噛み砕いて書いたほうがよいという気がした。

    あと引用する場合は、文字を小さくして行を空けるなり、引用だとわかるようにしてほしい。引用した文章について、文字を抜き書きしたままで突っ込んで分析していないので、重く感じない。

    本屋の店長さんなので本を多く読んで紹介されているのだけど、理論的ではなくて、もっと本屋で本を読めるということの利点を情に訴えるような内容にしたほうがよかったように思う。

    退屈で最後まで読めずに投げ出してしまった。
    外装で思わず手にとってしまうが。

  • 面白かった、本当に!

    現場の方々の熱意と努力を感じた。
    私もそんな先輩方の背中を追うことができれば、このような先輩方がいらっしゃることを想像できれば、
    図書館界を諦めなかったかもしれない。

    紙の本は、滅びない!

  • 紙の本は、道具がなくても読める! 自分には当たり前すぎて、今までその強みに気が付きませんでしたが、確かにそうです。
    電池も充電もいらないし、紙がボロボロになるまで読めます。多分、今日私が買う本は、私が死ぬまで大丈夫。
    でも、今使っているウィンドウズ7は、あとどれだけ命を永らえるでしょう。もはやフロッピーが使えるパソコンは絶滅危惧種だし、果たして10年後に、今ある電子ブックは読めるのでしょうか??
    読み捨てられる情報なら、紙に印刷する必要はありません。でも、いつまでも持っていて、いつでも戻って来たい世界がそこにつまっているなら、紙の本という器はどうしても必要です。
    紙の本は滅びるという人は、心の宝物たる著作に出会って来なかったのだろうと思います。気の毒なことです。
    紙の本には典拠性があるが、いつでも書き換え可能なweb情報にそれはないとか、もっともな滅びない理由が書かれています。
    しかし、紙の本のよいコンテンツが増えない限り、書店の返本の山は減らないでしょう。滅びないけど栄えないという、右肩下がりが続く予想も成り立つのがつらいところの、「紙の本は滅びない」でした。

  • のっけから貴志祐介の『新世界より』が引用されてたりするので、読書好きにはたまりません。その後、内容はヘビーになっていくけど。僕も筆者の意見にほぼ賛同する。一般消費者は、リアル書店とAmazonを使い分けるのではないか?なので、書店員さんには楽しい売り場作りを頑張ってもらいたい。

  • おもしろい!書店員だけでなく図書館員にもためになる。気がする。

  • このデジタル社会において、「紙の本」の意義とは何なのだろうか? そして、図書館の意義は・・・。
    日頃考えていた問いに対する手がかりになるヒントがいっぱい詰まった本でした。
    「紙の本」の大切さを認識すると同時に、それに甘えずにデジタルに対抗する努力もしていかなくてはいけない、と思った。

  • 確かに、デジタルの本は今は読めるが、10年後読めるのか?アプリが存在するのか?紙の本なら、100年後も確実に読める。

  • ジュンク堂での長年の経験から、本屋目線で今の出版業を考えた本。紙の本が電子書籍にどう負けるかと言ったところの本、媒体としての本が抱える問題と、日本独特の本業界の独特の商習慣が混同されているとも書かれていたが、本書にも随所にそう言った感があった、
    書店の話も、ちょっとマニアックすぎる感が。

  • ここまで立体的に本と本屋のこれからを考えている人がいる。
    電子書籍やネット通販に喰われ続ける「紙の本」だけど、その存在意義をきちんと捉えて、本屋としてのこれから何を成すべきかを示唆してくれている。
    まだまだ勉強が足りないなと思った。
    もっと勉強して、もっともっと考えなければ。

  • 第一章は、紙の本が電子書籍に乗っ取られることがないと論じていて、第二章と第三章はAmazonに侵食されつつある書店がいかにして生き残るかについてふれてありました。
    この本を読んで、私は本棚というものの素晴らしさに気づきました。
    本の中で著者は、本棚とは自分の精神と社会との距離を可視化するものであると述べています。
    つまり本棚は、自分の性格や考え方の象徴ともなりうるということです。
    今まで自分は本は図書館で借りてくるから本棚はいらないと思っていましたが、本と本棚を買ってみようかと思いました。

  • 私も紙の本が好きだ。滅びないとも思っている。でもそれは自分が「本好き」だからで、根拠もなく、私情論でしかない。
    こうやって考えて動いていかねばならないのだな。確かに、小さい頃の「読書」体験がデジタルになってしまったら、理屈なんてない紙の本への安心感とか愛着は、なくなるのかも。

  • 確かに本は滅びないと思うし無くならないでほしい。
    電子書籍と違い本には個数の限りがある。そういう面では定価より価値が出る本もある。
    著者は本屋の店長経験から危機感を感じているとは思う。アマゾンは赤字を恐れず、まず覚えてもらうなど大胆な展開ができている。IT企業は学校の授業にタブレットを使用させてようと積極的な動きを行っているにも関わらず、出版社は動きが鈍いようにも感じる。
    再販制度を柔軟性を持たせる形で改正することになった場合、出版社の再編が始まるのではないかと思う。

  • 現役の書店人の方が綴る「紙の本」への存在意義。デジタルコンテンツではなく、本屋・図書館に並べられる本の必要性・影響力・優位性・・・。本の置かれている地位や世情、紙の本を売る意義が熱い思いと共に書かれており、著者の書店人としてのプライド・本への愛も伝わる本です。
    自分もデジタルコンテンツ・電子書籍は好きではなく、やはり『データ』を読むより『本』を読みたい。本屋も大好きです。何事も1と0で分けられるものじゃないし、偶然の出会いがあるのはてっとショップの中ではなく、書店の中だと思います。
    これからも書店が書店としてやっていくためにも、少しでも書店に足を運び本を買おうと思いました。

  • 2014/1/27読了。
    こんなタイトルの新書なので、「ページをめくる感触が……」とかいう紙の本好きの感傷論かと思ったが、まったく違った。関連文献と業界動向と著者自身の職業経験とを相互に裏打ちさせながら紹介するという説得力のある書き方の本だった。昔の新書ってこれくらいの歯応えはあったよな、と思い出させてくれる一冊だった。
    著者のことは存じ上げなかったのだが、ジュンク堂の有名な書店員さんらしい。池袋店の店長をされていたこともあるそうなので、僕も知らない間に度々お世話になっているはずだ。
    僕は、紙の本(の業界構造)がいま滅びたら電子書籍も成り立たず、本が書物であるということが重要なパーツとなっている知の集積の構造も崩れると思っているので、できるだけ紙の本を地元の個人商店で買うようにしている。紙の本が滅びたら電子の本の将来もないのだ。ジュンク堂でももう少し買い物をしよう。
    ところで、本書巻末の参考文献のうち、どれくらいが電子書籍として提供されているのか調べてみた。75冊中11冊しかなかった。Kindleストアで調べてこの体たらくである。ちょっとまともな本を読んで関連資料に手を出そうという層のニーズには電子書籍はまるっきり応えられていないわけだ。この割合がもっと多くならないと、紙の本に滅びてもらっては困るし、当面滅びることもないだろう。
    と思いきや、そういう層自体が消滅する(少なくとも市場規模として消滅に等しいほど減少する)恐れがあることに、本書の第二章を読んで気がついた。お粗末なマルチメディア端末を売らんがために、子供たちに「初めての本」としてお粗末なマルチメディア教科書を与えるようになったら、紙と電子を問わず書物自体が滅びるシナリオも現実味を帯びてくる。本と呼ばれるものは残るだろうがそれはもう書物ではなく、それでいいと言う人が世の中の大部分を占め、書物によって知が集積洗練配布され衆愚の蒙を啓いてきた近現代とは違う世の中が来る可能性はある。それがどういう世の中なのか、良いのか悪いのか、本当に来るのかどうか僕にはよく分からないのだが、マルチメディア教科書を売ろうとしている人たち、売らせようとしている人たちには分かっているのかどうか。著者の危機感もここにあるようで共感できる。
    さて、本書に関して惜しむらくは、誤字脱字が疑われる箇所や、文意整理が行き届いていないと思われる箇所がいくつかあった。そこは今風の新書だった。紙の本の典拠性に触れる内容なのだから、たとえ廉価な軽装本でも、そこはきちんとしてほしかった。著者ではなく別の人の責に帰するべき問題なのでその人に申し上げたい。紙の本に比べて電子書籍が驚くほど即席に粗製濫造されていることを僕は知っている。紙の本はそうではないはずだ、プロの編集者の技と手間と知性が掛けられているはずだ、という期待と幻想も、僕が紙の本を買い続けている理由の一つだ。著者の言う紙の本のブランド性に関わる話である。紙の本を滅ぼしたくなければ、そこは裏切らないでいただきたい。

  • 私自身の仕事に密接に関連している箇所があった。同感である。

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