初恋料理教室

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著者 : 藤野恵美
  • ポプラ社 (2014年6月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591137703

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初恋料理教室の感想・レビュー・書評

  • 京都を舞台に、美味しい和食と、切なくほっこりするエピソードの連作。
    好みです☆

    京都のとある路地の奥、長屋で小さな教室が開かれていました。
    小柄なおばあちゃんの愛子先生が教えていて、土曜日は男性向け初心者クラスなのです。
    建築設計事務所に勤める智久は、図書館の司書の女性に惹かれ、その一言で料理を習おうと決めます。
    純な恋心は届くのか?(笑)

    プロのパティシエのフランス人も、和食に興味を持って習いに来ています。
    日本女性の経営者に引き抜かれて、京都のチェーン店で働いていますが‥?
    皿盛りデザートのお店、行ってみたくなりますね。

    紅一点?のいかにもな可愛らしい服装をしたミキ。
    姉と二人暮らしで、食べまくる姉のために料理を作り、姉の趣味で着飾っていました。というのは‥

    職人気質の佐伯は、妻の勧めで料理を習いに来ています。
    その様子を見て、熟年離婚かと心配するミキ。
    じつは‥?

    品のいい愛子先生にも、それなりの過去がありました。
    おだやかに料理の初歩が解説され、どれもとても美味しそう。
    深刻さがないわけではないけれど、突っ込みすぎず、適度な距離感でいたわりあう優しい空気感。
    ブクログで好評なので、読んでみました。
    初読み作家さんですが、いいですね!

  • 京ことばと美味しそうな料理の数々にほっこりする。
    町家で料理教室だなんて、近所なら通ってみたい。
    それほど季節感のあるメニューで先生との距離も近くていい感じなんだなぁ。
    そこに登場人物の日常が重なっていい感じなのです。
    身体を作る食だから、丁寧に作って食べたいもの。
    「毎日、料理するのが面倒」
    などと思わず、こころをこめて作りたいものだ。

  • おいしいものには、ひとを引き寄せる力がありますから。

    大和大路通をはずれ、細い道に入る。
    長方形の青い空。薄暗くてひっそりした路地。両脇につづく古びた長屋。
    南側の一番奥の玄関にかけられた暖簾。
    「小石川愛子の料理教室」

    土曜日の夜の初心者男性対象のクラス。
    建築家の智久さん、パティシエのヴィンセント、紅一点?のミキ、昔気質の職人さん佐伯。
    愛子先生の丁寧な料理を教わりながら、それぞれの生活も少しづつ前進していく。
    30代で訪れた初恋の行方は?
    開店を目前にしたカフェに突然起きたアクシデント。
    母親の呪縛。
    長年連れ添った妻の本当とは?

    このところ京都が舞台の本が続いてる。錦市場へ何度買い物に行っただろう。
    この本も料理が美味しそうで作る過程での出汁の香り、鶏肉の炒める香りが漂ってきそう。
    「やらこう」「ぐんとようなります」愛子先生の京言葉がはんなりと優しい。
    習い事って普段は共通点のない人が出会う場所でもあるんだな。
    それがきっかけで開ける道もあるんだな。

    きちんと生きてきたひと。
    ていねいに暮らしているひと。
    それに憧れるミキの気持ちがよくわかるから、もう少し頑張らなくちゃ。
    夕飯、可愛いからってまい泉のミニバーガーとか買ってる場合じゃない。反省。

    「自分で作るお料理が美味しければ、自分で自分を幸せにすることができます。」

  • この本を読んでいて、無性にお料理がしたくなりました。
    男性のための料理教室に通う4人のそれぞれの生活における料理の意味は様々ですが、そこに共通しているのは、大切な人や食べてくれる人を喜ばせたいという気持ちかな。
    愛子先生が教えるひとことひとことが、なるほどと納得できることばかりで、料理って決して難しいことではないと感じさせてくれました。食材の特徴を知り旬を感じる心があれば自然と献立も浮かんでくるようになるのかもしれません。

    生きているということ、おなかがすくということ、そして料理をするという こと。なんでもないようでいて、とても幸せな事。

  • 京都の町屋で行われる土曜日夜の男性限定の料理教室。そこに集まる男性4名の視点で描かれた連作短編集。各々の抱えている悩みとか今までの環境が描かれている。建築家の卵と司書の表題作「初恋料理教室」と佐伯さんと奥さんの話を描いた「日常茶飯」がとても良かったな。どの料理もシンプルでとてもおいしそうなのですが、料理を教えてくれる愛子先生の一言がとてもすてきでした。料理を作り食べることは自分が自分を幸せにすること。きちんと食べることが生きることにもつながる。改めて教えてもらった気がします。

  • ストーリー  ★★★★★
    美味しそう度 ★★★★★
    ほっこり度  ★★★★★

    愛子先生の料理教室には、男性限定のクラスがある。
    そこで共に料理を習う、4人にまつわる物語。

    恋愛、家族、夫婦について、温かく、時にはシビアな現実を織り交ぜつつ、綴られています。
    とても穏やかな気持ちになれる一冊。
    そして、とてもお腹が空きます(愛子先生のレシピ付)。

  • 丁寧に料理を作る。
    そうすれば、自分で自分を幸せにすることができる。
    そして、家族のことを想いながら作った料理は、家族も幸せにする。

    手抜きしようと思えばいっくらだってできる、とっても便利なものがあふれているけれど、ダシをきちんととったり、丁寧に包丁を使ったりして、家族みんなが喜んでくれる食事を作りたいな、と改めて思う。

  • 丁寧に作った料理は人を元気にする。
    心して作らないといけないな。

  • ほっこりするいいお話。
    料理は人を幸せにするなぁ。
    4人の男性生徒それぞれのお話+愛子先生のお話。
    ちょっと病んでるけど姉思いのミキちゃんもいいし、初恋進行中の建築家の新人もいいし、フランス人パティシエの大人の恋もいいし、昔かたぎの職人さんの熟年愛も素敵。

  • 穏やかな気分の読後感。料理教室と聞くと、女性が多いイメージがするが、男性限定というのが、新鮮味があり良い。参加者皆がメキメキと上達していき、家で実践していく姿が良かった。愛子先生の教えがわかりやすいのが功を奏している。愛子先生の料理教室は通ってみたいと思う。美味しいものは人を引き寄せる、相手を思いやる気持ちが味に繋がるという事に共感した。料理が栄養補給だけでなく、人の心を動かすこと、精神安定をもたらすことが伝わり、良い気分になる。人を良くすると書いて食という字だというのが伝わる。食をもっと大事にしたい。

  • 心暖まる素敵な作品でした。読み終わった後にここまでふんわりとした気持ちになれたのは久しぶり。お料理教室に通う4人。それぞれの日常と恋と仕事と家庭。色々あるけどみんな美味しいものをきちんと頂く事で乗り越えないまでも、少し足を前に出す。見守る愛子先生も何もないわけではない。日々を生きる。さもありなん、という人生もその人にはとても大切な思いを内包するものなのだと思い知らされる場面もあり。ショーケースの様なガラス張りの部屋で、いかにも、な人達が通う料理教室に興味はないけど、愛子先生の料理教室には通ってみたいです♪

  • 初めて読んだ作家。料理という超関心のあるジャンルが主軸になっていたせいかもしれないが、面白かった。どのキャラも立ってたし、連作短編集になってるのも好みの感じ。

  • 表紙の女子は誰?愛子先生の若かりし頃かな?料理教室主催の愛子先生は隠し味程度の出演で、教室に通う4人の男性それぞれの物語でしたが、しっかりと愛子先生の人柄が分かるような仕上がりでとてもよかったと思います。『これまでの人生で食べたものは全て、自分の一部となっているのだ』という愛子先生の思いに、しみじみと食の大切さを感じます。

  • 自分の身体は、人生は
    自分で作る料理で作る。
    食べ物、大事ですね。

  • 京都の料理教室。図書館の司書の女性に憧れ、料理教室に通い始めた建築家の智久。他3人と愛子先生の話。生麩、麩まんじゅう、胡麻豆腐などが出てくる。【十分に経験を積み、失敗しないようになってから、と考えて挑戦しないままでいたら、いつまでたっても一人前になれないだろう】【縁】【実力不足の自分が仕事上、貢献できている部分は少ない。教えてもらうことの方が多い事を自覚しているからこそ、下働きのような事も苦にならない。社員が気持ち良く働けるよう準備する】【自分の仕事が、だれかの役に立ち、人生を豊かにする】【あきらめない】【大人になってからでも変わっていく自分】【自分で作る料理が美味しければ、自分で自分を幸せにできる】

  • 京都の町屋で愛子先生に料理を習う男性四人(智久、ヴィンセント、ミキ、佐伯)の物語(*^^*)愛子先生の料理は優しくて美味しそうだし、男性四人も良い人達だし、人を思いやる気持ちで心が暖かく満たされる(*´-`*)しかし読んでいるだけなので、お腹は空く(^o^;)その気になれば巻末付録のレシピで話の中の料理が再現できるかも!?一応、メモしとこうかな(^^)♪一番食べたい料理は大根と鶏の炊いたん!(^o^)一番好きな話は佐伯さんの話、奥さんの気持ちに感激(--、)愛子先生が料理教室を始めたきっかけの話も良かった!

  • 男性限定の料理教室に通う生徒たち4人を描いた連作短編集。
    熟年夫婦の佐伯さんが特に良かった。他の3人もその後が気になる。
    出てくる料理も全部おいしそう。おいしいものを食べると自然に顔がほころぶ。自分で作ったものならなおさら。読みながら笑顔になる一冊でした。
    胡麻豆腐、作って食べてみたい。。

  • 土曜日の夜に行われている料理教室。
    そこの生徒4名と、おまけに先生の連続短編集。

    建築士の男性は、司書の女性に片思い中。
    同じ料理教室の男性に仕事を持ちかけられ
    それと共に、彼女と会話を増やして行って…。
    確かにピュアw
    仕事も恋愛も頑張れw という感じで
    見守ってしまいます。

    お菓子職人の男性は、念願の自分の城を。
    もう少しで! という所に事件発生。
    そうして、お菓子職人としての解決策を出すわけですが
    ものすごく美味しそう…。
    国が違えば、当然女性に関する『扱い』が違うもの。
    あちらは事実婚が多いですし。

    3番手、紅一点、と思っていたら?
    すでにここまでで疑惑をもたれまくっているので
    あぁやっぱり、という感じ。
    しかしそういう裏があったのか、と。
    自分にできる事なら、それはするでしょう。
    反面教師にした母親は…自由というよりも奔放、かと。

    そして最後の一人は、唯一の既婚者。
    彼だけが紅一点において、まったく疑っていません。
    ある意味純真…w
    妻の言う事を素直に聞く姿からは
    どう考えてもそちらしか思いつきませんでしたが
    予想通り、そちらでした。
    言葉にしないけれど、な優しい空気。
    夫婦っていいな、というものでした。

    そしておまけの先生の話。
    どうして料理教室なのか。
    どこからその知識がついたのか。
    なるほど、と納得しましたが…まさか別だったとは。

    どれもこれも、美味しそうな料理、でした。
    豆腐、食べてみたい!!

  • 京都のある料理教室に集まった、男性4人の物語。
    遅めの「初恋」をした若者、フランス人パティシエ、奥さんに言われて定年後に習い始めた男性、女装の似合ういまどきの青年……と4者4様ながら、それぞれが料理を通して変わっていく、何かに気づく物語。
    個人的には、初老の佐伯さんと、長年連れ添った奥さんとのお話がよかった。とても素敵などんでん返しでした。

  • 京の町屋の愛子先生の料理教室に通う人々の生活が垣間見られる。

  • とても綺麗な雰囲気の残る作品でした。
    図書館で借りたけど、やっぱり買おうかしら。
    巻末にレシピがついてるのも良いですね。
    読みながら作りたくなりましたから。
    愛子先生の教室で習いたいな…。

  • おなかすいてくる!

  • 料理教室に通うそれぞれのエピソード、そして講師の愛子さんのエピソード。

    個人的には佐伯さんの話しが一番好き。

    京都の古民家長屋での料理教室、行ってみたくなりました!

    2017.9.13読了

  • 京都の長屋にある料理教室。
    土曜日は男性のみの教室。
    そこに集った生徒たちと、愛子先生の物語。

    表題作、「初恋料理教室」は図書館司書の女性に恋した建築家の物語。
    その人と仲良くなりたくて、図書館にかよい、レファレンスサービスを使い、料理を覚え…。
    涙ぐましい努力に、恋とはこんなものだっけと遠い記憶を思い出す。
    あなたと世界を共有したい、その想いに突き動かされた日々を。
    それは「人生におけるささやかな変化」(88頁)。
    その素晴らしさは時を超え、人を動かす原動力として今も昔も変わらずある。

    「ふたりの台所」は女装のミキの物語。
    承認欲求、共依存…。
    名前をつけたことで見えなくなるものもある、とミキは言う。
    しかし、逆に名付けることで見え、解決に至ることもある。
    社会常識、家族への関心が薄い母、過食に走る姉…。
    他人を変えることは容易ではないけれど、助けを求める人に対し手を差し伸べることは難しくはない。
    足りないものなら足せばいい。
    これしかない、と決めつけては動けるものも動けない。

    巻末のレシピは難しくなく、すぐできそう。
    ただし大人には美味しい梅酒は子供にはあげられないので、ジュースで気分を分かち合おう。

  • 美味しいお料理を食べたような、暖かく満足した読後でした。
    各人のエピソードがそれぞれに幸せな色合いで締めくくられていたのもこの本の持ち味ですね。

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